✅米国の二大高配当ファンド【SCHD】と【JEPQ】の分配金をシミュレーション
✅米国の高配当ETFが好きな人は必見
✅一括投資、分配金再投資、NISA口座vs特定口座など、様々なケースで比較
✅おまえさんの配当金・分配金シミュレーションツールを使ってSCHDとJEPQの分配金シミュレーションを行う
SCHDの基本情報
まずは、SCHDの基本情報です。このファンドは米国を代表する高配当ETFです。
ダウジョーンズUSディビデンド100インデックスがベンチマークで、米国の企業の中から、規模が大きく、財務健全、効率よく稼ぐ力があり、過去5年増配率の高い、高配当銘柄、約100銘柄が対象です。
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SCHDは米国を代表する人気高配当ETFですが、日本の証券会社からは購入できません。
日本の個人投資家の声に応えて、2024年9月に楽天証券が投資信託版を出しました。楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)です。通称、楽天SCHDです。
続いて、同12月にSBI証券が投資信託版を出しました。SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)です。通称、SBI・SCHDです。
この2つの投資信託は、それぞれ楽天証券とSBI証券で購入可能です。
2024年12月末時点で楽天SCHDは1000億円を突破、SBI・SCHDは736億円の規模となっています。凄まじい売れ行きです。
SCHDとライバルのデータを比較
なぜSCHDは売れているのでしょうか?
SCHDと米国の主要高配当ETF5つの比較に、その答えがあります。比較対象はVYM、HDV、DGRO、DVYです。
左がSCHDで、赤い丸囲み数値は5つのETFの中の順位です。
SCHDの分配金利回りは3.6%で、3.7%の【HDV】よりわずかに低いですが、【DVY】と並んで2番手です。
SCHDの10年のプライスリターンとトータルリターンも2番手です。ただし、首位はDGROです。DGROは分配金利回りが2.3%とこの中ではかなり低い増配系ETFなので、リターンは高くなります。
SCHDは分配金利回りとリターンのどちらも高いという珍しいETFです。通常は、どちらかが高いと、もう一つはあまり高くありません。
さらに、SCHDは10年増配率が11.0%で首位。
そして運用総額は10.4兆円で、【VYM】の12兆円に続く2番手。
つまりSCHDは、すべての要素がきわめて高水準です。素晴らしいですね。
SCHDに関するコンテンツをおさらい

JEPQの基本情報
さて、ここ数年の米国高配当ファンドの最大のヒットといえばJPモルガンの【JEPI】と【JEPQ】です。
この2つのカバードコールETFが爆発的に売れたため、他の会社もさまざまなカバードコールETFを投入しています。
とくに注目は、【JEPQ】です。ざっくりいうと、ナスダック100のカバードコールETFです。
細かく説明すると、米国の成長大型株を保有しながら、ナスダック100のコールオプションをELNという仕組債を通じて売って、そこから獲得するプレミアムなどを毎月分配するファンドです。
このファンドの特徴は、超高配当でありながら、価格上昇も狙えるというものです。
このグラフは【JEPQ】の毎月の分配金と取引所価格の比較。
赤い折れ線グラフが取引所価格。青い棒グラフが毎月の分配金。
価格は上昇していますね。青い棒グラフが赤い折れ線にくっつくと分配金利回りが月1%で、年利12%ぐらいになります。
JEPQとライバルのデータを比較
なぜ【JEPQ】が売れているかを、米国の主要高配当ETF、6つとの比較から明らかにします。
比較対象は、同じカバードコールETFのJEPI、高配当のSCHD、VYM、HDV、S&P500が対象のVOOです。
左が【JEPQ】で、赤い丸囲み数値は5つのETFの中の順位です。
【JEPQ】の分配金利回りは9.5%で、この中では圧倒的に首位です。
【JEPQ】は設定が2022年5月なので、設定から2年8カ月ほどですね。
2年プライスリターンは2番手で、【VOO】の次に素晴らしいです。2年トータルリターンは1番です。【VOO】よりも優れています。
つまり、分配金利回りが9%台と極めて高く、さらにトータルリターンがS&P500を上回っているわけです。人気なのもうなづけますね。
【JEPQ】の1年増配率は8.8%とこちらも2番手と高いです。ただしこれは1~2年前の分配金が低い期間があったからなので、長期で見ると分配金は横ばいで推移しそうです。
運用総額は3.3兆円。設定から2年8カ月なら、かなり大きいとも言えます。HDVを大きく上回っていますね。
リターンの推移は?
こちらは【JEPQ】の設定来のトータルリターン推移です。
【JEPQ】は【VOO】とほぼ並んで推移しています。最終的には【JEPQ】は1万5267ドルで首位です。
【JEPQ】が設定されて以降、このファンドを買っておけば、【VOO】とほぼ互角、【VYM】や【SCHD】よりもリターンが高かったということになります。
そんなわけで、【JEPQ】のデータは申し分ありません。カバードコールETFなので特殊ですが、インカム狙いの1つとして面白いです。
おまえさんのブログの配当金・分配金シミュレーションルールで検証
それでは、SCHDとJEPQを購入した場合の、将来もらえる分配金についてシミュレーションしていきます。
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おまえさんの配当金・分配金シミュレーションツールを使って検証します。

SCHDとJEPQの分配金シミュレーション(1000万円一括投資、再投資なし)
それでは、【SCHD】と【JEPQ】のシミュレーションをしていきます。
まず最初の条件は、1000万円を一括投資し、再投資をしない場合です。期間は30年。
【SCHD】は投資信託のSBI・SCHDを買った場合と考えてください。特定口座とNISA口座の2つでシミュレーションします。
【JEPQ】はNISA口座では購入できないので、特定口座のみです。
分配金利回りは12カ月のもので、1月3日のデータです。【SCHD】が3.62%、【JEPQ】が9.54%です。
【JEPQ】は設定から2年7カ月ほどしか経過していないので、最長データである増配率は1年、株価成長率は2年のデータを使用します。
増配率は【SCHD】が12.23%、【JEPQ】が8.85%と高いですが、ここは変更してはいけません。
おまえさんのツールは大変よくできており、株価成長率などのさまざまな条件があるので、増配率だけを下げてしまうと、シミュレーションの意味がなくなってしまいます。
経費率はETFに組み込まれているので0で問題ありませんが、SBI・SCHDの場合は、ETFに0.0638%ほどプラスされるので、0.0638%と設定します。
分配金にかかる税金は?
税金については、こちらをご覧ください。
SBI・SCHDの特定口座の税金は、外国税控除が適用されるので国内税のみの20.3%です。一番左ですね。
SBI・SCHDのNISA口座は外国税のみの10%になります。左から2列目です。
【JEPQ】の特定口座は外国税と国内税を合わせた28.3%になります。左から3列目です。
SBI・SCHDの特定口座の分配金推移
それでは、SBI・SCHDを特定口座で購入した場合の毎月もらえる分配金推移を見ていきましょう。
1年目は2.4万円ほどですが、10年目には6.7万円、20年目には21.1万円、30年目には66.3万円まで増えます。
再投資をしなくても、ここまで増えるのは素晴らしいですね。増配率が12.23%と高いからですね。
SBI・SCHDのNISA口座の分配金推移
続いて、SBI・SCHDをNISA口座で購入した場合の毎月もらえる分配金推移です。
最初は2.7万円ほどですが、10年目には7.6万円、20年目には23.8万円、30年目には74.9万円まで増えます。
特定口座と比べると、NISA口座は税金が約10%低いため、分配金の伸びも大きいですね。
JEPQの特定口座の分配金推移
今度は【JEPQ】を特定口座で購入した場合の毎月もらえる分配金推移です。
1年目は5.7万円なので【SCHD】よりは多く、10年目には12.2万円、20年目には28.4万円、30年目には66.3万円まで増えます。
【SCHD】と比べると、【JEPQ】は分配金利回りは高いですが増配率が低いので、最初の頃の分配金は多いですが、分配金の伸びはそれほどではないです。
3つの分配金推移を比較
これまでの3つのシミュレーションを折れ線グラフにしました。
ピンク色がSBI・SCHDの特定口座、緑色がSBI・SCHDのNISA口座、紺色が【JEPQ】の特定口座の分配金推移です。
最初は紺色の【JEPQ】の特定口座が優勢ですが、30年後にはSBI・SCHDのNISA口座に抜かれます。
紺色の【JEPQ】特定口座と、ピンク色のSBI・SCHDの特定口座は、30年後はほぼ同じ金額の66万円台になります。
年間分配金と毎月の分配金の推移
年間分配金と毎月の分配金の推移を数値にしました。
上からSBI・SCHDの特定口座、SBI・SCHDのNISA口座、【JEPQ】の特定口座です。
1年目は現在の分配金利回りがモノを言いますので、【JEPQ】が多いですね。毎月5.7万円です。
SCHDは増配率が高いので、徐々にその差が詰まり、30年目にはSBI・SCHDのNISA口座が最も多く、毎月74.9万円。
【JEPQ】特定口座とSBI・SCHDの特定口座は同じで毎月66.3万円になります。
細かいデータをチェック
少し細かいデータを確認しましょう。
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左から3列目が毎月の分配金額です。30年目の時点が赤字です。3つの中では、SBI・SCHDのNISA口座が74万円と一番多く、残り2つは66万円です。
そして右から3列目が評価額です。30年目の時点で【JEPQ】の特定口座が13億6346万円、SBI・SCHDはNISA・特定ともに3472万円なので、かなり【JEPQ】の特定口座上回っています。
左から4列目の累計分配金の推移です。グラフにします。
【JEPQ】の特定口座が30年目でも首位をキープしています。
30年目の時点で【JEPQ】の特定口座が9021万円で最も多く、SBI・SCHDのNISA口座のNISA口座が8030万円、SBI・SCHDの特定口座が7111万円です。
つまり、毎月の分配金は増配率の高いSCHDに30年目には抜かれますが、累計分配金額や評価額は、【JEPQ】が高いというわけです。
300、500、1000万円を投資した場合の比較
最後に、同じ条件で300万円や500万円を一括投資した場合の毎月の分配金の推移も見ておきましょう。1000万円のデータもいれておきます。単位は万円です。
上からSBI・SCHDの特定口座の300万円、500万円、1000万円、同様にSBI・SCHDのNISA口座、【JEPQ】の特定口座です。
注目は300万円ですね。1年目は0.7万円、0.8万円、1.7万円と少ないですが、30年間放置すると、増配によって増えていきます。
SBI・SCHDの特定口座と【JEPQ】の特定口座は19.9万円、SBI・SCHDのNISA口座は22.5万円まで増えます。
最初に300万円を用意して、ほったらかしにしているだけで、30年後には毎月20万円がもらえるというのは、うれしいですね。
さらに、一番右の評価額にも注目。【JEPQ】の特定口座は、4億円、6.8億円、13.6億円まで増えています。SCHDは1000万円、1700万円、3400万円なので、かなり差をつけています。
これは、【JEPQ】の株価成長率が18.47%と極めて高く、SCHDは4.45%だからです。
【JEPQ】は少し出来すぎなので、差し引いて考えた方がよさそうです。
全体的に見ると、【JEPQ】は元本が大幅に増え、SCHDは増配によって毎月の分配金が将来増える傾向です。どちらも素晴らしいですね。
SCHDとJEPQの分配金シミュレーション(1000万円一括投資、再投資あり)
続いての条件は、1000万円を一括投資し、分配金を再投資する場合です。期間は30年。先ほどのケースで分配金を再投資する場合です。
SBI・SCHDは特定口座のみです。NISA口座だと、再投資した場合に枠をはみ出してしまう可能性があるので、今回は特定口座のみにします。
【JEPQ】も特定口座のみです。
分配金利回り、増配率、株価成長率、税率、経費率などの項目のデータは、先ほどと同じです。
SBI・SCHDの特定口座の分配金推移
それでは、SBI・SCHDを特定口座で購入した場合の毎月もらえる分配金推移を見ていきましょう。
1年目は2.4万円で前回と同じです。10年目には9.3万円、20年目には59.6万円、30年目には763.7万円まで増えます。
再投資をした場合なので、20年目以降の伸びが凄まじいです。高い増配率ある12.23%が続くと、とんでもない数値になります。
JEPQの特定口座の分配金推移
今度は【JEPQ】を特定口座で購入した場合の毎月もらえる分配金推移です。
1年目は5.7万円なので、こちらも前回と同じです。10年目には17.6万円、20年目には49.6万円、30年目には125.4万円まで増えます。
SBI・SCHDと比べると、【JEPQ】は分配金利回りは高いですが増配率が低いので、最初の頃の分配金は多いですが、分配金の伸びはそれほどではないです。
4つの分配金推移を比較
こちらは、SBI・SCHDと【JEPQ】を特定口座で1000万円を投資して、再投資をする場合と、しない場合の毎月の分配金のデータ。20年目までです。
つまり先ほどのシミュレーションと今回のシミュレーションのデータです。
実線が再投資あり、点線が再投資なし、ピンク色がSBI・SCHD、紺色が【JEPQ】です。
一番右が20年目です。実線の再投資ありが、SBI・SCHD、【JEPQ】ともにかなり増えていますね。
30年目になるとどうなるか?
ちなみに30年目まであるデータはこちらです。
ピンク色の実線が突き抜けています。SCHDは増配率が12.23%と極めて高いため、最終的には763万円になり、他と圧倒的な差をつけてしまいます。なので、この増配率が今後30年も続くというのは現実的ではなさそうです。
とはいえ、増配率を控えめに計算すると、株価成長率との兼ね合いが難しくなるので、その計算方法も基本的にはNGなわけです。
このあたりがシミュレーションの難しさですね。
年間分配金と毎月の分配金の推移
年間分配金と毎月の分配金の推移を数値にしました。
上からSBI・SCHDの特定口座、【JEPQ】の特定口座です。
1年目は現在の分配金利回りがモノを言いますので、【JEPQ】が多いですね。毎月5.7万円です。
SCHDは増配率が高いので、再投資効果もあり、20年目の時点でSBI・SCHDが毎月59.6万円、【JEPQ】の毎月49.6万円を逆転します。
最終的に30年目にはSBI・SCHDが毎月763万円、【JEPQ】が毎月125万円ですが、これは少し大げさな結果かなと思います。
細かいデータをチェック
少し細かいデータを確認しましょう。
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左から3列目が毎月の分配金額です。30年目の時点が赤字です。SBI・SCHDが763万円と多く、【JEPQ】は125万円です。
そして右から3列目が評価額です。30年目の時点で【JEPQ】が25億8015万円、SBI・SCHDは3億9990万円です。どちらも凄まじい金額ですが、【JEPQ】は多いですね。
左から4列目の累計分配金額の推移は以下のグラフのようになります。23年目でSBI・SCHDが逆転します。
30年目の時点でSBI・SCHDは3億9337万円で、【JEPQ】が1億5580万円です。
1000万円を一括投資し、再投資もすると、30年目の累計分配金額や評価額は、とんでもない数値になりました。
300、500、1000万円を投資した場合の比較
最後に、同じ条件で300万円や500万円を一括投資した場合の毎月の分配金の推移も見ておきましょう。1000万円のデータもいれておきます。単位は万円です。
上からSBI・SCHDの特定口座の初期投資300万円、500万円、1000万円、【JEPQ】の特定口座の初期投資300万円、500万円、1000万円です。
300万円に注目しましょう。1年目は0.7万円と1.7万円で少ないですが、30年後には増配&再投資によってかなり増えていきます。
SBI・SCHDは229.1万円、【JEPQ】は37.6万円まで増えます。
最初に300万円を用意して、再投資し続けるだけで、SBI・SCHDは30年後には毎月229万円がもらえることになります。現在と同じ高増配率が続けばとの仮定ですが。
さらに、一番右の評価額にも注目。【JEPQ】は、7.7億円、12.9億円、25.8億円まで増えています。
SBI・SCHDは1.1億円、1.9億円、3.9億円なので、かなり差をつけています。
再投資なしの時でもお話しましたが、【JEPQ】の株価成長率が18.47%と極めて高く、SCHDは4.45%だからです。
ただこのデータは少し出来すぎな感があるので、差し引いて考えた方がよさそうです。
再投資し続けた場合、【JEPQ】の元本、SBI・SCHDの毎月の分配金は、30年後にはありえないような金額まで増えました。
SCHDとJEPQの分配金シミュレーション(初期投資0、毎月10万円積み立て、再投資あり)
最後の条件は、初期投資は0、毎月10万円を積み立てて、再投資し続ける場合です。期間は30年。
SBI・SCHDは特定口座のみ。【JEPQ】も特定口座のみです。
分配金利回り、増配率、株価成長率、税率、経費率などの項目のデータは、先ほどと同じです。
SBI・SCHDの特定口座の分配金推移
それでは、SBI・SCHDを特定口座で購入した場合の毎月もらえる分配金推移を見ていきましょう。
1年目は0.3万円です。初期投資が0なので少ないです。10年目には8.1万円、20年目には72.6万円、30年目には995.1万円まで増えます。
初期投資はゼロですが、再投資をするので、20年目以降の伸びが凄まじいです。増配率12.23%が続くと、この場合でも30年目にはとてつもない数値になります。
JEPQの特定口座の分配金推移
今度は【JEPQ】を特定口座で購入した場合の毎月もらえる分配金推移です。
1年目は0.7万円なので、こちらも少ないです。10年目には9.6万円、20年目には30.6万円、30年目には78.9万円まで増えます。
増配率12.23%のSCHDと比べると、【JEPQ】の増配率は8.85%と劣っているので、20年目以降に一気に増えるという感じはないですね。
6つの分配金推移を比較
こちらは、今回のシミュレーションと前回までのシミュレーションの比較です。毎月もらえる分配金です。20年目までのデータです。
ピンク色の実線が、SBI・SCHDの初期投資0、毎月10万円積み立て、再投資ありです。
紺色の実線が、【JEPQ】の初期投資0、毎月10万円積み立て、再投資ありです。
SBI・SCHDの初期投資1000万円、再投資ありなしは、赤色の実線と点線。
JEPQの初期投資1000万円、再投資ありなしは、水色の実線と点線です。
一番右が20年目です。SBI・SCHDの再投資ありのケースであるピンク色の実線や赤色の実線、【JEPQ】の1000万円再投資の水色の実線が優勢です。
30年目になるとどうなるか?
ちなみに30年目まであるデータはこちらです。
ピンク色の実線と赤色の実線が突き抜けています。
SCHDは増配率が12.23%と極めて高いため、最初に1000万円を投資、初期投資0で毎月10万円のどちらでも、再投資し続ければ、増配効果で30年目は抜群の成績になります。
ただ、この高い増配率が今後30年も続くかは定かではありません。
年間分配金と毎月の分配金の推移
年間分配金と毎月の分配金の推移を数値にしました。
上からSBI・SCHDの特定口座、【JEPQ】の特定口座です。
1年目は現在の分配金利回りがモノを言いますので、【JEPQ】が多いですね。
SCHDは増配率が高いので、再投資効果もあり、15年目の時点でSBI・SCHDが毎月24.3万円、【JEPQ】の毎月18.0万円を逆転しています。
最終的に30年目にはSBI・SCHDが毎月995万円、【JEPQ】が毎月78.9万円ですが、これは大げさな結果かなと思います。
細かいデータをチェック
少し細かいデータを確認しましょう。
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左から3列目が毎月の分配金額です。30年目の時点が赤字です。SBI・SCHDが995万円と多く、【JEPQ】は78万円です。
そして右から3列目が評価額です。30年目の時点で【JEPQ】が16億2279万円、SBI・SCHDは5億2110万円です。どちらも凄まじい金額ですが、【JEPQ】は多いですね。
左から4列目の累計分配金額の推移(20年目まで)です。16年目でSBI・SCHDが逆転します。
累計分配金額は、30年目の時点でSBI・SCHDは4億9847万円で、【JEPQ】は9398万円になります。
初期投資0でも、毎月10万円を再投資し続けると、30年目の累計分配金額や評価額は、とんでもない数値になりました。
300、500、1000万円を投資した場合の比較
最後に、同じ条件で3万円や5万円を毎月積み立てて再投資した場合の、毎月の分配金の推移を確認しましょう。
10万円のデータもいれておきます。単位は万円です。
上からSBI・SCHDの特定口座の3万円積み立て、5万円積み立て、10万円積み立て、【JEPQ】の特定口座の3万円積み立て、5万円積み立て、10万円積み立てです。
3万円積み立てに注目しましょう。1年目は0.1万円と0.2万円で少ないですが、30年後には増配&再投資によってかなり増えていきます。
SBI・SCHDは298.5万円、【JEPQ】は23.7万円まで増えます。
初期投資が0でも、毎月コツコツ積立てて、再投資し続けるだけで、SBI・SCHDは30年後には毎月298万円がもらえることになります。高増配率が続けばとの仮定ですが。
さらに、一番右の評価額にも注目。【JEPQ】は、4.8億円、8.1億円、16.2億円まで増えています。
SBI・SCHDは1.5億円、2.6億円、5.2億円なので、かなり差をつけています。
前のシミュレーション時でもお話しましたが、【JEPQ】の株価成長率が18.47%と極めて高く、SCHDは4.45%だからです。
ただこのデータはどちらも少し出来すぎな感があるので、差し引いて考えた方がよさそうです。
初期投資0でも、コツコツ積立てて再投資し続けた場合、【JEPQ】の元本、SBI・SCHDの毎月の分配金は、30年後にはありえないような金額まで増えました。
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まとめ
✅楽天SCHDは設定から3カ月で純資産が1000億円を突破
✅SBI・SCHDは12月末に設定されたばかりだが、純資産が700億円を突破
✅SCHDとJEPQのシミュレーションの結果は、SCHDは増配率が12%台と高いので、再投資し続ければ、30年後にはかなりの分配金に
✅JEPQは分配金利回りが9.54%と高水準だが、それよりも株価上昇率が18.47%と抜群に高いのに注目。将来の評価額が素晴らしい結果に
✅毎月もらえる分配金は10年目まではJEPQが多いが、20年目を過ぎると高い増配率によりSBI・SCHDの方が多くなるケースが目立つ
✅現在や近い将来の分配金ならJEPQ、遠い将来の分配金ならSCHD、将来の評価額はJEPQが優れていたが、それ以外も高水準

もしよかったらご覧ください。











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