フルインベストメントとギャンブルの類似点を検証する

3回にわたってフルインベストメントについて考えてきました。今回がラストです。なぜ個人投資家はフルインベスト状態になってしまうのか? ギャンブルとフルインベストメントの類似点を比較しながら考えます。

 

 

 

 

※ちなみにフルインベストメントとは、わずかな生活防衛資金のみを残し、金融資産の大半を株式投資することです。

 

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ギャンブルのビギナーズラックとフルインベストメントの類似性

アメリカ株に投資している人は、ギャンブル嫌いが多いですね。ギャンブルは胴元が持っていく控除率(テラ銭)が高いので、トータルで勝てる可能性が限りなく低くなるという論理です。まあ、それは間違ってはいません。

ところが株式相場とギャンブルは、メンタルという面での共通点は多いです。

たとえば競馬を始めたばかりの人が、何レースも続けて馬券を的中させることがあります。これをビギナーズラックといいます。もちろんまぐれ当たりです。ただし、この状態が続くと「自分には馬券の才能がある」と思い込んでしまいます。そして掛け金がどんどん増えていきます。しかし、いつしか当たらないレースが増え、気づいたら大損していることが多々あります。

個人投資家からすると、馬鹿らしい話だなと思うかもしれません。ところが、競馬でのビギナーズラックにおける心理状態は、前回の記事で紹介したアメリカ株が約10年間にわたって上がり続けたからフルインベストメント状態になる人が増えるというのとそっくりです。

上げ相場のおかげにもかかわらず、誰もが「自分には相場の才能がある」と錯覚した状態になってしまい、当初計画していた以上の資金を投入してしまうのです。そして、いつの間にかフルインベストメント状態というギャブルをしてしまうわけです。

もし、フルインベストをするのなら、用心深く、冷静にあらゆるケースを想定し、年月をかけ、退場にならないことを心がける必要があります。

 

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フルインベストメントについての例外とは?

では、フルインベストメントにしても大丈夫というのはどういう状態でしょうか? それは相場が絶望的な状態で、かつ今後株価が右肩上がりになる可能性が極めて高いときです。しかしこれを見極めるのは難しいです。なぜなら、今後相場が確実に右肩上がりになると断言できるのは、天才相場師か詐欺師ぐらいしかいないからです。

そして、相場が最悪の状態でフルインベストメント状態にすることは、ほとんどの人はできません。株価が下がり続けて絶望し、含み損が膨らんでイヤな気分を散々味わった状態のときに、人は思い切って株を買うことができないからです。「ただでさえ損しているのに、いま買いを入れたら、もっと損をしてしまうかも」と考えるからです。恐怖に打ち勝つのは大変難しいです。

この安値圏で買っておけば大儲けできたというのは、数年後に過去のチャートを振り返ったときに分かることです。相場が下がっている状態で、今後株価が上がると確信できる人は、時間軸をあやつることができる超能力者です。ああ、忘れていました。先ほど登場した天才相場師や詐欺師も可能でしたね。

 

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天才相場師になるのは無理

では、天才相場師を見つける、もしくは自分がそうなるにはどうしたらいいかを考えてみましょう。しかし、この考え方は危険です。こういう思考回路の人は詐欺の被害に遭う典型的なパターンといえるからです。そんな甘い話はないということです。

リーマンショックの直後にうまいこと財産の大部分をつぎ込んで、資産を増やした人がいます。それはたまたまです。気にすることはありませんし、再現性はないです。「ああ、ラッキーな人がいるなあ」と考えるぐらいにとどめておきましょう。隣の芝生は青いですけどね。うらやましいですね、ホント。

 

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投資のチャンスが生涯に数回という考え方

株式相場では、10年ぐらいに1度くらいの割合で「〇〇ショック」という大暴落があります。そんな大暴落の直後にしか株を買わないという猛者もいます。それ以外の期間は、稼いだお金をひたすら貯金など無リスク資産として貯め込むだけです。

まるで池波正太郎の小説に出てくる、草の者(忍者)のような忍耐力ですね。彼らの中には、以下のような特殊な任務があります。ある忍者が主君の密命を受け、スパイとして敵国の家来となり、敵国の侍たちから信頼を勝ち取り、敵国で出世していきます。時世によっては、目立った工作活動をすることなく、敵国の忠実な家来として生涯を終えます。そして、その密命は子に受け継がれ、いつの日か本国から「密命を実行せよ」と言われます。そして敵国を裏切る任務を遂行します。父がスパイとして敵国に送り込まれて数十年経過してから、息子が実行するのです。ちなみに息子の母親は敵国の侍の娘で、彼ら父子がスパイであることは知りません。

気が遠くなるような話ですね。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言う格言がありますが、「〇〇ショック」直後にしか株を買わない人は、こんな歴史の話からヒントを得て、投資するチャンスは一生に数えるほどしかないと悟ったのかもしれません。なかなかマネできるものではないですね。こういう投資を実践された人に対しては、心の底から敬意を表したいです。

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まとめ

いかがでしたか? 4回にわたってフルインベストメントについて考えてみました。あらゆるケースを想定して、フルインベストメントについて考えてください。バランス、冷静な分、自分を疑うこと、ギャンブルにならないようにすることなどが重要です。

本格的な下落相場が始まった感のある現在ですが、そんなときこそ、フルインベストについて考えてみるのもいいかもしれません。

最後になりましたが、皆様の資産運用がうまくいくいき、相場から退場しないことを切に願っています。

 

 

 

 

 

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