いよいよ本日11月2日に、ラグビーのワールドカップ決勝が横浜で行われます。イングランドと南アフリカの激突から目が離せません。当サイトではワールドカップ決勝を記念して、S&P500の高配当フィフティーン(上位15銘柄)を発表し、検証したいと思います。果たしてどんな銘柄が入っているのでしょうか?
これがS&P500高配当フィフティーン(上位15銘柄)だ
S&P500の高配当上位15銘柄の一覧です。セクター別では一般消費財とエネルギーが4銘柄ずつ、生活必需品と不動産が2銘柄、金融、資本財、通信サービスが1銘柄です。一般消費財が4銘柄というのは意外ですね。
No. | ティッカー | 銘柄 | セクター | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
1 | MAC | マセリッチ | 不動産 | 10.91% |
2 | M | メーシーズ | 一般消費財 | 9.96% |
3 | OXY | オクシデンタル・ペトロリウム | エネルギー | 7.80% |
4 | CTL | センチュリーリンク | 通信サービス | 7.73% |
5 | HP | ヘルマリック・アンド・ペイン | エネルギー | 7.57% |
6 | MO | アリトリア・グループ | 生活必需品 | 7.50% |
7 | IRM | アイアン・マウンテン | 不動産 | 7.44% |
8 | IVZ | インベスコ | 金融 | 7.37% |
9 | LB | エル・ブランズ | 一般消費財 | 7.04% |
10 | F | フォードモーター | 一般消費財 | 6.98% |
11 | NLSN | ニールセン | 資本財 | 6.94% |
12 | WMB | ウィリアムズ・カンパニー | エネルギー | 6.81% |
13 | SLB | シュルンベルジェ | エネルギー | 6.12% |
14 | GPS | ギャップ | 一般消費財 | 5.97% |
15 | PM | フィリップモリス | 生活必需品 | 5.75% |
S&P500高配当フィフティーンの時価総額はどんな感じかな?
続いて、S&P500の高配当上位15銘柄の時価総額を見てみましょう。100億ドルを超えているのが7銘柄しかありません。もっとも小規模なのはマセリッチ【MAC】の38億ドル。ヘルマリック・アンド・ペイン 【HP】、メーシーズ【M】、エル・ブランズ【LB】、ギャップ【GPS】、ニールセン【NLSN】、インベスコ【IVZ】、アイアン・マウンテン【IRM】までが時価総額100億ドル以下です。
S&P500高配当フィフティーンの増配率と連続増配年数を見てみよう
下のグラフはS&P500高配当フィフティーンの過去1、3、5年増配率と連続増配年数です。増配年数はアリトリア・グループ【MO】が50年、ヘルマリック・アンド・ペイン【HP】が46年で続いています。フィリップモリス【PM】はアリトリア・グループからスピンアウトしたので、増配年数は実質50年です。
棒グラフは過去1、3、5年の増配率です。
S&P500高配当フィフティーンの増配率を元にした5年後YOCを予想しよう
続いて、過去1、3、5年増配率を元にした5年後YOC予想と、現在の配当利回りを比較しましょう。左側から現在の配当利回りの高い順に並んでいます。YOCとは「Yield on Cost」の略で、元本あたりの配当利回りのことです。5年後YOC予想とは、今その株を買ったら5年後にYOCが何%になっているかの予測です。
棒グラフが5年後YOC予想です。
マセリッチ【MAC】はREITです。配当利回りは10%を超えていますが、ここ2年で株価は1/3ほどになったため、配当利回りが上がりました。債務も多く、危険な香りがします。
メーシーズ【M】は全米最大手の百貨店。現在の株価は15ドル。Amazonなどのネット販売による攻勢でズタボロになり、不採算店舗を閉めるなどの対策を取っています。今が底値で狙い目と言うアナリストもいますね。
S&P500高配当フィフティーンの10年後YOCはどうだろうか?
さらに、過去1、3、5年増配率を元にした10年後YOC予想と、現在の配当利回りを比較しましょう。このグラフも左側から現在の配当利回りの高い順に並んでいます。
棒グラフが10年後YOC予想です。
オクシデンタル・ペトロリウム【OXY】は独立系の石油・ガス会社です。2019年5月のアナコンダを買収が決まって以降、株価は下降線を辿っています。数年後の復活を期待して、仕込んでおくのもアリです。
シェルンベルジェ【SLB】は世界規模で油田の探査、開発、製造を行っています。業績は横ばい、株価は低迷しています。2015年以降、配当額に変化がないのが気になります。
ウィリアムズ・カンパニー【WMB】は天然ガスを市場に供給する会社です。2016年に大幅な減配を行いました。
まとめ
いかがでしたか? 高配当投資をしている人にとっても、聞いたことのない銘柄、投資するのに躊躇してしまう株が並びましたね。時価総額100億ドル以下の企業は手が出しづらいです。巨大企業ならアリトリア・グループ【MO】が一番無難で、次点はフィリップモリス【PM】。結局タバコですね。穴狙いなら、エネルギーのオクシデンタル・ペトロリウム【OXY】、シュルンベルジェ【SLB】。一発逆転を信じてメーシーズ【M】というのもアリかもしれません。