新型コロナ・ウィルスによる経済の停滞の影響で、金融セクターの銘柄は軒並み苦戦しています。そんな中、大人気ETF【QQQ】を取り扱っている資産運用会社インベスコ【IVZ】が、2020年4月23日に減配発表しました。
これまで四半期ごとの配当が0.31ドルだったのが、0.155ドルに減る予定です。年間配当は1.24ドルから0.775ドルに、今後1年間の年間配当は0.62ドルの予定です。減配率は50%、年間減配率は37%の予定です。2020年4月24日の株価は7.57ドル近辺、配当利回りは8.19%です。
インベスコ【IVZ】の連続増配年数は10年で終わりを告げたようです。
インベスコ【IVZ】の過去の配当、年間増配率
インベスコ【IVZ】は2010年から増配を続けていましたが、今回減配となりました。つまり、リーマンショックで減配になった金融銘柄が、コロナ・ショックでも減配になったということです。表内の青字は予想です。次回の配当落ちは5月8日です。
今年に入ってからのインベスコ【IVZ】の株価と配当利回りは?
2008年以降のS&P500とインベスコ【IVZ】のチャートを比較しましょう。コロナ・ショックの影響で2020年に入って株価が下落したわけではなく、その前からずっと下がり続けていたというのがわかりますね。
インベスコ【IVZ】の株価と配当利回りは?
今年に入ってのインベスコ【IVZ】の株価と配当利回りをチェックしましょう。青い線が株価(左軸)で、赤い線が配当利回り(右軸)です。2月中盤以降、急激に株価が下がり、配当利回りが上昇したのが見て取れます。他の銘柄は3月23日頃に株価が底を打って上昇に転じたのですが、インベスコ【IVZ】は上がりませんでした。そして減配の発表となりました。減配後の配当利回りは8.19%です。
現在のインベスコ【IVZ】の株価と配当利回りの関係は?
年間配当額が現在と同じく0.62ドルで変わらなかったら、配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ0.62ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回り0.5%ごとに株価を出しました。今後、インベスコ【IVZ】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。
インベスコ【IVZ】の財務データは?
インベスコ【IVZ】の財務データです。
まとめ
インベスコ【IVZ】の【QQQ】は優れたETFだと思いますが、バンガード、ブラックロック、ステートストリート社が出しているETFの方が、余計な心配をしなくて済むので安心できます。