✅トランプ相互関税ショックで株価が大荒れ。そんなとき高配当投資家にとってのおすすめファンドは?
✅暴落相場に強い、日米の高配当ETF・4種類を考察
✅守りに強い増配系ETF(VIG、DGRO、DGRW、1494、2529)
✅財務健全を重視する高配当ETF(HDV、DVY、1478)
✅王道高配当ETFのディフェンス力は?(VYM、SCHD、1489、1698、1651)
✅ボラ大きめの時はカバードコールETFでプレミアムを確保(JEPQ、JEPI、QYLD、XYLD)

暴落時は、なぜこの4種類なのか?
日米の高配当ETF、何が違うでしょうか。表と解説で、4つのポイントをサクッと比べます!
下の表は、日本と米国の高配当ETFが、銘柄選定の際に重視しているポイントです。
高配当ETFなので、高配当要素は日米ともに最も重要視しています。
規模の大きさも比較的重視しています。大型株は安定感があり、長期で株価上昇してきた実績があるからです。
増配は、米国は◎。VIG、DGROなどの増配ETFはもちろん、SCHD、DVYなど100%増配と言えないETFも重視しています。
一方、日本は〇。1494など累進配当ETFがありますが、米国ほど多くないです。ただ日本の高配当ETFは増配を重視していなくても、ここ数年は株主重視傾向のため、増配率はかなり高くなっています。
財務の健全性については、米国はHDVやSCHDなどが負債やROEなどでスクリーニングするので〇。日本は1478を除くと、それほど重視していないので△。黒字になっているかのチェックぐらいのケースが目立ちます。
米国は株主圧力が強く、配当を積極的に支払う企業が多いです。でも無理な高配当は、罠銘柄になる可能性もあります。それを見極めるために、増配や財務の健全性を重視します。また、米国のテック大手は配当を支払わないケースも目立ちます。
一方日本は、規模の大きな高配当銘柄の集合体を選ぶだけでもTOPIXのリターンを上回ります。日本企業は余力で配当を出すので、暴落しても減配しにくいです。大型配当銘柄というだけで、増配と財務の健全性も自然とついてくるようなイメージです。
暴落にオススメの高配当4種類は?
それでは暴落にオススメの高配当4種類の説明です。
✅守りに強い増配系
増配系は暴落時でも配当が伸びるので安心。連続増配企業に投資するので、収益安定で下落耐性が強い。2020年コロナショックでもVIGやDGRWは下落率27%と軽微。配当成長が株価回復を後押しし、長期で資産を守りながら増やす。暴落をチャンスに変えるなら増配系!
✅財務健全を重視する高配当ETF
低負債・高ROE企業で倒産リスクを最小化。HDVはディフェンシブセクター中心でコロナショック時の下落率31%。暴落時の損失を抑えつつ分配金でキャッシュを確保。守り重視ならこれ!
✅王道高配当ETFのディフェンス力は?
王道高配当はバランスの良さで暴落に強い。VYMやSCHDは大型株中心、分配金利回り3~4%で安定感抜群。2020年下落率28%前後と耐性あり。健全性と分配金の両立で、暴落でも損失を抑えつつ定期的な収入をキープ。迷ったらコレの定番!
✅ボラ大きめの時はカバードコールETF
カバードコールは暴落のボラを逆手に稼ぐ! JEPQやQYLDは高ボラでプレミアム増、分配金利回りは9~12%。株価下落を分配金でカバー。短期でキャッシュを増やしたい攻め派に最適!
守りに強い増配ETFは、配当成長で暴落をしのぐ!
まずは増配系。5つのETFを見ていきます。
米国が対象は【VIG】、【DGRW】、【DGRO】の東証版【2014】。日本が対象は【1494】、【2529】です。
コンセプトを一言で言うと、【VIG】が10年連続増配、【DGRW】が配当成長と財務健全性、【2014】が5年連続増配、【1494】が10年累進配当、【2529】が株主還元です。
この中では【DGRW】が少し特殊です。増配率や分配金利回りがそれほど高くなく、トータルリターンが秀でています。ややインデックスっぽい感じです。それ以外は増配率、トータルリターンの両方が高い水準です。
増配系ETFの増配率を比較
増配系5ETFの増配率を比較します。3、5、7、10年です。【2014】は長期実績がないので、投資先である【DGRO】を参考にしてください。
日本の【1494】は15%前後、【2529】は13%台とかなり高水準です。
米国【VIG】や【DGRO】は7%以上なので、なかなか高いですが、日本の増配系は素晴らしさが際立ちます。
【DGRW】7年や10年は7%台ですが、3年や5年は3%前後とやや低調です。
米国増配系ETFのコロナショック時の暴落耐性は?
2020年2~4月のコロナショック時の下落について見てみましょう。
まずは米国ETF【VIG】【DGRO】【DGRO】です。参考として【VYM】【SPYD】の高配当ETFと比較します。
水色の【DGRO】と緑色の【VIG】が、トータルリターンがマイナス9%台で首位。最大ドローダウンもマイナス32%前後でトップです。
黄土色の【DGRO】はトータルリターンがマイナス12%で3番手。最大ドローダウンはマイナス35.1%台で3番手タイです。
【VIG】【DGRO】【DGRO】は【VYM】よりも下落耐性があったと言えます。
日本の増配ETFの最近の暴落耐性は?
続いて日本の増配系ETF・【1494】、【2529】を高配当の代表格【1489】と比較します。
現在の暴落耐性を見ます。2025年3月11日から4月10日の、直近1カ月です。
オレンジ色の【1494】が素晴らしいですね。マイナス3%ぐらいです。
紅色の【2529】は、緑色の【1489】よりは、わずかに最大ドローダウンやリターンがいいですね。
コロナショック時の分配金はどうだったか?
2020年3月に起きたコロナショック時の分配金がどうだったかを確認します。
【VIG】です。分配金は素晴らしい右肩上がり。2020年の年間分配金は、前年から7.6%増でした。その後の2021年以降は急上昇しています。
続いて【DGRW】。2020年の分配金前年より少し減り、2.3%減でした。それ以降も横ばいですね。
【DGRW】は増配ETFですが、将来の配当成長と財務の健全性を重視しています。なので、分配金が増えるというよりは、株価上昇が期待できるタイプです。
続いて【DGRO】。【2014】は上場から1年なので、その投資先である【DGRO】の分配金です。着実に増えています。2020年は前年より10.5%増でした。
【1494】です。分配金は年2回です。こちらも長期で着実に増えていますね。2020年は前年より5.6%増となかなか好調でした。
最後は【2529】です。最初の分配金が2019年の10月なので、2020年と前年の比較はできないですね。ただ、その後は毎年キッチリ増えています。
そんなわけで【DGRW】以外は、コロナショックによる分配金のダメージは少なかったと言えます。
財務健全を重視する高配当ETF
続いて財務健全を重視する高配当ETFです。3つあります。
米国が対象は【HDV】、【DVY】。日本が対象は【1478】です。
コンセプトを一言で言うと、【HDV】と【1478】は財務健全な高配当。【DVY】は財務健全や増配など複合的な要素のある高配当ETFなので、好い配当という漢字を使用する好配当ETFです。
ポイントはいずれもブラックロックのETFですね。
【HDV】と【DVY】は分配金利回りが結構高いのが特徴です。通常は3%台半ばぐらいです。なのでディフェンス力のある高配当ETFという考え方もできます。
【1478】は分配金利回りはそれほど高くないです。通常時は2.5%ぐらいです。ただし5年トータルリターンは21.3%と素晴らしいです。
セクターを比較
セクターの比較です。モーニングスターのデータを使用します。セクターはGICSではありませんのであしからず。
ディフェンシブは防御型です。財務健全を重視するETFは、ココが多いです。
センシティブとシクリカルはどちらも景気に影響されますが、センシティブの方が景気悪化でも一定需要があります。
米国の【HDV】と【DVY】はディフェンシブが40%台と多いですね。【HDV】は生活必需品、【DVY】は公益事業が主力です。
一方、日本の【1478】はディフェンシブが9.7%と少なく、センシティブが55%です。日本の高配当銘柄は金融、資本財、通信、一般消費財などが多く、生活必需品、ヘルスケア、公益は米国と比較すると少ない傾向だからです。
米国財務健全高配当ETFのコロナショック時の暴落耐性は?
2020年2~4月のコロナショック時の下落について見てみましょう。
まずは米国の財務健全高配当ETF【HDV】と【DVY】です。参考として【VYM】と【SPYD】の高配当ETFと比較します。
緑色の【HDV】がトータルリターンがマイナス11.7%で首位。最大ドローダウンもマイナス35.8%で【VYM】とほぼ互角です。
水色の【DVY】はトータルリターンがマイナス21.6%で3番手。最大ドローダウンはマイナス41.3%で3番手です。マイナス46.2%の【SPYD】よりは優れていました。
日本の財務健全高配当ETFの最近の暴落耐性は?
続いて日本の財務健全高配当ETF【1478】を、高配当の代表格【1489】、増配系【1494】【2529】と比較します。
現在の暴落耐性を見ます。2025年3月11日から4月10日の、直近1カ月です。
紅色の【1478】が素晴らしいですね。リターンはマイナス2%ぐらいです。オレンジ色の【1494】を上回りました。最大ドローダウンは【1494】とほぼ同じです。
コロナショック時の分配金はどうだったか?
2020年のコロナショック時の分配金がどうだったかを確認します。
【HDV】です。分配金は着実に増えています。2020年の年間分配金は、前年から11.2%増でした。素晴らしいですね。ただ、その翌年はわずかに減っています。
続いて【DVY】です。長期実績が素晴らしいのは一目瞭然です。ただし、2020年の分配金は前年より少し減り、2.2%減でした。それ以降は、素晴らしい伸びです。
続いて【1478】。2020年の分配金は前年より16.2%減です。2019年が多かったようにも見えます。2024年以降は、多いですが、やや分配金は不安定ですね。
財務健全の場合は、コロナショック時の分配金は少し減った感じですかね。ただ、その後は回復しています。
王道高配当ETFはディフェンス力があるのか?
王道高配当ETFです。5つあります。
米国が対象は【VYM】、【SCHD】。日本が対象は【1489】、【1698】、【1651】です。
コンセプトを一言で言うと、【VYM】が全米の幅広い高配当、【SCHD】が様々な要素をクリアした高配当、【1489】が日経平均の高配当上位50銘柄、【1698】が規模と配当利回りを重視、【1651】が大型株の高配当です。
【SCHD】は増配や財務健全要素も結構ありますが、【VYM】のライバルということで、この王道高配当に入れておきました。
王道高配当ETFは、純資産が多いのが特徴です。米国の【VYM】は10.6兆円、【SCHD】は9.6兆円と高配当ETFのツートップです。
【SCHD】は日本では購入できませんが、投資信託版が楽天とSBIから2024年に発売されました。どちらも半年もたたずに純資産1000億円を軽く超えており、人気を博しています。
日本の【1489】は、純資産3200億円なので、日本高配当ETFの中で最大規模を誇ります。
王道高配当ETFはトータルリターンが高く、増配率や分配金利回りも優れており、高いレベルで安定しています。
王道高配当ETFのトータルリターンを比較
王道高配当ETFのトータルリターンを比較します。3、5、10年です。参考として、米国はS&P500の【VOO】、日本はTOPIXの【1306】を比較対象にします。
左の3つが米国。【VYM】、【SCHD】は10年リターンは10%を超えており、悪くはありませんが、S&P500【VOO】にはかないません。
右の4つが日本。10年のデータがあるのは【1698】で9.5%、TOPIX【1306】の8.0%をアウトパフォームしています。
3年や5年のリターンは【1489】、【1698】、【1651】は20%以上で、TOPIX【1306】は3年13.7%、5年16.3%なので、日本は高配当ETFがTOPIXをかなり上回っています。
米国王道高配当ETFのコロナショック時の暴落耐性は?
2020年2~4月のコロナショック時の下落について見てみましょう。
まずは米国の王道高配当ETF【VYM】【SCHD】です。参考としてS&P500ETFの【VOO】と高配当ETF【SPYD】と比較します。
水色の【SCHD】がトータルリターンがマイナス10.3%で2番手。最大ドローダウンはマイナス33.2%で首位です。【VOO】とほぼ互角ですね。
緑色の【VYM】はトータルリターンがマイナス14.3%で3番手。最大ドローダウンはマイナス35.1%で3番手です。【SCHD】【VOO】よりもわずかに劣っていました。
【SCHD】の下落耐性は、素晴らしいですね。
日本の王道高配当ETFの最近の暴落耐性は?
続いて日本の王道高配当ETF【1489】、【1698】、【1651】をTOPIX【1306】と比較します。
現在の暴落耐性を見ます。2025年3月11日から4月10日の、直近1カ月です。
リターンはかなり接戦です。【1489】がマイナス6.5%でやや劣っており、残りはマイナス3.5%前後です。
最大ドローダウンも似ていますが、オレンジ色の【1698】がわずかに優勢です。
コロナショック時の分配金はどうだったか?
2020年のコロナショック時の分配金がどうだったかを確認します。
【VYM】です。分配金は着実に増えています。2020年の年間分配金は、前年から2.3%増でした。
続いて【SCHD】。2020年の分配金は前年より17.6%増でした。素晴らしいです。
続いて【1489】。2020年の分配金は前年より13.5%減でした。分配金は右肩上がりですが、安定感はないですね。
【1698】です。長期で着実に増えていますが、2020年の分配金は前年より7.4%減。2022年以降は、急上昇しています。
最後は【1651】です。2020年の分配金は前年より11.8%減。2024年はかなり増えましたが、それ以前は横ばいが続いていました。
そんなわけで米国の【VYM】、【SCHD】は素晴らしかったですが、日本の高配当ETFは少し不安定で、コロナショックのダメージがあったといえます。
リスクを比較
リターン、リスク、シャープレシオを見てみましょう。
縦軸がリターン、横軸がリスク、カッコの値がシャープレシオです。S&P500のVOOに向けて市場資本線を引いています。左上がリスクが低く、リターンが高いという意味です。
まずは米国の高配当&増配ETFです。昨年12月末のデータで、過去3年です。
今回登場したETFでは、HDVが最もリスクが低く14.8%で、リターンは7.5%なのでなかなかです。
DGRWはリスクが15.1%と低く、それでいてリターンは9.1%と優秀でした。
VYM、VIG、DGROなどもリスクは15%台と低いです。
SCHDもリスクは15.7%なので低いですが、リターンが4.1%とイマイチです。
米国株ETFの5年のリスクを比較
続いて5年を見てみましょう。
リスクの低さならVIGがトップで16.1%、リターンは11.5%でなかなかです。
DGRWはリスクが16.4%で3番手、それでいてリターンは12.9%とVIG以上でした。
DGRO、VYM、SCHDなどもリスクが17%台と低く、リターンがまずまずでした。
日本株ETFの3年のリスクを比較
今度は日本を対象とした高配当ファンドの3年を見てみます。
1494が圧倒的にリスクが低く、9.6%です。
2529もリスクは10.6%と低いですが、リターンがそれほど高くないですね。
増配系のこの2つがリスクが低いです。
日本株ETFの5年のリスクを比較
続いて5年です。
こちらも1494がリスクが13.6%でトップ。
2529がリスク14.0%、1478がリスク14.2%と続いています。
ただ、リターンは1489や1651などの王道高配当ETFが上回っていますね。
傾向としては米国はVIGやDGRWなどの増配系が低リスクでリターンも良かったです。
日本は1494や2529が低リスクですが、リターンは1489や1651の王道高配当ETFが良かったです。
ボラ大きめの時はカバードコールETFでプレミアムを確保
最後にカバードコールETFを見ていきます。4つあります。
【JEPQ】、【JEPI】、【QYLD】、【XYLD】です。
【JEPQ】はナスダック100に近い大型成長株を保有、【QYLD】はナスダック100を保有。どちらもナスダック100のコールオプションを売ります。
【JEPI】はS&P500に近い大型株を保有、【XYLD】はS&P500を保有。【JEPI】と【XYLD】はS&P500のコールオプションを売ります。
【QYLD】は東証ETF【2865】、【XYLD】は東証ETF【2868】がそれぞれ上場しています。
分配金利回りは【QYLD】が14.16%、【XYLD】が13.24%、【JEPQ】が11.8%、【JEPI】が8.1%と高い水準です。【QYLD】とXYLDは昨年12月にキャピタルゲイン分配金が出たため、かなり高くなっています。
ボラティリティとプレミアムの関係
こちらはナスダック100のボラティリティ指数であるVXN指数と、QYLDが獲得したオプションプレミアムの関係です。
ほぼ連動しています。4月11日現在のVXN指数は39.95まで上がっています。なので、現在のような荒れ相場では、ボラティリティが上がり、プレミアムをたくさん獲得できるため、分配金が増える傾向にあります。
ただし、カバードコールETFは上値が制限されているので、暴落後の価格上昇はあまり期待できません。
トータルリターンを比較
4つのカバードコールETFとその原資産であるナスダック100のQQQ、S&P500のVOOのトータルリターン比較です。
もっとも後発のJEPQが設定されたのが2022年5月なので、2022年6月以降のデータです。
リターンが一番高いのはQQQ。次にJEPQとVOOがほぼ互角、少し離されてQYLD、JEPI、XYLDの順です。
JEPQはQQQには劣りますが、VOOとほぼ互角なので、分配金利回りだけではなく、リターンも狙えると言えます。
カバードコールETFのボラティリティと最大下落率は?
ボラティリティと最大下落率を確認しましょう。こちらも2022年6月以降のデータです。
ボラティリティは価格の変動制です。値が小さいほど、安定しています。
ボラティリティは【QYLD】が9.34%と最も小さく、【XYLD】が9.74%で続き、【JEPI】が10.88%で3番手です。
最大下落率は【JEPI】が9.1%で最も小さく、【XYLD】が11.38%で2番目、VOOが12.96%で3番手です。
カバードコールETFの方が小さく、とくに【JEPI】と【XYLD】が優秀ですね。
カバードコールETFは市場のボラティリティが大きいと、プレミアムをたくさん獲得できて、分配金利回りが高くなります。
ただしカバードコールETF自体のボラティリティはS&P500やナスダック100よりも抑えられています。プレミアムを獲得することで損失を軽減したり、プレミアムを獲得することで上値が制限されるため、ボラが小さくなります。
カバードコールETFの分配金と取引所価格を比較
カバードコールETFの分配金と取引所価格を比較します。
グラフの見方としては、赤い折れ線グラフが取引所価格です。青い棒グラフが毎月の分配金。価格と分配金は二桁異なりますので、赤い折れ線の価格に対して、青い棒グラフの分配金が重なれば、月利1%で、年利換算12%ぐらいになるというわけです。
まずは【JEPQ】の分配金と取引所価格。
赤い線の価格はやや右肩上がり。青い線の分配金は、赤い線に少し届かないくらい。なので分配金利回りは9~10%ぐらいの時が多いです。
続いて【JEPI】の分配金と取引所価格。
赤い線の価格は横ばい。青い線の分配金は、赤い線に結構届いていないですね。なので分配金利回りは8%ぐらいの時が多いです。
【QYLD】の分配金と基準価額です。
赤い線の基準価額はやや右肩下がり。青い線の分配金は、赤い線とほぼぴったり。なので分配金利回りは12%ぐらいの時が多いです。
最後は【XYLD】の分配金と基準価額。
赤い線の基準価額はわずかに右肩下がり。青い線の分配金は、赤い線に少し届いていません。なので分配金利回りは10~11%ぐらいの時が多いです。
まとめ
✅日米の高配当ETFを増配、財務健全、王道、カバードコールに分けて紹介
✅米国の高配当ETFは増配や財務の健全性などを重視するが、日本の高配当ETFは規模と分配金利回りの高さが中心
✅増配系ETFは、増配率とトータルリターンに優れ、コロナショック時でも減配が少なく、下落耐性あり。分配金利回りはそれほど高くない
✅財務健全を重視するETFは、分配金利回り高めで、セクターが手堅い。コロナショック時はやや減配。1478やHDVは下落耐性あり
✅王道高配当ETFは、日本のETFはトータルリターンが良く、コロナショック時はやや減配傾向。米国ETFは下落耐性あり
✅リスクはVIG、DGRW、1494、2529などの増配系が低い
✅カバードコールETFは、分配金の高さが魅力。不安定な相場だとボラが大きくなり、分配金が増える。カバードコールETF自体のボラはプレミアムがあるので小さく、意外に安定
















