日本では買えないグローバルX社のETFを確認しよう

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最近話題のグローバルX社のETFは、大きく2つに分けることができます。今後の成長を期待して値上がり益を狙う「成長テーマ型」と、分配金を目的とした「インカム型」です。今回はインカム型にスポットを当て、まだ日本で取り扱っていないETFを中心にご紹介します。

グローバルX社のインカム型ETFで日本の証券会社で購入できるのは7銘柄、【QYLD】【PFFD】【SDIV】【DIV】【SRET】【ALTY】【QDIV】です。本国の米国では全部で20銘柄取り扱っています。つまり、日本で購入できないインカム型ETFは13銘柄もあります。

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グローバルX社のインカム型ETFのジャンルは?

グローバルX社のインカム型ETFの中には、6つのジャンルがあります。高配当、カバードコール、優先株、MLP、債券、ターゲットインカムです。それぞれのジャンルごとに紹介していきましょう。

 

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高配当(Dividend)は?

王道の分配利回り(配当利回り)の高いETFです。全部で7つあり、日本で購入できるのは5つ【SDIV】【DIV】【SRET】【ALTY】【QDIV】です。まだ日本に上陸していないのは【EFAS】【SDEM】です。

【EFAS】は米国とカナダを除く先進国市場「MSCI EAFEインデックス」採用銘柄の中から、配当利回りの高い50銘柄を集めたものです。利回りは約3.8%。2020年4月に分配金が大きく減りましたが、徐々に回復してきています。

【SDEM】は新興国の配当利回りの高い株式50銘柄がターゲットです。利回りは5.7%ぐらい。こちらも2020年4月に分配金が激減して、その後も低迷しています。

 

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カバードコール(Coverd Call)は?

カバードコールとはある指数の株式を購入し、対応する同一指数のコール・オプションを売却することで利益を上げる方法です。

全部で5つあり、日本で購入できるのはナスダック100が対象の【QYLD】のみです。利回りが約11.4%と高く、インカム型ETFの中で最も売れています。

日本の証券会社で購入できないカバードコールETFは、S&P500を対象とした【XYLD】、ラッセル2000インデックスをターゲットにした【RYLD】などがあります。どちらも利回りが高いので、日本への上陸が待たれます。

 

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優先株式(Preferreds)は?

優先株式は株価の値動きが安定しており、比較的高いインカムが期待できるので、根強い人気があります。議決権が制限されているのが特徴です。一般の市場にはあまり出回らないので、ETFとしてまとまっているのは貴重です。ただし近年は金融緩和によって、企業が資金調達をしやすくなったため、利回りがやや低下しています。日本で購入可能な【PFFD】はインカム型ETFの中では2番目に売れています。

【PFFD】より少し利回りの高い【SPFF】、変動金利を用いた優先株式【PFFV】などがあります。ただ、【PFFD】との違いがそれほどないような気もします。

 

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債券、MLP&エネルギー、ターゲット・インカムは?

残り3つのジャンルは、いずれも日本では購入できません。【EMBD】は、新興市場の債券です。2020年6月に設定されたばかりなので、何とも言えません。難易度は高そうですね。

【MLPA】はMLPが対象です。利回りが10.2%と高く、売れ行きも好調です。分配金は年4回ですが、2020年5月に半減しました。【MLPX】はMLPへの直接投資を制限して、そのパートナーやエネルギー・インフラストラクチャ企業などの類似企業に投資しています。こちらは2020年4月以降、好調です。

MLPの高配当ETFといえば2020年10月に償還となった【ZMLP】がありましたで、なかなか手を出しづらいですね。

 

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全20ETFを並び替えて確認しよう

グローバルX社のインカムETF20銘柄を一覧にしました。一番上の行をクリックすると、並び替えができます。なお「Tik」はティッカー・コード、「取扱」は現在日本の証券会社で購入できるかどうかを意味しています。

Tik ジャンル 取扱 運用総額(100万$) 経費率(%) 利回り(%) 対象
SDIV 高配当 871 0.59 6.9 世界の利回り高い100銘柄
DIV 高配当 631 0.45 6.4 米国の利回りの高い50銘柄
SRET 高配当 449 0.58 7.3 世界の利回りの高い30のREIT
SDEM 高配当 × 33 0.67 5.7 新興国の利回りの高い50銘柄
ALTY 高配当 25 2.95 8.1 不動産、MLP、機関投資家、債券およびデリバティブ
EFAS 高配当 × 10 0.60 3.8 米国とカナダを除く先進国市場から利回りの高い50銘柄
QDIV 高配当 7 0.20 2.7 S&P 500の品質スコアと利回りで上位200銘柄
QYLD カバードコール 2094 0.60 11.4 ナスダック100
XYLD カバードコール × 166 0.60 8.4 S&P500
RYLD カバードコール × 70 0.70 10.1 ラッセル2000
QYLG カバードコール × 10 0.56 2.5 ナスダック100の50%
XYLG カバードコール × 2 0.60 2.7 S&P500の50%
PFFD 優先株 1381 0.24 5.2 米国の優先株
SPFF 優先株 × 201 0.58 5.7 北米の利回りの高い優先株式50銘柄
PFFV 優先株 × 6 0.25 5.4 米国の変動金利優先株式
MLPA MLP&エネルギー × 847 0.46 10.2 最も規模が大きく、流動性の高い中流域のMLP
MLPX MLP&エネルギー × 734 0.45 6.9 MLPやそのパートナー、エネルギーインフラ企業
EMBD 債券 × 86 0.39 4.2 米ドル建ての新興市場の債券
TFIV ターゲット・インカム × 5 0.77 4.9 年5%の利回りを目標
TFLT ターゲット・インカム × 4 0.70 3.1 米国10年債プラス2%を超える利回りが目標

 

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まとめ

日本で購入可能なETFとそうでないETFを比べることは、意外と重要です。なぜなら、それをすることによって、グローバルX社の戦略や意図が垣間見えてくるからです。同社がどのような分野に重点を置き、日本人の特性をどう考えているかのヒントにもなります。

日本に上陸していないETFの中では、S&P500銘柄をカバードコールする【XYLD】、米国とカナダを除く先進国市場の高配当銘柄を集めた【EFAS】、MLPの類似企業が対象の【MLPX】が気になりますね。

新興国の高配当銘柄【SDEM】、新興国の債券【EMBD】も分散投資という観点から、少し保有してみたいものですね。

 

日本の証券会社で取り扱っていないETFは「IG証券」のCFD取引で購入する方法もあります。