✅米国高配当ETF【SCHD】の投資信託版SBI・SCHDがSBIアセット・マネジメントから登場!
✅正式名称は「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」
✅2024年12月20日から運用開始
✅ファンドのコンセプト、分配金の傾向、組入銘柄などを紹介
✅ライバルの米国高配当ETFとセクター、分配金利回り、リターン、増配率、シャープレシオ、将来YOCなどを比べる
SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)とはどんなファンドか?
それでは、SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)とはどんなファンドか見ていきましょう。
この商品は、マザーファンドを通じて、シュワブ・米国配当株式ETF【SCHD】に投資します。
【SCHD】は【VYM】と並ぶ、米国の人気高配当ETFです。
設定は12月20日です。信託報酬は0.1238%程度と低いです。新NISAの成長投資枠になります。
購入可能な証券会社はSBI証券のみだと思います。
来年2025年の新NISAの成長投資枠は、このSBI・SCHDをクレカ積み立てで行う人が増えそうですね。たかにんも、そうしようかなと考えています。
SBI証券で購入可能な米国の高配当や増配ETFの投資信託版
SBI証券で購入可能となる米国の高配当や増配ETFの投資信託版(年4回分配型)の一覧です。
SBI・SCHDは左端です。分配金は年4回です。3、6、9、12月の各19日が決算です。
日本の投資信託は決算日の数日後には分配金が振り込まれます。最初の分配金は来年の6月の予定です。
先発の【VYM】【VIG】【SPYD】の投資信託版は2、5、8、11月が決算なので、異なる月になるのはうれしいですね。
分配金カレンダーを確認
SBIアセットから出ている年4回分配金を出す低コストの投資信託の分配金カレンダーです。決算日の数日後に分配金は支払われます。
SBIアセットではない他社もあります。※に赤字のところです。
※クリックで拡大します
SBI・SCHDは上から7行目です。分配金は3、6、9、12月なので、背景色が青色ですね。欧州高配当や米国債券などと同じタイミングです。
たとえば、1、4、7、10月にSBI日本高配当、2、5、8、11月がSBI・VYM、3、6、9、12月がSBI・SCHDという組合せにすれば、毎月分配金が実現します。
SBI・SCHDのコストは低いのか?
SBIアセットから出している投資信託は低コストで知られています。今回のSBI・SCHDは信託報酬は低いようです。
下の表は、信託報酬と総経費率についてです。
※クリックで拡大します
一番左が今回設定のSBI・SCHD、その隣が楽天から出ている楽天・SCHD。右の3つは2024年の始めに設定されたSBI・VYM、SBI・SPYD、SBI・VIGです。
信託報酬の合計はSBI・SCHDは0.1238%です。ETFに0.06%支払い、国内ファンドには0.0638%かかり、合計0.1238%です。これは先発のSBI・VYMやSBI・VIGと同じですね。
一方、楽天SCHDは信託報酬の合計が0.192%なので、少し高いです。
ただし費用の合計は、信託報酬に隠れコストが加わった総経費率です。この隠れコストは運用が開始しないと分かりません。一般的に売れている投資信託は、総経費率が低い傾向にあります。
5月の決算時点でSBI・VYMは93億円とまずまずの規模になったので、隠れコストは0.07%ほどでした。SBI・VIGは13億円ほどだったので、隠れコストは0.19%もかかりました。
楽天SCHDについては、まだ発表されていません。
SBI・SCHDもかなり売れると思いますので、隠れコストは低くなりそうですが、最初の決算後のリリースを見ないとわかりません。
SBI・SCHDと楽天SCHDを比較する
続いて、SBI・SCHDと楽天SCHDとの比較です。
ベンチマークはダウ・ジョーンズ US ディビデンド 100 インデックスで、米国上場ETFのSCHDに投資します。
※クリックで拡大します
楽天SCHDは設定されたのが9月18日。設定から2カ月で714億円の規模になっています。凄まじい売れ行きですね。この売れ行きを見て、SBIも急遽このSBI・SCHDを設定した可能性が考えられます。
信託報酬は先ほどお話した通り、SBI・SCHDが0.1238%、楽天SCHDが0.192%なので、若干SBIが低いです。
購入可能なのはSBI・SCHDがSBI証券、楽天SCHDが楽天証券なので、メインの口座で購入すればよいかと思います。
分配金の税金はどのくらいか?
分配金にかかる税金について考えましょう。
SBI・SCHDなど米国が対象の投資信託の場合は、NISA口座では日本では非課税ですが、米国で10%ほど税金が引かれます。
特定口座で保有した場合は、日本では約20%の税金がかかりますが、米国の10%は自動で二重課税調整をしてくれるためにかかりません。そのため、合計で20%になります。
VYMなどの米国上場ETFの場合は、特定口座で保有した場合は、米国で10%税金がかかり、日本で約20%がかかるため、合計28%ほど税金で引かれます。ただし、確定申告をすれば、二重課税のため、米国で掛かった税金の10%を取り戻せる場合があります。
VYMなど米国上場ETFをNISA口座で保有した場合は、日本では非課税ですが、米国で10%ほど税金が引かれます。
まとめると、NISA口座で保有した場合は、SBI・SCHDなどの投資信託も米国ETFも10%税金がかかります。
特定口座の場合、SBI・SCHDなどの投資信託は日本の20%のみで、米国で課税される分はかからないということですね。
SCHDに関する動画について
SCHDについては、過去に3つほど動画を作成しているので、それを見ていただければと思います。
SCHDのコンセプト、対象指数、銘柄選定方法は?
それでは、SCHDとライバルの米国高配当ETF・VYMの銘柄選定方法とコンセプトについて見ていきます。
※クリックで拡大します
親指数は【SCHD】が2500銘柄、【VYM】が1700銘柄ほどなので、時価総額で考えると全米の95%ぐらいですね。
【SCHD】の銘柄選定は少し複雑です。REITは対象外です。
最低10年間の連続配当、浮動株調整後の時価総額が5億ドル以上、過去3カ月の日次取引量が最低200万ドルのすべてに当てはまる銘柄を選び、配当利回り上位50%に絞ります。
続いて以下の4つの項目でランク付けをします。「フリーキャッシュフロー・総負債比率」、「ROE(株主資本利益率)」、「配当利回り」、「過去5年間の配当成長率」です。
4つのランキングを同程度に加重して総合スコアを作成し、上位100銘柄が選ばれます。銘柄入れ替えの際、既存銘柄は上位200位に入っていれば残留となります。
組み入れ方式は時価総額加重平均で、3月に銘柄入れ替えを行い、四半期ごとにリバランスします。上限は単一銘柄が4%、セクターは25%です。現在の銘柄数は103です。
まとめると、規模が大きく、財務が健全、効率よく稼ぐ力があり、直近5年の増配率の高い、高配当銘柄を、時価総額加重平均で投資します。高配当の中でも優良銘柄にしぼり、それでいて分配金利回りは高めを狙うイメージですね。
【VYM】の銘柄選定は、【SCHD】ほど複雑ではありません。ざっくり言うとREITが対象外で、予想配当利回りが上位50%の銘柄を選び、時価総額加重平均で組入れます。
銘柄入れ替えは3月で、リバランスは行いません。銘柄数は554。基本的には、配当利回りが平均以上の銘柄を、時価総額加重平均で投資するシンプルな投資戦略です。
SCHDの分配金を確認しよう
ここからは【SCHD】の分配金について見ていきます。
分配金を1つずつ棒グラフにして、1年単位に重ねました。
前年より減っている年はないです。長期にわたって、順調に増え続けていると言えます。素晴らしいです。
10年増配率は11.1%と高水準で、5年増配率は12%とこちらも高いです。
年間分配金と取引所価格の比較
1年ごとの分配金と取引所価格の比較です。
価格と1年分配金は似たような伸びです。増配した分だけ、取引所価格も上昇しています。これは、分配金利回りがどのタイミングでも同じくらいという意味です。だいたい3%強ぐらいです。
このグラフを見ると、【SCHD】は着実に取引所価格と分配金が伸びており、安定感があるのがわかりますね。長期投資向きの高配当ファンドと言えます。
年間増配率は?
年間増配率の推移です。
分配金を支払い始めたのが2011年12月からなので、2013年以降のデータです。
すべての年でプラスです。2023年は3.8%増とそれほど高くなかったですが、それ以前の10年間は7%以上の増配です。かなり高水準で増配しているのが、わかります。
SCHDのどんな銘柄が入っているのかは?
【SCHD】の組入上位20銘柄です。10月11日のデータです。ベンチマークは、ダウ・ジョーンズU.S.ディビデンド100インデックス。
上位10銘柄で全体の約41%を占め、20銘柄では約71%です。上位銘柄の比重がけっこう大きいです。
【SCHD】は時価総額加重平均のため、規模の大きな順に組み入れられています。単一銘柄の上限は4%ですが、リバランス後に株価が上昇したものは4%を超えています。
上位組入銘柄のセクターはバラエティに富んでおり、なかなかバランスがいいですね。ヘルスケアと生活必需品が上位にやや多く含まれています。
連続増配年数は二桁を赤字にしています。20銘柄中17銘柄が二桁なので、増配ETFという要素が強いと言えます。
SCHD上位20銘柄はVYMに入っているか?
こちらは、【SCHD】の上位20銘柄が、【VYM】や【VOO】にどのくらい含まれているかというデータです。【SCHD】の組入れ順になっています。
※クリックで拡大します
【VYM】は配当利回り上位50%が対象で全550銘柄ほどと多いので、【SCHD】上位20銘柄はVYMにすべて入っています。
ただし、【VYM】の順位は一桁が2銘柄しかないです。10番台も4銘柄と少ないです。
【SCHD】は銘柄の選定が厳しいので、【VYM】上位の規模が超巨大な銘柄が入っていないケースが目立ちます
VYM上位20銘柄はSCHDに入っているか?
今度は【VYM】上位20銘柄が、【SCHD】や【VOO】に入っているかどうか確認しましょう。【VYM】の組入れ順です。
※クリックで拡大します
【SCHD】は7銘柄とやや少ないですね。プロクター・アンド・ギャンブル【PG】、ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】、マクドナルド【MCD】など、消費者向けの超大手企業が含まれていないですね。
消費者向け企業は財務の健全性やROEなど、【SCHD】の選定基準に満たさないことがあるからですね。もしくは配当利回りが若干低いからかもしれません。
SCHDと米国高配当ETFのセクター、重複率、規模を比べる
ここからは、【SCHD】とライバルETFのデータを比較していきます。
対象は高配当ETFの【SCHD】【VYM】【HDV】【SPYD】【DHS】【FDL】【DVY】とS&P500ETF【VOO】、計8つです。
※クリックで拡大します
上の表は基本データ比較。
【SCHD】の特徴としては運用資産総額が約10兆円と大きく、高配当ETFの【VYM】とほぼ同じですね。つまりこの2つは、米国高配当ETFの二大人気ETFというわけです。
ライバルの高配当ETFとセクターを比較
セクター比率を比較します。
左上が【SCHD】です。首位が金融で18%、2位がヘルスケアで16%、3位が生活必需品で14%、4位が資本財で13%、5位がエネルギーで12%です。
【SCHD】のセクターの特徴としては、バランスが良いということです。首位の金融が約18%と少ないです。
残りの7つのETFは首位が20%を超えており、やや上位セクターに偏っているETFもあります。このあたりが【SCHD】の良さですね。
隣の【VYM】も首位の金融が22%ほどなので、比較的バランスは良いですね。
上位4セクターは【SCHD】と【VYM】はほぼ同じで、2位のヘルスケアと3位の生活必需品が逆なだけです。
保有銘柄の重複率を比較
重複率を見ていきます。左側が高配当ETFです。
【SCHD】ともっとも重複率が高いのが【FDL】で38%、2番目は【HDV】で35%なので、他の高配当ETFとは比較的重複していないと言えます。
【FDL】は配当成長率や配当性向を重視し、【HDV】は財務の健全性を重視するので、【SCHD】と少しコンセプトが似ています。
【SCHD】は【VYM】とは22%とあまり重複していないので、両方を保有するというのもアリかなと思います。
保有銘柄の規模を比較
保有銘柄の規模を比較します。
【SCHD】は超大型銘柄は8%と少なめです。そのかわり大型銘柄は57%と多いですね。超大型と大型銘柄を合わせた数は65%ほどでまずまずの規模です。【SCHD】は【VYM】よりは少し規模が小さめですね。
ここでも【SCHD】は【FDL】とやや似ていますね。
リターンを比較しよう
リターンを比較します。【SPYD】の設定が2015年10月なので、2016年10月から2024年9月の過去8年で比較します。
8年前に1万ドルを投資した場合、2024年9月末には【SCHD】は2万6045ドルでした。【VOO】の3万508ドルには及びませんが、【VYM】の2万2863ドルよりは良かったです。高配当ETFの中ではトップですね。
1年と3年リターンを比較
リターンを年率で比較します。2024年9月末基準のデータです。まずは1年と3年。
【SCHD】は1年リターンは24%で下から2番目、3年リターンは8.2%で最下位です。直近3年のリターンはよくないです。
5年以上のリターンを比較
続いて5年以上のリターンを比べます。
【SCHD】の5年リターンは13%。高配当ETFの中では首位です。
【SCHD】の7年リターンは12.5%で高配当ETFの中では首位。
【SCHD】の10年リターンは11.7%で高配当ETFの中ではトップです。
長期リターンは、【SCHD】は高配当ETFの中では断トツで良いです。
リターン、リスク、シャープレシオを比較しよう
リターン、リスク、シャープレシオを比較します。縦軸がリターン、横軸がリスク、括弧内の数値がシャープレシオです。
シャープレシオは投資効率の良さを示したものです。リターンが高く、リスクが低いと、シャープレシオは高くなります。
表の左上がローリスク・ハイリターンで理想です。右下がハイリスク・ローリターンで良くないです。
まずは3年です。
【SCHD】のリターンは8.2%、リスクは15.7%、シャープレシオは0.35です。
リスクは低く抑えられていますが、リターンが良くないので、シャープレシオもイマイチです。3年は良くないですね。
5年のシャープレシオやリスクは?
続いて5年です。
【SCHD】のリターンは13.0%、リスクは17.4%、シャープレシオは0.65です。
シャープレシオは高配当ETFの中では最も素晴らしいです。【VYM】が0.57なので、結構差をつけました。
10年のシャープレシオやリスクは?
最後は10年です。
【SCHD】のリターンは11.7%、リスクは14.7%、シャープレシオは0.72です。
5年同様に、シャープレシオは高配当ETFの中では最もよいです。
全体的に、【SCHD】のシャープレシオの高さが目立ちました。ただし3年は良くなかったです。
分配金利回り推移を確認しよう
それでは過去10年の分配金利回りの推移を確認しましょう。
分配金利回りは過去1年分配金から算出しました。市場価格は月に1度、月末の終値です。10月21日のデータです。
【SCHD】はピンク色です。10年で8ETFもあると、少しわかりづらいですね。
過去3年の分配金利回りは?
過去3年の分配金利回り推移を見てみましょう。
【SCHD】はピンク色です。
紅色の【VYM】に比べると、分配金利回りは高いですが、他の高配当ETFとの比較では、それほど高くないですね。
過去に購入した場合の、現在のYOCは?
過去にETFを購入していた場合、現在、取得価額に対する利回り(YOC)はどのくらいになっているかというグラフです。
いわゆる自分利回りというやつです。グラフが左肩上がりなら、増配しており、価格も好調というイメージです。
一番右端の数値が10月21日の分配金利回りです。
それぞれのETFの一番左端の数値が、10年前に購入していた場合の現在のYOCです。(SPYDは設定当初です)
ピンク色の【SCHD】がもっとも素晴らしいです。10月21日の分配金利回りは3.43%で、5年前に購入していたら5.28%、10年前に購入したら7.46%になっていました。
水色の【FDL】もなかなか良いです。10年前に購入したら7.14%になっていました。
増配率を比較しよう
増配率を見ていきましょう。まずは1年と3年の増配率です。
【SCHD】は1年増配率11.9%、3年増配率9.5%で、どちらも2番目に高いです。
最も高いのは【FDL】ですね。
5年以上の増配率はどうか?
続いて5、7、10年増配率です。
【SCHD】は5年増配率12.0%、7年増配率11.1%、10年増配率11.1%といずれも最も高いです。
他の高配当ETFにかなり差をつけました。この長期増配率の高さが【SCHD】の人気とも言えます。
ほかでは【FDL】がどの期間も高水準でした。
増配率、分配金利回り、リターン(年率)を比較しよう
増配率、分配金利回り、リターンをバブルチャートで比較します。
縦軸が増配率、横軸が分配金利回り、バブルの大きさがリターンです。バブルの近くの数値もリターンです。右上が素晴らしく、さらにバブルの大きいと申し分ないという意味です。
まずは3年です。
【SCHD】は増配率9.5%、分配金利回り3.4%、リターン8.2%です。
増配率は2番目に高いですが、リターンがよくないですね。
5年の増配率、分配金利回り、リターンは?
続いて5年です。
【SCHD】は増配率12.0%、分配金利回り3.3%、リターン13.0%です。
増配率はトップで、リターンも高配当ETFの中では首位です。
10年の増配率、分配金利回り、リターンは?
最後は10年を見てみましょう。
【SCHD】は増配率11.1%、分配金利回り3.0%、リターン11.7%です。
5年と同様に増配率はトップで、リターンは高配当ETFの中では首位です。
全体的に見ると、【SCHD】は増配率とリターンは高配当の中ではほぼトップでした。
将来YOCはどうなるか
それでは、いまETFを購入したら、将来、取得価額に対する利回り(YOC/Yield On Cost)がどのくらいになるのかをシミュレーションします。
現在の分配金利回りに過去の増配率を当てはめて計算していきます。
3年、5年、7年、10年の増配率を使用します。「分配金は再投資しない。税引き前」という設定です。
現在の分配金利回りは【SCHD】は3.41%で、高配当ETFの中では普通ですね。
まずは3年増配率を使った将来YOC予想です。
【SCHD】の3年増配率は9.54%で、この中では【FDL】に次ぐ2番手です。
【SCHD】の10年目のYOC予想は7.7%、20年目YOC予想は19.3%です。
3年増配率を使ったYOC予想では【FDL】が20年目YOC35%と首位で、【SCHD】は2番手でした。
ちなみにこれは【SCHD】に100万円投資した場合、分配金を再投資しなくても、3年増配率のペースだと、1年目の分配金は税引き前で3万4100円、増配によって、20年目には税引き前で19万3000円まで上がるという意味です。
5年増配率だと将来YOCはどうなるか?
続いて5年増配率を使った将来YOC予想です。
【SCHD】の5年増配率は12.00%で、この中では圧倒的に首位です。
【SCHD】の10年目のYOC予想は9.5%、20年目YOC予想は29.4%です。
5年増配率を使ったYOC予想では【SCHD】が圧倒的でした。
7年増配率だと将来YOCはどうなるか?
それでは7年増配率を使った将来YOC予想です。
【SCHD】の7年増配率は11.14%で、この中では断トツ首位です。
【SCHD】の10年目のYOC予想は8.8%、20年目YOC予想は25.4%です。
7年増配率を使ったYOC予想でも【SCHD】がトップでした。
10年増配率だと将来YOCはどうなるか?
最後は10年増配率を使った将来YOC予想です。
【SCHD】の10年増配率は11.13%で、この中では断トツ首位です。7年増配率とほぼ同じです。
【SCHD】の10年目のYOC予想は8.8%、20年目YOC予想は25.4%です。
10年増配率を使ったYOC予想でも【SCHD】がトップでした。
【SCHD】はいずれの期間も増配率が高いので、将来YOC予想も5、7、10年でトップ、3年は2位でした。
SCHDの将来YOCを確認
こちらは【SCHD】のみのデータ。3年、5年、7年、10年増配率を使用したYOC予想です。
7年と10年は増配率が11.14%と11.13%とほぼ同じなので、線が重なっています。
最も低い3年増配率でも20年目YOCは19.3%なので、いずれの期間の増配率のペースでも、将来の分配金は楽しみです。
それぞれの項目をランク分け
これまで取り扱ったデータをランクづけしました。「A」が最高でB、C、Dの順です。相対比較で、やや強引に差をつけました。参考程度にしてください。
【SCHD】は経費率、純資産、セクターの分散、リターン、シャープレシオ、過去や将来のYOC、増配率などが素晴らしかったです。
主要項目のほとんどがAで、申し分ないですね。
ランキングの数は?
ABCDの数値をまとめたデータです。
【SCHD】はAの数は10個で最多、BとCは4個ずつでした。
AとBを合わせた数は【VYM】が15個で、【SCHD】は14個でした。やはりこの2ETFが優秀ですね。
まとめ
✅SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)は米国の高配当ETF【SCHD】の投信版
✅通称、SBI・SCHD
✅12月20日から運用開始。分配金は年4回。3、6、9、12月の19日。最初の分配金は2025年6月
✅信託報酬は0.1238%なので、楽天SCHDよりも低い
✅SCHDは、配当利回りはもちろん、銘柄の規模、財務の健全性、効率的に稼ぐ力、増配率などを重視した100銘柄で構成
✅上位10銘柄で41%、20銘柄で71%なので結構集中投資
✅セクターは金融、ヘルスケア、生活必需品、資本財などが多く、分散されており、【VYM】と少し似ている。上位銘柄は他の高配当ETFとはあまり似ていない
✅SCHDは分配金利回り、増配率、リターンと3拍子揃ったETF。分配金利回りは3.4%となかなか高く、増配率は10年が11%、5年が12%と高水準
✅高配当ETFの代表格の【VYM】との比較では、リターン、直近の分配金利回り、増配率、将来のYOC予想などが上回っていた
✅たかにんは来年のNISA成長投資枠の中心にしようかなと考えている
SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)、いわゆるSBI・SCHDはSBI証券で購入可能。クレカ積み立てでNISAの成長投資枠を埋める方法が流行りそうだ【PR】