eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)を分解してみたら、均等型ではない事実が見えてきた!

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普段は米国の高配当や増配のETFの紹介ばかりしているのですが、今回、とある事情により投資信託を運用をする可能性が出てきました。そこで、eMAXIS Slimシリーズを中心にアセット・アロケーションを考えてみようかと思います。楽天やSBIのバンガード系も悪くないと思いますが、eMAXIS Slimシリーズの方が種類が豊富なので、これをメインに組み合わせたほうが使い勝手がよさそうです。

まずは、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)について考えてみます。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」の6位に入っており、バランス型としてはもっとも評価が高い投資信託と言われています。

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eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の中身は?

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は8つのアセットに分かれており、それぞれが12.5%ずつと同じ比率です。株式が日本、先進国、新興国。債券も日本、先進国、新興国。REITは日本と先進国に分かれています。信託報酬は年0.154%とリーズナブルです。

先進国株、先進国債券、先進国REITを米国とそれ以外に分ける

最近10年は米国の時代でした。たとえば世界の株に分散投資するインデックスの場合、6割近くを米国が占めています。このeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の場合、米国は先進国(日本を除く)という括りの中に入っています。なので、現在の世界経済の実態を反映させるには、先進国の株・債券・REITの中から米国を独立させて考えた方がよさそうです。

 

先進国株を米国とそれ以外に分類する

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の先進国株のベンチマークは、MSCIコクサイ・インデックスです。これは日本を除く先進国が対象。その内訳は米国が71.4%、それ以外の先進国が28.6%です。

先進国債券も米国とそれ以外に分類する

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の先進国債券のベンチマークは、FTSE世界国債インデックス(除く日本)です。これは日本を除く先進国債券が対象です。その内訳は米国が42.8%、それ以外の先進国が57.2%です。先ほどの先進国株に比べると、米国の割合は低めです。

 

先進国REITも米国とそれ以外に分類する

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の先進国REITのベンチマークは、S&P先進国REIT(除く日本)です。対象は日本を除く先進国REIT。その内訳は米国が73%、それ以外の先進国が27%です。

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eMAXIS Slim(8資産均等型)を11項目に分ける

先進国株、先進国債券、先進国REITの中身を米国とそれ以外に分けたのを反映させたのが、下の円グラフです。8資産が11資産になりました。株と債券は日本、米国、先進国、新興国の4つに分かれ、REITは日本、米国、先進国の3つに分類されました。

均等ではなくなりました。最多の12.5%を占めているのが日本株、新興国株、日本債券、日本REIT、新興国債券の5つです。eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は日本と新興国の比重の大きい投資信託という見方もできます。

地域別の比率は?

株と債券、REITを合わせて地域ごとに分類すると、以下のようになります。日本が37.5%で最多、新興国が25%、米国が23.4%、先進国が14.1%です。米国の比率が低いですね。経済規模でアセット・アロケーションを考えるなら、米国は50%ぐらいにしたいところです。

 

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まとめ

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の中身の先進国を、米国とそれ以外の先進国に細分化して考えた場合、少しバランスが悪い気がします。ただ、eMAXIS Slim(8資産均等型)は債権やREITが組み込まれており、信託報酬は年0.154%と低いので、悪い商品と言うわけではないと思います。

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)に米国の株などの投資信託と組み合わせて、アセット・アロケーションを考えるのがいいかもしれませんね。