米国ヘルスケア・セクターETF【VHT】の2020年10月末のデータが更新されたのでまとめてみた

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バンガード社のETFは公式サイトで月1回更新されます。月末のデータが、翌月の15日頃に反映されます。今回2020年10月末のデータが更新されましたので、バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF【VHT】の組込銘柄の変化や傾向について検証します。ちなみに経費率は年0.10%です。

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【VHT】にはどんな銘柄が組み込まれているのか?

【VHT】の保有銘柄数は425銘柄です。組込銘柄の一覧を円グラフにしました。組込比率上位20銘柄は、全体の約59.7%を占めています。組込順位21位以下は405銘柄で全体の約40.3%、円グラフの白い部分です。

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【VHT】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VHT】の組込上位20銘柄です。ベンチマークはMSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックス。データの中身は2020年10月末時点のものです。バイオテクノロジーと医薬品は配当利回りが高く、ヘルスケア・サービスとヘルスケア機器はあまり配当利回りが高くない傾向のようです。

 

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過去6カ月の組込比率1%以上の銘柄比較

最近6カ月間の組込順位上位20銘柄の推移です。先月との比較では、大きな変動はありません。ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】アムジェン【AMGN】が少し比率を下げ、サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック【TMO】ダナハー【DHR】が比率を上げています。

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【VHT】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VHT】の組込順位上位20銘柄は、他のETFには組み込まれているのでしょうか? その一覧が下の表です。左からヘルスケア【VHT】、高配当【VYM】【HDV】【SPYD】、連続増配【VIG】、S&P500【VOO】、米国全体【VTI】、ダウ30平均【DIA】、ナスダック100【QQQ】です。表内の数字は組込順位一番上の行をクリックすると、その項目の順番に並び直します。同じ箇所を続けてクリックすると数値の大小が逆になります。試してください。

※「Tik」はティッカー・コード、「配利」は配当利回りです。配当利回りは2020年10月末の株価から算出しました。【SPYD】は7月の時点で均等に組込、【DIA】は株価の価格で組込比率が決まるので、この2つの組込順位はあまり重要ではありません。

Tik配利VHTVYMHDVSPYDVIGVOOVTIDIAQQQ
JNJ3.011548815
UNH1.62613131
PFE4.3356652223
MRK3.24911262724
TMO0.252829
ABT1.46102931
DHR0.373838
ABBV6.1816573636
MDT2.39204445
BMY3.11023214748
AMGN3.01124144849522
LLY2.312285654
ISRG13717226
ZTS0.5147779
CVS2.915377880
ANTM1.4168384
GILD4.7173816808231
SYK1.118309185
BDX1.419358990
CI0.0209897

【VHT】の上位銘柄の中でも配当利回りの高い銘柄は、軒並み【VYM】に組み込まれています。個別銘柄では、ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】とアムジェン【AMGN】が、【VHT】以外の6銘柄に組み込まれています。

ファンドオーバーラップで他のETFとの比較する

ファンドオーバーラップを使って、他のETFとの重複割合を調べてみましょう。【VHT】はセクターETFなので、市場全体指数型ETFとの重複割合は低いですね。市場全体指数型ETFをメインにして、【VHT】はサテライトとしてを所有する方法がいいかもしれません。

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【VHT】の配当はどう変化したか?

2019年の配当額が突出しているので、2020年は少し物足りないように見えます。ただし、2018年と比較すると、順調に伸びています。

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【VHT】の株価と配当利回りを見てみましょう。配当利回りは、過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは1.8%ぐらいで推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが2.1%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を大きく上回り、配当利回りは1.20%です。

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【VHT】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VHT】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、やや大雑把です。

2020年11月26日の終値は212.12ドル、過去1年の配当金額は2.5488ドルなので、現在の配当利回りは約1.20%です。過去5年の平均配当利回りは約1.44%です。過去5年で株価は右肩上がりで、2019年までは順調に増配していましたので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年2月に買っていたら、現在YOCは約2.13%になっていました。

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【VHT】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(2.5488ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年配当金額(3.5279ドル、1.977ドル、1.285ドル、1.487ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。

ただし、現在と同じ年間4回の配当支払いになったのが2016年なので、5年前や10年前との比較は、2019年の年間配当(3.6192ドル)を基準に、5年前の2014年(1.285ドル)、10年前の2009年(1.487ドル)を比較しました。

YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VHT】株を2020年11月26日の終値212.12ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。


年間増配率は過去1年がマイナス27.8%、過去3年が8.8%、過去5年が23.0%、過去10年が9.3%でした。現在の配当利回りは1.20%です。もっとも増配率が低い過去1年のペースで増配が続くと10年後のYOCは0.1%、20年後のYOCは0.0%になります。もっとも増配率が高い過去5年の増配と同じだと10年後のYOCは9.5%、20年後のYOCは75.6%になります。昨年までの増配率が素晴らしく、今年が今ひとつなので、どの期間を当てはめるかで、全く異なるYOCになりました。

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まとめ

いかがでしたか? 【VHT】の株価は、コロナ・ショック前の過去最高値を大きく上回りました。新型コロナ・ウィルスのワクチンができつつありますが、どうなるのでしょうか。気になるところです。

 

 

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