2022年9月のカバードコールETF【QYLD】【XYLD】【RYLD】の分配金は9カ月連続で満額だったが、先月より大幅減!

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グローバルXのカバード・コールETFの9月分配金が決まりました。今月の分配金が多かったかどうか、それを確かめる方法、さらに利回りについて考えます。

 

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基本情報

日本で購入可能なグローバルX社のカバードコール系ETFは8種類あります。

対象となる原資産は4つ、ナスダック100、S&P500、ラッセル2000、ニューヨーク・ダウです。いずれも米国を代表する指数です。ラッセル2000は米国の小型株の集合体です。

左から2列目の「カバードコールETF」は、カバードコール戦略を100%行います。対応する指数は4つすべてにあり、【QYLD】【XYLD】【RYLD】【DJIA】です。たとえば【QYLD】の場合は、ナスダック100指数の株式を購入し、対応する同一指数の100%をコール・オプション売却することで、オプション・プレミアムを受け取ります。この中の一部を分配金として支払われます。残りの【XYLD】【RYLD】【DJIA】も対象となる指数が異なるだけで、内容は同じです。

左から3列目「カバードコール50ETF」は、たとえば【QYLG】の場合だと、ナスダック100指数の株式を購入し、対応する同一指数の50%のコール・オプションを売却します。コール・オプションが50%なので、理論上は獲得するオプション・プレミアムが【QYLD】の半分になります。その代わり、残りの50%の部分は原資産なので株価の値上がり益が狙えます。通常のカバードコールETFは、値上がり益を放棄しているので、ここが異なります。

一番右の列「リスク管理・インカムETF」は「カバードコールETF」に加え、同指数の5%アウト・オブ・ザ・マネーのプット・オプションを買うことで、暴落時の損失を軽減させます。ただし、プット・オプションを買う代金を支払うので、コール・オプションによって獲得したプレミアムが少し減ることがあります。保険をかけるようなイメージですね。

 

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2022年9月の分配金データ

それでは2022年9月の分配金についてみてみましょう。の表は2022年9月のカバードコールETFの分配金と、それが基準価格(NAV)の何%だったか、さらに先月と比較したデータです。

カバードコールETFは組込銘柄の配当を分配金として出すのではなく、獲得したオプション・プレミアムからの分配金という特殊なシステムです。そのため、基準価格(NAV)に対して何%の分配金を支払ったかを計算することで、カバードコール戦略がうまくいっているかを確認できます。また、そこから利回りを求める方法が、利回りの目安になるという考え方もできます。

グローバルX社のカバードコールETFは、分配金の上限が決まっています。【QYLD】や【XYLD】などは、獲得したオプション・プレミアムの金額の半分、もしくは基準価格(=純資産価格/NAV)の1%です。つまり、オプション・プレミアムを2%以上獲得できれば分配金の上限は基準価格の1%になります。

背景が薄いオレンジ色の部分は、今月の分配金のNAV(基準価格)に対する比率です。

【QYLD】【XYLD】【RYLD】【DJIA】は1.00%なので上限の可能性が高いですね。【QYLG】【XYLG】も上限の0.5%のようです。

【XRMI】【QRMI】も満額のようです。プット代がどのくらいだったのかはわかりません。

9月はいずれのETFも満額でしたが、この1カ月で株価が大幅に下がっているため、先月の分配金と比べると5~10%ほど減っています。【DJIA】は42%増えていますが、これは先月が満額ではなかったためです。

 

基準価格の目安は権利付最終日(分配金を獲得できる最終日)、もしくはオプションの満期日のようです。現在はどちらも第3金曜日です。

 

1~4カ月前の2022年5~8月の分配金はどうだったか?

下の表は、1~4カ月前の2022年5~8月の分配金とそれが基準価格(NAV)の何%だったかのデータです。背景が薄いオレンジ色の部分に注目してください。今月の分配金の、NAV(基準価格)に対する比率です。

【QYLD】【XYLD】【RYLD】は4カ月とも満額の1%でした。【DJIA】は5月と7月は0.8%前後で満額ではなかったですね。

【QYLG】【XYLG】は0.49~0.50%なので、4カ月ともにほぼ満額でした。

【XRMI】【QRMI】は6~8月は満額でした。5月の【QRMI】はかなり少ないです。プットの購入代金が高かった可能性があります。

 

 

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【QYLD】の期別分配金と基準価格(NAV)、オプション・プレミアム

カバードコールETFの分配金でもっとも重要なのは、基準価格の上限の1%(もしくは0.5%)を獲得できているかどうかです。

下のグラフは「QYLD」の毎月の分配金と第3金曜日の基準価格の比較です。赤い折れ線の基準価格と、青い棒線が分配金が、ちょうど重なっていれば1%の上限を獲得したということです。

2021年の12月だけは、イレギュラーな分配金、いわゆるキャピタルゲイン分配金があったので、青い棒グラフが突き抜けています。

【QYLD】は2022年の1月以降は、9カ月連続で満額の1%を獲得しています。つまりオプション取引がうまくいっているということです。

ただし、2022年の年初から、ナスダック100の株価が軟調なため、右側の赤い折れ線棒グラフは下落してます。そのため、分配金の上限も減っているというわけです。

全体を見ると、2020年1月以降は、かなりの期間で1%上限というのがわかりますね。2021年6月から11月は例外的に、1%には到達していません。

 

獲得したオプション・プレミアムと分配金の月ごとのデータです。NAVに対してどのくらいの割合だったかです。1つ前のグラフとは異なり、単位は%です。100%カバードコール戦略の場合、青い棒グラフのオプション・プレミアムが2%以上なら、赤い棒グラフの分配金は満額の1%となります。なお、最新の2022年9月の分配金は予想で、オプション・プレミアムは発表されていません。

 

終値と基準価格(NAV)はほぼ同じなので、毎月第3金曜日の終値をチェックしましょう。日本時間では第3土曜日早朝6時(夏時間は5時)頃です。終値の1%が分配金の上限の目安と考えればOKです。そして、日本時間の土曜の正午ごろに分配金の非公式情報が、Bloombergなどから発表されるのでチェックしましょう。その頃ツイッターなどで、分配金額が流れてくるはずです。

 

【XYLD】の期別分配金と基準価格(NAV)、オプション・プレミアム

続いて、【XYLD】の分配金と基準価格の比較を見てみましょう。【XYLD】は2020年8月に現在のベンチマークに変更となりましたので、それ以降です。

2022年の1月以降は、9カ月連続で満額の1%をほぼ獲得しています。赤い折れ線グラフと、青い棒グラフが重なっています。つまりオプション取引がうまくいっているということです。

ただし、2021年の12月より前は、上限に到達していません。対象のS&P500はボラティリティがそれほど大きくないため、オプションを稼ぎづらいということが考えられます。

 

【XYLD】のデータもグラフにしました。2022年8月の獲得したオプション・プレミアムは2.01%で、分配金はギリギリ満額の1%になりました。

 

【RYLD】の期別分配金と基準価格(NAV)、オプション・プレミアム

今度は、【RYLD】の分配金と基準価格の比較を見てみましょう。2021年の12月は、キャピタルゲイン分配金があったので、青い棒グラフが突き抜けています。

【RYLD】は2020年の3月以降は、ほぼ1%上限を獲得しています。2年7カ月もの間、満額を獲得しており、オプション取引がうまくいっていると言えます。

【RYLD】は小型株が対象のため、ボラティリティが大きく、オプションを稼ぎやすく、カバードコール戦略に向いている金融商品と言えそうです。

 

【RYLD】は長期にわたってオプション・プレミアムが2%以上、つまり分配金が1%に到達しています。

 

【DJIA】の期別分配金と基準価格(NAV)、オプション・プレミアム

【DJIA】は設定されたのが2022年2月と日が浅いです。ニューヨークダウが対象のカバードコールETFです。

分配金は7回しか出ていません。2022年6月と9月は満額の1%を獲得しましたが、それ以外の月は少し物足りないですね。

ニューヨーク・ダウは、S&P500同様にそれほどボラティリティは大きくはないですね。

 

【DJIA】はまだ7回しか分配金を支払っていないので、はっきりとした傾向は出ていません。分配金は0.7~0.8%ぐらいが多いです。【QYLD】や【RYLD】と比べると分配金の比率は低いかもしれません。

 

【QYLG】の期別分配金と基準価格(NAV)、オプション・プレミアム

【QYLG】は50%カバードコール戦略を行うETFです。赤い折れ線の基準価格と、青い棒線の分配金が、ちょうど重なっていれば0.5%の上限を獲得したということになります。

2021年の12月の分配金は、キャピタルゲイン分配金も含めて1.6035ドルもあったので、青い棒グラフが突き抜けています。

2022年の1月以降は、9カ月連続で満額のほぼ0.5%を獲得しています。それ以前の期間でも0.5%に近い数値を獲得しています。

ナスダック100が対象のため、オプション・プレミアムをなかなか獲得できていると言えます。

 

【QYLG】の獲得したオプション・プレミアムと分配金の月ごとのデータです。オプション・プレミアムが1%を超えれば、分配金は満額の0.5%です。かなりの期間でオプション・プレミアムは1%を超えています。【QYLG】や【XYLG】は50%カバードコール戦略なので、分配金の上限は半分になります。

 

【XYLG】の期別分配金と基準価格(NAV)、オプション・プレミアム

【XYLG】も50%カバードコール戦略を行うETFです。赤い折れ線の基準価格と、青い棒線の分配金が、ちょうど重なっていれば0.5%の上限を獲得したということになります。

2021年の12月の分配金は、キャピタルゲイン分配金も含めて1.1038ドルもあったので、青い棒グラフが突き抜けています。

2022年の1月以降は、9カ月連続で満額の0.5%をほぼ獲得しています。ただし、それ以外の期間は1つ前の【QYLG】と比べると少ないですね。

 

【XYLG】のオプション・プレミアムも2021年12月以降は、なかなか多いですね。2021年12月の分配金はキャピタルゲイン分配金も含めて3.46%もありました。2022年8月の獲得したオプション・プレミアムは1.00%で、分配金はギリギリ満額の0.5%になりました。

【QRMI】の期別分配金と基準価格(NAV)

【QRMI】リスク管理・インカムETFです。【QYLD】同様にナスダック100指数の株式を購入し、対応する同一指数の100%をコール・オプション売却します。さらに、同指数の5%アウト・オブ・ザ・マネーのプット・オプションを買うことで、暴落時の損失を軽減させます。大暴落したときに、それよりも少し高い値段で買う権利を得ているということです。ただし、プットの購入代金が少しかかります。

分配金は満額の1%に近い時と、まったく届いていない時の差が激しいですね。株価の下がり方は比較的ゆるやかです。ここがリスク管理インカムETFの特徴です。

 

【XRMI】の期別分配金と基準価格(NAV)

【XRMI】も【QRMI】同様リスク管理・インカムETFです。こちらは対象がS&P500です。

先ほどの【QRMI】と比べると、分配金は安定していますね。満額の1%に届いていない時でも、それなりに分配金を獲得しています。

カバードコール戦略はS&P500よりもナスダック100の方がボラティリティが大きいので、オプションを多く獲得できますが、リスク管理の場合は、S&P500の方が安定しているようです。

 

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【JEPI】の期別分配金と先月末株価

ついでに、JPモルガン・エクイティ・プレミアム・インカムETF【JEPI】についても見てみましょう。【JEPI】はオプションの売却と米国の大型株への投資を組み合わせたものです。

エクイティ・リンク・ノート(ELN)という仕組債を最大20%保持し、S&P500のコール・オプションを売るデリバティブ取引を行い、インカムを狙います。残りの約80%は低ボラティリティの大型株を保有し、こちらでキャピタル(値上がり益)を狙います。

グローバルX社のカバードコールETFだと、【XYLD】と少し似ています。

【JEPI】は毎月分配型で、権利落ちは1日頃です。なので、先月末の株価と分配金額を比較します。グローバルX社のカバードコールETFのように、基準価格(NAV)の1%が分配金の目安というわけではないです。

ちなみに2022年7月は設定来最高額0.621ドルで、9月は0.559ドルとなかなか多いですね。

 

【JEPI】分配金の目安は何か?

下のグラフはS&P500の近い将来の不確実性、いわゆるボラティリティを示す指数【VIX】と、【JEPI】の分配金の関係です。ボラティリティが大きいときに、分配金が多くなる傾向で、ある程度連動しています。最近はとくに分配金が好調です。

 

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【QYLD】とボラティリティの関係は?

QYLD】が獲得したオプション・プレミアムと、ナスダック100のボラティリティを示す指数【VXN】の関係を見てみましょう。さきほどの【JEPI】よりも、ボラティリティとオプション・プレミアムは連動している、というよりほぼ一致しています。

【XYLD】はVIX指数、【RYLD】はRVX指数など、他のカバードコールETFが獲得するオプション・プレミアムも、原資産のボラティリティを示す指数と、ほぼ同じ動きをしています。

 

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4指数のボラティリティは?

それぞれの指数のボラティリティについて見てみましょう。まずは対応表です。左がボラティリティ、真ん中がベンチマークのインデックス、右がカバードコールETFです。

【VIX】はS&P500のボラティリティで【XYLD】、【VXN】はナスダック100で【QYLD】、【RVX】はラッセル2000で【RYLD】、【VXD】はニューヨーク・ダウで【DJIA】と対応しています。

 

ボラティリティの年初来を見てみましょう。6月半ばぐらいから下落傾向でしたが、8月後半から上がりました。これなら来月も満額を獲得できそうです。それよりも株価が心配ですね。

 

過去5年のボラティリティをチェック

それでは過去5年のボラティリティを見てみましょう。

2020年3月のコロナ・ショック以降は、【QYLD】や【RYLD】の分配金は満額の1%を獲得できていることが多いです。ただし【XYLD】は2021年2~11月は満額ではないですね。右の赤い矢印のあたりです。

また、【QYLD】や【RYLD】は2020年2月より前の分配金は満額の1%に届いていません。左の赤い矢印のあたりです。このあたり値は分配金が満額になるかどうかの目安になりそうです。

 

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獲得したオプション・プレミアムの比較

それぞれのカバードコールETFの獲得したオプション・プレミアムのデータをグラフ化して比較します。

100%カバードコールETFの【RYLD】【QYLD】【XYLD】【DJIA】は獲得したオプションプレミアムが2%を超えると、分配金は基準価格の上限である1%が支払われます。50%カバードコールETFの【QYLG】【XYLG】は獲得したオプションプレミアムが1%を超えると、分配金は基準価格の上限である0.5%が支払われます。

50%カバードコール戦略ETFが設定された2020年9月以降の平均は、100%カバードコールETFは【RYLD】2.79%、【QYLD】2.62%、【XYLD】1.96%。【DJIA】は2022年3~8月の6回のみで1.73%。50%カバードコール戦略ETFは【QYLG】1.39%、【XYLG】0.95%です。

ラッセル2000を対象とした【RYLD】が2.79%で、プレミアムを一番獲得しています。ナスダック100対象の【QYLD】【QYLG】は分配金の支払い上限の2%や1%を超えています。S&P500の【XYLD】【XYLG】は上限の2%や1%の近くです。

 

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利回りを3パターンで比較

それでは現在の利回りを出してみましょう。3パターンで比較します。下のデータは、これまでの分配金比率(分配金/NAV)をまとめたものです。過去1年の合計額が背景が薄い青色の(1)です。

背景が黄色の2021年12月は、キャピタルゲイン分配金がありましたので、上限の1%や0.5%に調整しました。

(2)(3)は過去1年分配金の合計額を現在の株価で割って算出した利回りです。(2)は2021年12月の分配金額を上限に調整しました。(3)は2021年12月の分配金額をそのまま計算しているので、【QYLG】や【XYLG】は高くなりすぎており、現実的ではないです。

現在、いずれの銘柄も株価が低迷しているので、(2)(3)は利回りがかなり高くなっています。今買って、将来通常の価格に戻れば、YOCが(2)と同じくらいになる可能性があります。

オプション・プレミアムの上限から考えた利回りは(1)ですね。利回りの上限は100%カバードコールが12%、50%カバードコールは6%です。今後、株価が現在と同じ水準が続く場合は、これが目安となりそうです。

全体的には【RYLD】と【QYLD】がややリードしています。

 

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分配金比率を過去1年分合計した推移

ここまで出してきた「分配金比率」(分配金/NAV)を、過去1年分を合計して利回りとしました。その推移です。100%カバードコール戦略の【QYLD】【XYLD】【RYLD】は12%が上限、50%カバードコール戦略の【QYLG】【XYLG】は6%が上限です。

【RYLD】は最近はずっとほぼ12%上限です。満額を獲得できていると言えます。ナスダック100が対象の【QYLD】【QYLG】もなかなか優秀で、満額に近いです。S&P500が対象の【XYLD】【XYLG】は少し劣っていましたが、最近は満額にかなり近づいてきました。

 

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カバードコール系ETFの利回りを過去1年分配金から算出

こちらは過去1年の分配金から算出した利回りの推移です。過去1年分配金を、毎月月末の株価で割ったものです。

対象は100%カバードコールETFの【RYLD】【QYLD】【XYLD】【DJIA】と【JEPI】です。

最近はかなりの株安のため、利回りが全体的に高くなっており、【RYLD】や【QYLD】13%を超えている時期があります。先ほどの分配金をNAVで割って計算したデータと比べると、直近の株価の影響によって、利回りが変化します。

50%カバードコールETFやリスク管理インカムETFの利回りは?

下のグラフも過去1年の分配金から算出した利回りです。過去1年分配金を、毎月月末の株価で割りました。

対象は、50%カバードコールETFの【QYLG】【XYLG】と、リスク管理インカムETF【QRMI】【XRMI】です。

【QYLG】の利回りは6%を超えており、かなり高いですね。

リスク管理インカムETFはS&P500が対象の【XRMI】の方が利回りが高くなっています。【QRMI】は分配金が少ない時期が結構あったので、利回りは不安定ですね。

※2021年12月分配金は【RYLD】【QYLD】はNAVの上限1%で計算、【QYLG】【XYLG】はNAVの上限0.5%で計算しました

 

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年初来株価推移は?(100%カバードコールETFなど)

最後に年初来株価を見てみましょう。9月19日までのデータです。まずは、カバードコール戦略100%のETF【QYLD】がマイナス27.0%と悪いですね。ナスダック100が不調なので、しかたないですね。

【XYLD】と【RYLD】はマイナス21%前後で互角です。【JEPI】がマイナス14.0%と優秀です。なお【DJIA】は設定されたのが2022年2月なので、年初来はありません。

年初来株価推移は?(50%カバードコールETF、リスク管理インカムETF)

続いて、カバードコール戦略50%のETFと、リスク管理インカムETF。こちらもナスダック100が対象の【QYLG】がマイナス27.6%と悪いですね。【QYLD】と同じくらいです。

【XYLG】と【XRMI】はマイナス19.8%とそれなりに健闘しています。

 

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まとめ

2022年9月の分配金は、満額の可能性が高いです。ただし、この1カ月でさらに株価が下がったため、分配金はいずれのETFもかなり減りました

100%カバードコール戦略の【QYLD】【XYLD】【RYLD】、50%カバードコール戦略の【QYLG】【XYLG】は、2022年に入ってから、ずっと基準価格の1%や0.5%など満額を確保しており好調です。ボラティリティが大きいので、オプション・プレミアムはしっかり獲得できています。

グローバルX社のETFではありませんが、【JEPI】は好調で、7月や9月はかなりの分配金でした。このETFと併用するのもありかもしれませんね。


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