バンガード・米国情報技術セクターETF【VGT】が2021年3月の分配金0.6292ドルを発表。前年同期から25.2%の減配

バンガード社のバンガード・米国情報技術セクターETF【VGT】が、2021年3月24日に分配金を発表しました。0.6292ドルです。1年前の同時期は0.8409ドルでしたので、1年前の同時期との比較では25.2%の減配です。

利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年3月26日の終値は357.59ドル、過去1年の分配金額は2.701ドルなので、利回りは0.76%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに、計算します。

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基本情報を確認しよう

【VGT】はGICS(Global Industry Classification Standard)による分類の情報技術セクターが対象です。時価総額加重型によって組み込まれ、小型株も多く含まれます。

下の表は米国ハイテク・グロースの代表的な3つのETFの基本情報です。成長株が多いため、利回りはいずれも1%を切っています。その中でも【VGT】の利回りが一番高いですね。

 

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【VGT】の過去の分配金と増配率は?

【VGT】が設定されたのは2004年1月です。下の表は過去の分配金の一覧です。

今回の【VGT】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との分配金額の比較です。今回が0.6292ドル、前年の同期が0.8409ドルなので25.2%の減配になります。また、前年同期との過去1年分配金額の比較では、今回が2.701ドル、前年の同期が2.9642ドルなので、8.9%の減配となります。

下の表の一番右側の「過去1年分配金の対前年同期増配率」を見ると、2010年以降、ずとプラスでしたが、今回マイナスになりました。

※背景がになっているのが減配です

【VGT】の年間分配金額と年間増配率は?

【VGT】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。2020年までは順調に分配金を増やしています。増配率も二桁の年が多いですね。

【VGT】の期別分配金は?

2021年3月の0.629ドルは前年2020年の同時期と比較すると減っていますが、前々年2019年よりは増えています。

【VGT】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

過去1年分配金額を棒グラフにして、【VGT】の株価と比較しました。ここ1年の株価の伸びは素晴らしいですが、過去1年分配金額は2020年9月から下落傾向です。

【VGT】の分配金額を棒グラフで確認しよう

こちらは期ごとの分配金額を株価と比較したものです。2018年9月以降は、2019年9月、2020年3月の分配金が多く、それ以外はほぼ同じです。

 

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2020年以降の利回りは?

2020年以降の【VGT】の株価と利回りを見てみましょう。過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年の年初は利回りが1%強でしたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが1.6%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を大幅に上回り、利回りは0.76%まで下がりました。

 

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現在の【VGT】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく2.701ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ2.701ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.1%ごとに株価を出しました。今後、【VGT】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【VGT】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VGT】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

2021年3月26日の終値は357.59ドル、過去1年の分配金額は2.701ドルなので、現在の利回りは0.76%です。過去5年の平均利回りは約1.10%です。過去5年で株価は右肩上がりで、増配率も高かったので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年4月に買っていたら、現在YOCは約2.6%になっていました。

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

ナスダック100【QQQ】、大型グロース株ETF【VUG】、そして全米ETF【VTI】とトータルリターンを比較します。2011年3月から2021年2月までの10年を比べます。

2011年3月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年2月には【VGT】が6万1000ドル、【QQQ】が6万100ドル、【VUG】は4万4500ドル、【VTI】は3万5200ドルになっていました。【VGT】と【QQQ】はほぼ同じですね。

 

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。【VGT】は過去3年や過去5年のリターンで【QQQ】を3%ほど上回っています。それ以外の期間は互角です。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年3月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

【VGT】は利回りは低いですが、過去10年の増配率が高いため、分配金を再投資し続けると、かなりの額になります。2020年には【VTI】を上回り、496ドルになりました。意外な結果ですね。

 

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【VGT】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(2.701ドル)と1、2、3、4年前の同時期の過去1年分配金額(2.9642ドル、2.374ドル、1.6396ドル、1.549ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの分配金利回りのことです。【VGT】株を2021年3月26日の終値357.59ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

増配率は過去1年がマイナス8.9%、過去2年が6.7%、過去3年が18.1%、過去4年が14.9%でした。現在の分配金利回りは0.76%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが0.76%なので、年間分配額は76ドルです。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は52ドル、10年目の分配金額は32ドルになります。もっとも成績の良い過去3年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は146ドル、10年目の分配金額は334ドルになりそうです。分配金額334ドルはYOC(購入額に対する利回り)3.34%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は53ドル、10年目の分配金額は34ドルになります。もっとも成績の良い過去3年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は151ドル、10年目の分配金額は371ドルになりそうです。分配金額371ドルはYOC(購入額に対する利回り)3.71%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は75ドルではなく、税引き後の54ドルになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は38ドル、10年目の分配金額は24ドルになります。もっとも成績の良い過去3年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は107ドル、10年目の分配金額は260ドルになりそうです。分配金額260ドルはYOC(購入額に対する利回り)2.60%です。

 

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【VGT】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VGT】の組込比率1%以上の銘柄です。ベンチマークは、MSCI USインベスタブル・マーケット・情報技術25/50インデックスです。ファンド構成比、時価総額ではアップル【APPL】とマイクロソフト【MSFT】が突き抜けていますね。組込順位や構成比は2021年2月末日、それ以外は3月15日のデータです。

 

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2020年4月以降の上位銘柄は?

2020年4月以降の組込比率1%以上の銘柄の推移です。上位銘柄ではエヌビディア【NVDA】、インテル【INTC】、ブロードコム【AVGO】などが最近は好調ですね。今月は、半導体装置メーカーのアプライド・マテリアルズ【AMAT】がランクインしました。

 

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【VGT】組込上位銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VGT】の組込上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当【VYM】【HDV】【SPYD】、市場全体系【VIG】【VOO】【VTI】【DIA】、ハイテク【QQQ】【VGT】への組込比率(%)をまとめました。

同じハイテク系の【QQQ】とは上位組込銘柄が重複することが多いです。ビザ【V】やマスターカード【MA】はナスダックに上場していないので、【QQQ】には組み込まれていません。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年2月末、その他のETFは3月12日のデータをもとにしています。バンガードのETFの組込比率が低すぎるものは対象外にしました。【DIA】と【SPYD】の組込比率はあまり重要ではありません。

 

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まとめ

【VGT】は今回の分配金は今ひとつでしたが、前年が良すぎただけなので、それほど気にする必要はなさそうです。ただ、今後のハイテク銘柄の先行きは少し不透明ですね。

なお、次回は6月24日が権利落ちの予定なので、その前日までに購入していれば分配金がもらえます。

 

 

 

 

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