米国生活必需品セクターETF【VDC】の2020年10月末のデータが更新されたのでまとめてみた

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バンガード社のETFは公式サイトで月1回更新されます。月末のデータが、翌月の15日頃に反映されます。今回2020年10月末のデータが更新されましたので、バンガード・米国生活必需品セクターETF【VDC】の組込銘柄の変化や傾向について検証します。ちなみに経費率は年0.10%です。

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【VDC】にはどんな銘柄が組み込まれているのか?

【VDC】の保有銘柄数は94銘柄です。それほど多くないですね。組込銘柄の一覧を円グラフにしました。組込比率上位20銘柄は、全体の約81.0%を占めています。組込順位21位以下は74銘柄で全体の約19.0%、円グラフの白い部分です。

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【VDC】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VDC】の組込上位20銘柄です。連続増配年数の長い銘柄が多いですね。ベンチマークは、MSCI USインベスタブル・マーケット・生活必需品25/50インデックス。データの中身は2020年10月末時点のものです。

 

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過去6カ月の組込比率1%以上の銘柄比較

最近6カ月間の組込順位上位20銘柄の推移です。組込順位の変動がほとんどないですね。生活必需品セクターが安定しているからとも言えます。上位10銘柄の中ではコカ・コーラ【KO】とペプシコ【PEP】、ウォルマート【WMT】とコストコ・ホールセール【COST】、フィリップモリス【PM】とアリトリアグループ【MO】など、ライバル関係の会社が近い順位でしのぎを削っています。この半年ではウォルブーツ・グリーン・アライアンス【WBA】が比率を下げています。なお、6月30日のデータは抜けています。

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【VDC】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VDC】の組込順位上位20銘柄は、他のETFには組み込まれているのでしょうか? その一覧が下の表です。左から生活必需品【VDC】、高配当【VYM】【HDV】【SPYD】、連続増配【VIG】、S&P500【VOO】、米国全体【VTI】、ダウ30平均【DIA】、ナスダック100【QQQ】です。表内の数字は組込順位一番上の行をクリックすると、その項目の順番に並び直します。同じ箇所を続けてクリックすると数値の大小が逆になります。試してください。

※「Tik」はティッカー・コード、「配利」は配当利回りです。配当利回りは2020年10月末の株価から算出しました。【SPYD】は7月の時点で均等に組込、【DIA】は株価の価格で組込比率が決まるので、この2つの組込順位はあまり重要ではありません。

Tik配利VDCVYMHDVSPYDVIGVOOVTIDIAQQQ
PG2.31239916
WMT1.6261232414
KO3.43117303027
PEP3.1412911313313
COST0.8514343516
PM6.8627665457
MDLZ2.47787628
CL2.2844338688
MO9.594310728889
EL0.91044126138
KMB3.2115629131134
GIS3.4126430153162
MNST1319520744
SYY3.3148067196222
KR2.21581236250
STZ1.816200226
WBA5.51790772282393070
ADM3.11885219236
CLX2.1198373214229
CHD1.12079245266

【VDC】の上位20銘柄は【VYM】に13銘柄、【VIG】に10銘柄組み込まれています。個別銘柄では、ペプシコ【PEP】とウォルブーツ・グリーン・アライアンス【WBA】が、【VDC】以外の6銘柄に組み込まれています。

ファンドオーバーラップで他のETFとの比較する

ファンドオーバーラップを使って、他のETFとの重複割合を調べてみましょう。【VDC】はセクターETFなので、市場全体指数型ETFとの重複割合は低いですね。【VTI】の中には、【VDC】組込銘柄がすっぽりと入っています。

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【VDC】の配当はどう変化したか?

【VDC】の配当は右肩上がりですが、少しデコボコしています。2020年の配当の合計は、前年と同等かやや下回りそうです。

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【VDC】の株価と配当利回りを見てみましょう。配当利回りは、過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは2.4%ぐらいで推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが約3.1%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を大きく上回り、配当利回りは2.23%です。

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【VDC】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VDC】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、やや大雑把です。

2020年11月27日の終値は172.27ドル、過去1年の配当金額は3.8402ドルなので、現在の配当利回りは約2.23%です。過去5年の平均配当利回りは約2.49%です。過去5年の株価は一応右肩上がりで、長期で見ると増配傾向だったので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2015年12月に買っていたら、現在YOCは約2.98%になっていました。

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【VDC】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(3.8402ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年配当金額(3.9215ドル、3.61ドル、2.417ドル、1.738ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。

ただし、現在と同じ年間4回の配当支払いになったのが2016年なので、5年前や10年前との比較は、2019年の年間配当(3.94ドル)を基準に、5年前の2014年(2.417ドル)、10年前の2009年(1.738ドル)を比較しました。

YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VHT】株を2020年11月27日の終値172.27ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。


年間増配率は過去1年がマイナス2.1%、過去3年が2.1%、過去5年が10.3%、過去10年が8.5%でした。現在の配当利回りは2.23%です。もっとも増配率が低い過去1年のペースで増配が続くと10年後のYOCは1.8%、20年後のYOCは1.5%になります。もっとも増配率が高い過去5年の増配と同じだと10年後のYOCは5.9%、20年後のYOCは15.7%になります。最近の増配率と、5~10年前までを含めた増配率では差があるため、将来YOC予想はバラバラですね。

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まとめ

いかがでしたか? 生活必需品セクターは安定感がありますね。連続増配年数が長く、株価の伸び、増配率、現在の配当利回りはまずまずの水準です。タバコの個別銘柄を買うにはリスクが大きいが、配当をそれなりに欲しい場合に買ってみるという方法もありそうです。

 

 

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