全米ETF【VTI】の2021年4月末のデータが更新されたのでまとめてみた

スポンサーリンク

バンガード社のバンガード トータル・ストック・マーケットETF【VTI】のデータが更新されたので、まとめます。

ちなみに【VTI】の2021年5月16日の終値は217.15ドル、過去1年の分配金額は2.8274ドルなので、利回りは1.30%になります。

※このページでの利回りは、過去1年間の分配金をもとに計算します。

 

スポンサーリンク

基本情報を確認しよう

【VTI】は米国のほぼすべての銘柄を時価総額加重平均で組み入れたETFです。組込銘柄数は3800近くもあります。今後も米国の成長が続けば、保有している人はその恩恵を享受することができるといえます。

下の表は米国を代表する市場全体系の4つのETFの基本情報です。【DIA】はニューヨークダウ連動のため、30銘柄と少ないです。【VIG】は増配ETFですが、長期のリターンが【VOO】や【VTI】と似ているために加えました。

 

 

スポンサーリンク

【VTI】のセクター別の構成比は?

【VTI】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではICB(Industry Classification Benchmark)で分類されていますので、これをGICS(Global Industry Classification Standard)に変換しました。情報技術の割合が最も多く、全体の4分の1以上を占めています。以下、ヘルスケア、一般消費財、金融、通信サービス、資本財と続いています。1カ月前とあまり変わっていません。

スポンサーリンク

【VTI】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VTI】の組込比率0.5%以上の上位27銘柄です。ベンチマークは、CRSP USトータル・マーケット・インデックスです。上位10銘柄で配当を払っていない銘柄が6つもあります。上位27銘柄で、全体の約33%を占めています。11位以下はほぼ1つおきに情報技術銘柄ですね。

 

スポンサーリンク

2020年4月以降の上位銘柄は?

2020年4月以降の組込比率0.5%以上の銘柄の推移です。上位10銘柄の顔ぶれは1カ月前と同じです。バークシャー・ハサウェイ【BRK.B】とJPモルガン・チェース【JPM】の順位が入れ替わりました。

 

スポンサーリンク

【VTI】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VTI】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当、市場全体、ハイテクの主要9ETFへの組込比率(%)をまとめました。

【VTI】と【VOO】の組込順位はほとんど変わりません。全組込銘柄数の少ない【VOO】が、必然的に個別銘柄の比率が高くなっています。【VTI】上位組込銘柄は、高配当ETFにはあまり入っていません。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年4月末、その他のETFは5月17日のデータをもとにしています。【DIA】と【SPYD】の組込比率はそれほど重要ではありません。

 

スポンサーリンク

【VTI】の過去の分配金と増配率は?

【VTI】が設定されたのは2001年5月です。下の表は過去の分配金の一覧です。下の表の一番右側の「過去1年分配金額の対前年同期増配率」は2011年以降、ほとんどがプラスです。安定して増配しているETFだといえます。

※背景がになっているのが減配です

【VTI】の年間分配金額と年間増配率は?

【VTI】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。年間増配率は5%以上が続いていましたが、2020年はマイナスになりました。

【VTI】の期別分配金は?

2021年は3月の分配金額0.672ドルは前年の同期を上回りました。ただ、前々年の同期0.772ドルには及びませんでした。

 

スポンサーリンク

2020年以降の株価と利回りは?

2020年以降の【VTI】の株価と利回りを見てみましょう。過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年の年初の利回りは1.7%台で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが2.6%まで上昇しました。現在の株価はコロナ・ショック以前を大きく上回り、利回りは1.31%です。

 

スポンサーリンク

現在の【VTI】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく2.8274ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ2.8274ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.1%ごとに株価を出しました。今後【VTI】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

スポンサーリンク

【VTI】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VTI】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。

2021年5月20日の終値は215.09ドル、過去1年の分配金額は2.8274ドルなので、現在の利回りは約1.31%です。過去5年の平均利回りは約1.76%です。過去5年で株価は右肩上がりで、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年6月頃に買っていたら、現在YOCは約2.6%になっていました。

 

スポンサーリンク

ライバルETFとトータルリターンを比較する

S&P500ETF【VOO】、NYダウ連動ETF【DIA】、連続増配ETF【VIG】とトータルリターンを比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2011年5月から2021年4までの10年を比べます。

2011年5月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年4月には【VOO】が3万7500ドル、【VTI】が3万7100ドル、【DIA】は3万3200ドル、【VIG】は3万2700ドルになっていました。【VTI】と【VOO】が少しだけ優勢です。

 

年次リターン

1年ごとでリターンを比較しました。2019年以降は【VTI】のリターンが最もいいですね。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。あまり差はありませんが、【VTI】はほとんどの期間で素晴らしいパフォーマンスですね。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年4月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

10年間の分配金の合計は【DIA】が3900ドル、【VOO】が3600ドル、【VIG】と【VTI】が3400ドルでした。【DIA】がわずかに優勢でした。

 

スポンサーリンク

【VTI】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(2.8274ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年分配金額(2.7463ドル、2.3671ドル、2.039ドル、1.195ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの分配金利回りのことです。【VOO】株を2021年5月20日の終値215.09ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

年間増配率は過去1年が3.0%、過去3年が6.1%、過去5年が6.8%、過去10年が9.0%でした。現在の利回りは1.31%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが1.31%なので、年間分配金額は131ドルです。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は148ドル、10年目の分配金額は171ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は186ドル、10年目の分配金額は285ドルになりそうです。分配金額285ドルはYOC(購入額に対する利回り)2.85%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は155ドル、10年目の分配金額は192ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は196ドル、10年目の分配金額は331ドルになりそうです。分配金額331ドルはYOC(購入額に対する利回り)3.31%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は131ドルではなく、税引き後の95ドルになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は110ドル、10年目の分配金額は134ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は139ドル、10年目の分配金額は229ドルになりそうです。分配金額229ドルはYOC(購入額に対する利回り)2.29%です。

スポンサーリンク

まとめ

【VTI】の現在の利回りは1.31%と低くなっています。2020年3月のコロナ・ショック後に上がり続けた株価は、そろそろ調整局面に入りそうです。全米すべてを網羅している【VTI】に関しては、目先の株価を意識せずに、機械的に積み立てるのがよいのかもしれません。

なお、次回の分配金は6月24日が権利落ちの予定で、その前日までに保有していれば分配金がもらえます。

 

 

 

 

スポンサーリンク
ウィブル証券
BDC銘柄を特定口座で購入できるウィブル証券
スポンサーリンク

マネックス証券ではQYLD、XYLDなどの買付手数料無料キャンペーンを実施中!【PR】

マネックス証券では、米国ETFの買付手数料を全額キャッシュバックするキャンペーンを実施中です。

対象のETFは21。カバードコールETFの【QYLD】【XYLD】、人気高配当ETF【PFFD】【SDIV】【QDIV】【HDV】【SPYD】、定番ETF【VTI】【VOO】【VT】などバラエティに富んだラインナップ。

対象銘柄の詳細はこちら

まだの人は、この機会にマネックス証券で口座開設をしよう。

マネックス証券
スポンサーリンク
【PR】米国株の口座開設はこちら  SBI証券  楽天証券  マネックス証券  松井証券  ウィブル証券
BDCやCFD取引が気になる人は  IG証券の全口座(全般共通)  サクソバンク証券
CFD取引なら  DMM CFD  GMOクリック証券CFD

こちらのランキングに参加しております。応援クリックお願いします
 にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

個人投資家のブログをまとめたサイトです。素晴らしい記事がたくさんあります。

VTI
スポンサーリンク
たかにんをフォローする