XYLD(グローバルX S&P500・カバード・コール ETF)の2022年1月の分配金は0.4808ドル。先月よりも5.0%増!

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グローバルX S&P500・カバード・コール ETF【XYLD】が2021年1月21日に分配金を発表しました。0.4808ドルです。

1年前の同期は0.4763ドルでしたので、1年前の同期との比較では0.9%増です。前回2021年12月の分配金は0.4577ドルなので、先月との比較では5.0%増です。

2022年2月4日の終値は48.89ドル、過去1年の分配金は4.5880ドルなので、利回りは9.38%になります。

※このページでの利回りは、過去1年間の分配金をもとに計算します。

 

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【XYLD】の過去の分配金と増配率は?

【XYLD】が設定されたのは2013年6月です。下の表は過去の配当金の一覧です。2020年9月以降は、一番右側の列の「過去1年分配金の対前年同期増減率」がプラスになっており好調が続いています。

※背景がになっているのが対象月と比べてマイナスです

【XYLD】の毎月の分配金は?

2017年まではかなり不安定ですね。年末の12月だけ多かったのは、税金の関係でキャピタルゲインをまとめて支払ったからです。

2018年以降は安定しており、毎月0.2ドル台でほぼ推移していました。2020年8月に一気に0.4449ドルと増えたのは、ベンチマークを変更したためです。

なぜ分配金は安定していないのか?

公式サイトには以下の補足がありました。

当ファンドの投資目的および投資戦略は、2017年12月15日に変更され、2020年8月21日に再び変更されました。2017年12月14日まではS&P 500 Stock Covered Call Index、2020年8月20日まではCboe S&P 500 2% OTM BuyWrite Index、それ以降はCboe S&P 500 BuyWrite Indexのパフォーマンスを反映しています。

2018年1月2020年8月を境に分配金額に大きな変化が出たことは、ベンチマークを替えたことが影響していると考えられます。

そんなわけで、2020年7月以前のデータはあまり参考にならないかもしれません。

【XYLD】の分配金と株価の関係は?

現在のベンチマークになった2020年8月以降の株価と分配金の比較です。株価は42~51ドルの間で推移しており、やや上昇しています。分配金は0.33~0.49ドルです。直近2回はかなり多いですね。

【XYLD】の分配金と株価の関係は?

年間分配金と株価を1年ごとにまとめました。2021年の分配金は前年2020年と比べると24.5%増えました。株価はやや右肩上がりです。株価は年末のものです。

【XYLD】の年間増配率は?

年間増配率はバラつきがありますが、増加傾向です。2年続けて前年より約25%も増えており好調です。

 

 

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2020年以降の利回りは?

2020年以降の【XYLD】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。

2020年の年初の利回りは約5.7%で推移していましたが、2月半ば以降はコロナ・ショックで株価が下がったため、3月23日には利回りが約8.4%まで上昇しました。現在の株価はコロナ・ショック前とほぼ同じ水準です。

インデックスが変更されて分配金が現在の水準になったが2020年8月です。過去1年分配金から利回りを算出していますので、その1年後の2021年7月頃より利回りは現在と同水準になりました。現在は9.38%です。

 

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【XYLD】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【XYLD】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から8年8カ月前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2022年2月4日の終値は48.89ドル、過去1年の分配金額は4.588ドルなので、現在の利回りは9.38%です。過去7年9カ月の平均利回りは約5.9%です。

現在の株価は設定時より少し高いのでで、早く買っていればYOCは多少は上がります。2016年1月に買っていればYOCは11.4%になっていました。また、コロナショック時の2020年3月に購入していれば、YOCは約12.0%になっていました。

ちなみに利回りは過去1年の分配金から算出しているので、設定から11カ月は出ません。そのため、上のグラフの左端の利回りはありません。

 

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ライバルETFとの比較

【XYLD】と日本で購入可能なカバードコール系のETFの比較です。2021年11月上旬より、日本の大手ネット証券でも【XYLD】【XYLG】【QYLG】が購入できるようになりました。

【XYLD】【XYLG】はS&P500が対象です。【XYLG】は50%カバードコールなので、利回りは【XYLD】の約半分ですが、値上がり益も狙えます。

【QYLD】【QYLG】はナスダック100が対象です。【QYLG】も50%カバードコールなので、利回りは【QYLD】の約半分で、値上がり益が期待できます。

【JEPI】はS&P500に近い大型株を約8割を保有。残りの2割弱でELNという仕組債を保有して、カバードコールと似たようなオプション取引を行います。

過去1年分配金から算出した利回りは、通常は【QYLD】【XYLD】【JEPI】の順で高いです。ただし、2021年12月の分配金は、50%カバードコールETFの【QYLG】と【XYLG】がキャピタルゲインが莫大だったため、とてつもない金額になりました。現在この両銘柄の「分配金利回り(12カ月)」は通常よりかなり高い状態です。【QYLG】と【XYLG】の利回りは「分配金利回り(直近)」の方が現実的です。

分配金利回り(12カ月)は過去1年の配当から算出したものです。

分配金利回り(直近)は直近の分配金が今度1年続いたものとして算出しました

 

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カバードコール系ETFの利回り推移

カバードコール系ETFの2021年12月の分配金はいずれも好調でした。とくに【QYLG】【XYLG】は凄まじい額だったので、直近の分配金を1年換算して株価で割って利回りを求めると、以下のグラフのような推移になります。

※上に突き抜けている2021年12月の【QYLG】の数値は59.9%、【XYLG】は41.8%、【QYLD】は26.9%です。

カバードコール系ETFの利回りを過去1年分配金から算出

先ほどのグラフだと、少しイメージしづらいかもしれません。過去1年の分配金から利回りを算出しました。【QYLG】【XYLG】は2021年12月が凄まじかったので、過去1年からの利回りでも、爆上げしています。

2021年9~11月ぐらいのデータが、最近の利回りの目安かなと思います。つまり【QYLD】11%、【XYLD】9%、【JEPI】7%、【QYLG】5.5%、【XYLG】4.5%ぐらいですね。【QRMI】と【XRMI】は設定間もないので、何とも言えないですね。

 

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【XYLD】はどんなETFか?

【XYLD】は、カバード・コール戦略で利益を生み出すことを目的としており、S&P500指数の銘柄を保有しながら、対応する同一指数のコール・オプションを売却します。

コール・オプションの売りによって、オプション・プレミアムを受け取ることが可能です。受け取ったプレミアムを分配金の支払いに充てます。残りは【XYLD】に再投資され、株価の上昇に寄与します。

【株価が値上がりした場合】利益はコール・オプションの売却によるオプション・プレミアムのみとなります。SP&500インデックスの上昇による収益は、保有している原資産の上昇と、売却したコール・オプションの値上がりで相殺されます。

【株価が横ばいの場合】コール・オプションの売却により、オプション・プレミアムを獲得します。SP&500インデックスのパフォーマンスを上回る可能性があります。

【株価が下落した場合】オプション・プレミアムを獲得する分だけ、SP&500インデックスの下落による損失が軽減されます。オープションは行使されません。ただし軟調な相場が続くと、オプションがあまり売れなくなる可能性が出てきます。

【XYLD】は2番目のコール・オプション(買う権利)を売るに該当します

オプションの権利行使価格は?

オプションの権利行使価格はATM(アット・ザ・マネー)です。原資産価格と権利行使価格が同じです。そのためプレミアムの代金はそれなりに高くなります。

権利行使日に価格が上がった場合は、その差額を支払うことになります。ただし、保有している原資産も値上がりしているので、その分をカバーできるという意味でカバード・コールと言います。

※権利を行使すれば利益が出る状態が「イン・ザ・マネー(ITM)」、損失が出る状態が「アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)」、同じ場合は「アット・ザ・マネー(ATM)」です

プロセスは?

以下のような手順で行われます。

(1)S&P500指数のすべての株式を購入します。
(2)毎月第3金曜日に、1カ月後に満期を迎えるS&P500 Index オプション(SPX)を販売します。翌月の第3木曜日が満期です。
(3)インデックスオプションの販売と引き換えに、プレミアムを受け取ります。
(4)月末に、S&P500指数のオプションの売り買いによる収入の一部をETFの株主に分配します。
(5)翌月以上、このプロセスが繰り返されます。

プレミアムの価値は?

プレミアムの価格は、次の5つの要因によって決定されます。

(1)現在の資産価格
(2)オプションの権利行使価格
(3)オプション満期までの残り時間
(4)原資産のボラティリティ
(5)リスクフリーレート(金利)

 

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分配金額の決め方

【XYLD】の毎月の分配金は、(1)純資産価値(NAV)の1%、(2)受け取ったオプション・プレミアムの半分、のいずれか低い方を上限とします。受け取ったオプション・プレミアムに超過分がある場合は、ファンドに再投資されます。

オプション・プレミアムが好調で2%を超えていたケースが(1)に該当し、分配金比率はNAVの1%になります。下の表の背景色のついていない箇所です。

(2)はオプション・プレミアムが2%を下回った場合です。オプション・プレミアムの半分になるので、分配金比率はNAVの1%未満になります。下の表の背景が緑色の部分が、オプションプレミアムが2%を下回っていたケースです。NAVに対して1%未満になるので、(1)より少ないですね。下の表の背景色が黄色の割合になります。

ちなみに、NAVと株価はほぼ同じです。オプション・プレミアムを2%以上獲得できていれば、株価の1%ぐらいが分配金の目安と言えそうです。

今回2020年3月のコロナ・ショック以降は、オプションプレミアムが2%を超えることが出てきました。超えなかった場合でも、1.5%ぐらいは確保しています。

 

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オプション・プレミアムとボラティリティの関係

カバードコール戦略はボラティリティが大きいと、プレミアムをたくさん稼ぐことができると言われていますが、本当でしょうか? 下のグラフは、S&P500の近い将来のボラティリティを予測する指数【VIX】と、【XYLD】が獲得したオプション・プレミアムの関係です。

2020年8月以降は、連動していますね。ベンチマークを現在のものに変更してからは安定しています。2020年2月以前はオプションが1%を下回っており不調です。それゆえ、ベンチマークを変更した可能性が考えられます。

オプション・プレミアムが2%を超えることはあまりないですが、現在は1.5%ぐらいは獲得しています。【VIX】の値が30ぐらいになれば、オプション・プレミアムが2%になりそうです。

 

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ベンチマーク変更の効果は?

過去3年の運用総額の変化を見てみましょう。グラフの上が【XYLD】、下が【QYLD】です。表の上に伸びている緑棒が資金が流入(売れた)、下に伸びている赤棒が資金流出(売られた)です。ETF DATABASEのデータです。

以前のベンチマークだった2020年8月より前は、売れ行きはあまりよくありません。同時期の【QYLD】と比較しても顕著に表れています。

ベンチマークを変更した後、分配金が0.4ドル前後で安定したのが確認されると、売れ行きが好調に転じたと考えられます。

 

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参考サイト

カバードコール戦略については、ニッセイアセットマネジメント株式会社のサイトで分かりやすく説明しています。
よくわかる!カバードコール戦略|投資信託のニッセイアセットマネジメント
ディスクリプション

 

 

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【XYLD】の財務は健全か?

【XYLD】は財務面では安全でしょうか。下のデータはグローバルX社の公式サイトにある年次報告書に日本語訳をつけたものです。期首が11月頭で期末が10月末です。

赤い文字のところを、下の表のようにまとめました。【XYLD】の1株あたりのデータです。期首が11月で、期末が10月末です。「A」期首純資産額は前年11月1日のNAVです。株価とほぼ同じです。「B」運用による合計が保有額の含み損や獲得したオプションプレミアム。「F」分配による合計は支払った分配金。AにBを足して、Fを引くと、「G」期末純資産額になります。つまり1年後の10月末のNAV=株価です。

薄いオレンジ色の「B」運用による合計というのが、オプション・プレミアムなどの利益です。バラつきがありますね。

2020年の「B」運用による合計はマイナスです。コロナ・ショックの株価暴落の際に、運用がうまくいかなかった可能性などが考えられます。

ただ、それ以外の年は損益がプラスが多いですね。損益はこの6年間で7.26ドルのプラスです。この5年間の分配金の合計は17.08ドルなので、それを合わせて計算すると、かなり好調ですね。

2021年は「B」運用による合計が12.53と好調でした。トータルリターンは約30.7%もプラスです。

 

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【XYLD】のセクター比率は?

【XYLD】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。S&P500の銘柄を保有しますので、【VOO】とほぼ同じです。情報技術の割合が多く3割弱、ヘルスケアと一般消費財、金融、通信サービスが1割強で続いています。

 

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【XYLD】の上位組込銘柄は?

【XYLD】の組込比率1%以上の銘柄です。ベンチマークは、Cboe S&P 500 バイライト・インデックスです。組込上位10銘柄で30%を占めています。

S&P500をカバードコールするので、中身はETFの【SPY】【VOO】などとほぼ同じです。【SPY】との上位銘柄の組込比率は、ほとんど差がないですね。

 

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【XYLD】と【JEPI】を比較する

【XYLD】とライバルETFと言われるJPモルガン エクイティ プレミアム ETF【JEPI】を比較します。【JEPI】が設定されたのが2020年5月、【XYLD】が現在のベンチマークになったのが2020年8月なので、2020年9月1日から2022年2月4日までの約1年5カ月間を比べます。

【JEPI】の中身は約80%がS&P500を中心とした大型株。残りの20%がエクイティ・リンク・ノート(ELN)という仕組債です。この部分でS&P500を使ったカバードコール戦略と似た投資を行い、高利回りを実現しています。そのため【XYLD】と似たETFです。ただし、【JEPI】の約80%はS&P500を中心とした大型株なので、値上がり益も期待できると言われています。

 

株価の上昇率はどうか?

【XYLD】の終値は2020年9月1日が45.10ドル、2022年2月4日が48.89ドルでした。この期間で1.08倍に増えました。

対して【JEPI】の終値は2020年9月1日が53.48ドル、2022年2月4日が60.63ドルでした。この期間で1.13倍になりました。

株価上昇が期待できる【JEPI】が優勢です。ただ、【XYLD】が健闘したとも言えます。

利回りはどうか?

利回りを比較します。支払った分配金を12倍して株価で除して計算します。過去1年利回りではなく、現時点での利回りで比較します。

この期間における【XYLD】の平均利回りは10.0%。対して【JEPI】は8.0%でした。【XYLD】が約2%も上回っています。

 

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カバードコール系ETFとトータルリターンを比較する

PORTFOLIO VISUALIZERを使用して、【XYLD】とカバードコール系ETFのトータルリターンを比較します。 S&P500を50%カバードコールする【XYLG】、ナスダック100をカバードコールする【XYLD】、ナスダック100を50%カバードコールする【QYLG】で比べました。2014年2月から2022年1月までの8年間を比較します。

【XYLG】や【QYLG】は設定から1年ほどしか経っていません。【XYLG】は【XYLD】と【VOO】を50%ずつ、【QYLG】は【QYLD】と【QQQ】を50%ずつという比率にしてテストをしました。

2014年2月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2022年1月には【QYLG】が2万9700ドル、【XYLG】が2万3300ドル、【QYLD】が1万8600ドル、【XYLD】が1万8300ドルになっていました。

過去のトータルリターン

カバードコールETF5種類【XYLD】【XYLG】【QYLD】【QYLG】【JEPI】と、その原資産であるナスダック100ETF【QQQ】、S&P500ETF【VOO】、さらに高配当ETF【VYM】のトータルリターンを比較します。

PORTFOLIO VISUALIZERを使い、過去3カ月、1、3、5、8年を比べます。

いずれの期間でも【QQQ】のリターンがいいですね。【VOO】と【QYLG】が続いています。ジャンル別に見ると、カバードコール100%よりも50%の方が成績が良く、もっとも成績が良いのは原資産の【QQQ】や【VOO】ですね。「ナスダック100」や「S&P500」の中で比較すると歴然としています。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン?無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。

シャープレシオやソルティノレシオの値は【QQQ】が最も高く、左に行くにつれて下がっていきます。ベンチマークが同じ場合は、カバードコールよりも原資産を普通に保有したほうが数値がよいですね。トータルリターンと似た傾向です。

最大ドローダウン値はあまり差がないです。カバードコールはオプションの代金がもらえるので、それが株価下落時のクッションになります。ただし株価下落が続くと、オプション自体が売れなくなったり、オプションの価格が減る可能性があります。そういう場合は、原資産を取り崩して分配金を支払うことになるので、株価が下がってしまうことが考えられます。そのため100%カバードコールの【XYLD】や【QYLD】はあまりよくないです。

高配当ETFとの分配金比較は?

2014年2月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

8年間の分配金の合計は【QYLD】が11400ドル、【QYLG】が7600ドル、【XYLD】が6600ドル、【XYLG】が4800ドル、【VYM】が3800ドルでした。ここはカバードコール100%の成績がよいです。

 

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【XYLD】の今後のYOC予想は?

現在の過去1年分配金額(4.588ドル)と1、3、5、7年前の同時期の過去1年分配金額(3.8976ドル、3.1224ドル、1.3638ドル、2.0677ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来YOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【XYLD】株を2022年2月4日の終値48.89ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

年間増配率は過去1年が17.7%、過去3年が13.7%、過去5年が27.5%、過去7年が12.1%でした。現在の利回りは9.38%です。

ベンチマークを2度変更したため、増配率がかなり高くなりました。このETFの性質上、今後も高い増配が続く可能性は低いです。

そこで、年間増配率が変化なし、増配率2%、マイナス2%、マイナス4%という4つのケースで検証します。

「分配金を再投資しない」「分配金を再投資しない(税引き後)」「分配金を再投資する」「分配金を再投資する(税引き後)」の4パターンで検証します

分配金を再投資しない場合のYOC

まずは分配金を再投資しない場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。スタート年は、現在の利回りの9.38%です。

増配率がマイナス4%で推移すると、5年後のYOCは7.65%、10年後のYOCは6.24%になります。増配率が2%で推移すると5年後のYOCは10.36%ドル、10年後のYOCは11.44%です。

分配金を再投資しない場合(税引き後)のYOC

次に分配金を再投資しないケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは9.38%ではなく、税引き後の6.76%になります。

増配率がマイナス4%で推移すると、5年後のYOCは5.51%、10年後のYOCは4.49%になります。増配率が2%で推移すると5年後のYOCは7.46%ドル、10年後のYOCは8.24%です。

分配金を再投資する場合のYOC

それでは分配金を年1回再投資する場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する分配金額は、現在と5年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

増配率がマイナス4%で推移すると、5年後のYOCは11.55%、10年後のYOCは13.21%になります。増配率が2%で推移すると5年後のYOCは16.45%ドル、10年後のYOCは30.18%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)のYOC

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは9.38%ではなく、税引き後の6.76%になります。

増配率がマイナス4%で推移すると、5年後のYOCは7.44%、10年後のYOCは7.75%になります。増配率が2%で推移すると5年後のYOCは10.45%ドル、10年後のYOCは16.71%です。

【XYLD】は利回りが高いため、分配金額が変わらなくても、分配金を再投資し続ければ、YOCは高くなりそうです。

 

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まとめ

【XYLD】はベンチマークを2回変更していますので、2020年8月より前のデータはあまりアテになりません。ただ、ベンチマークを変更した2020年8月以降は分配金額が安定しています。とくに直近2回は0.45ドルを超えており、快調です。

2021年は財務データを見る限り、かなり好調な1年だったようです。

日本の証券会社で購入可能なETFで、ライバルとなりそうなのは【JEPI】でしょうか。【QYLD】の保有比率が高すぎる人にとって、分散という意味で【XYLD】はいいかもしれません。