米国以外が対象のETF【VXUS】の9月末データが更新されたのでまとめてみた

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バンガード社のETFは公式サイトで月1回更新されます。月末のデータが、翌月の15日頃に反映されます。今回2020年9月末のデータが更新されましたので、バンガード・トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)ETF【VXUS】の組込銘柄の変化や傾向について検証します。

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【VXUS】のセクター別のファンド構成比は?

【VXUS】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではICB(Industry Classification Benchmark)で分類されていますので、これをGICS(Global Industry Classification Standard)に変換しました。金融の割合が最も多く、一般消費財、資本財、情報技術、ヘルスケアと続いています。

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【VXUS】の市場別のファンド構成比は?

市場別の構成比率を見てみましょう。トップは日本。以下、中国、英国、カナダ、スイス、フランス、ドイツが続きます。地域別ではヨーロッパが約39%で最多、太平洋が約29%です。

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【VXUS】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VXUS】の保有銘柄数は7531銘柄です。ベンチマークは、米国を除く世界の市場の98%をカバーする、FTSEグローバル・オールキャップ(除く米国)インデックス。経費率は0.08%と低いです。上位20銘柄の組込比率の合計は15.4%と少なく、世界中に分散されています。国別でトップのシェアだった日本は、ランクインしているのはトヨタ自動車のみです。上位はIT、ヘルスケアが多いですね。

 

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過去の上位20銘柄の推移

組込比率上位20銘柄の2カ月ごとの比較です。上位銘柄ではネスレ【NSRGY】が比率を下げています。AIAグループ【AAGIY】、ショピファイ【SHOP】、美団点評【MPNGF】などが好調ですね。

 

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【VXUS】の上位組込銘柄は、他のETFにも組み込まれているのか?

【VXUS】の組込比率上位20銘柄は、他のETFには組み込まれているのでしょうか? その一覧が下の表です。世界全体の【VT】、米国を除く先進国【VEA】、ヨーロッパ【VGK】と比較します。表内の数字は組込順位一番上の行をクリックすると、その項目の順番に並び直します。同じ箇所を続けてクリックすると数値の大小が逆になります。試してください。

※「Tik」はティッカー・コード。2020年9月末のデータです

銘柄 ティッカー VXUS VT VEA VGK
アリババ BABA 1 5
テンセント TCEHY 2 9
台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC) TSM 3 24
ネスレ NSRGY 4 12 1 1
エフ・ホフマン・ラ・ロシュ RHHBY 5 21 2 2
サムソン電子 5930 6 80 3
ノバルティス NVS 7 37 4 3
SAP SAP 8 39 5 4
トヨタ自動車 TM 9 43 6
ASML ASML 10 48 7 5
アストラゼネカ AZN 11 52 8 6
AIAグループ AAGIY 12 66 8
モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン MC.PA 13 69 10 7
美団点評 MPNGF 14 72
ノボ・ノルディスク NVO 15 73 11 8
ショピファイ SHOP 16 97 12
サノフィ SNY 17 74 13 9
カナダロイヤル銀行 RY 18 79 14
シーメンス SIE 19 81 15 10
リライアンス・インダストリーズ RLNIY 20 225

組込順位の並び順は4つのETFともほとんど変わっていないですね。ヨーロッパに属していれば4つすべてに当てはまり、欧州以外の先進国なら3つ、それ以外は2つのETFに組み込まれています。

ファンドオーバーラップで他のETFとの比較する

ファンドオーバーラップを使って、他のETFとの重複割合を調べてみましょう。全世界【VT】、米国除く先進国【VEA】、ヨーロッパ【VGK】、新興国【VWO】、米国除く全世界の大・中型株【VEU】と比較しました。以下のようになりました。【VT】の中に【VXUS】がすっぽり入っていて、【VXUS】の中には【VEA】【VGK】【VEU】がほとんど含まれています。そして【VXUS】と【VEU】はかなり似ていますね。

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【VXUS】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは3%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月18日には配当利回りが約4.6%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前に近づいていますが、6月の配当が冴えなかったため、配当利回りは2.59%です。

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【VXUS】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VXUS】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、やや大雑把です。

2020年10月28日の終値は51.08ドル、過去1年の配当金額は1.3245ドルなので、現在の配当利回りは約2.59%です。過去5年の平均配当利回りは約2.86%です。過去5年で株価は横ばいで、配当も上がったり下がったりなので、早い時期に買ってもそれほどYOCは上がりません。2020年3月のコロナ・ショックの頃に買っていたら、現在YOCは4%前後になっていました。

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【VXUS】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(1.3245ドル)と1、3、5、8年前の同時期の過去1年配当金額(1.5729ドル、1.404ドル、1.329ドル、1.291ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。

ただし、現在と同じ年間4回の配当支払いになったのが2013年なので、8年前との比較は、2019年の年間配当を基準に8年前の2011年を比較しました。

YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VXUS】株を2020年10月28日の終値51.08ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。


年間増配率は過去1年がマイナス15.8%、過去3年がマイナス1.9%、過去5年がマイナス0.1%、過去8年が3.5%でした。現在の配当利回りは2.59%です。もっとも増配率の低い過去1年のペースだと10年後のYOCは0.5%、20年後のYOCは0.1%になります。もっとも成績の良い過去8年の増配率を当てはめると10年後のYOCは3.7%、20年後のYOCは5.2%になります。過去のデータから見ると、今ひとつですね。

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まとめ

いかがでしたか? 【VXUS】の株価は、コロナ・ショック前まで戻ってきておりません。最近の配当も今ひとつです。ただ、アメリカ株ばかり買っているとポートフォリオが偏りすぎてしまうので、サテライトとして検討してみる価値はありそうです。