✅米国の大人気高配当ETF【VYM】の投資信託版(年4回分配型)が、楽天投信投資顧問から登場
✅「楽天・高配当株式・米国VYMファンド(四半期決算型)」
✅2025年3月5日から運用開始
✅どんな投資信託なのか? SBIアセットのVYM投信と比較
✅投資信託で毎月分配を実現する2パターンを紹介
✅VYMの中身を分析。上位銘柄や分配金の傾向は?
✅VYMとライバルの高配当&増配7ETFを徹底比較

楽天・高配当株式・米国VYMファンド(四半期決算型)はどんなファンドか?
それでは、楽天・高配当株式・米国VYMファンド(四半期決算型)がどんなファンドなのか確認しましょう。
信託報酬は0.192%前後です。設定日は2025年3月5日です。楽天証券のみで取り扱いです。
運用するのは楽天グループの楽天投信投資顧問です。
ファンドの方針は?
ファンドの基本方針は、FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を⽬指します。
つまり米国の高配当ETFの代表格であるVYMに投資するということです。
決算日は1、4、7、10月の各15日です。最初の分配金は7月15日です。
楽天証券の3ファンドで毎月分配を実現!
ちなみに、楽天証券で購入可能な年4回分配型の高配当ファンドは、今回が3つめです。
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最初に2024年9月にSCHDの投信版、いわゆる楽天SCHDが登場しました。決算は2、5、8、11月です。
続いて、2025年2月にSCHDの日本版の投信、いわゆる日本版SCHDが登場。決算は3、6、9、12月です。
そして今回、2025年3月5日にVYMの投信版、いわゆる楽天VYMが登場です。決算は1、4、7、10月です。
つまり、この日米の高配当3ファンドを保有すれば、毎月分配金が入ってくるということです。
楽天・高配当株式・米VYMファンド(四半期決算型)の信託報酬や総経費率は?
運用管理報酬は年0.132%です。その内訳は、委託会社に年0.055%、販売会社に年0.055%、受託会社が年0.022%。
さらに、投資対象とする投資信託証券における報酬がかかります。これはVYMに支払う費用で年0.06%。
合計で年0.192%が信託報酬になります。
楽天VYMの総経費率はどのくらいになりそうか?
VYMが対象の投資信託は、楽天投信投資顧問から「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」が2018年に設定されました。ただし、こちらは分配金が出ないタイプです。
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左側に信託報酬があり、0.192%です。今回の年4回分配型と同じです。
右の円グラフは、分配金を出さないタイプのVYM投資信託の総経費率です。0.23%ですね。なので隠れコストが0.038%ほど掛かっています。
今回の投資信託も総経費率はそのくらいになる可能性はあります。
SBI・VYMの総経費率はどのくらいか?
VYMが対象で年4回分配金を支払う投資信託は、約1年前にSBIアセットからも出ています。
信託報酬は0.1238%なので、楽天VYMより0.0682%ほど低いです。
最近、総経費率が発表になりました。0.15%です。楽天VYMの分配金を出さないタイプが0.23%なので、0.08%ほどSBI・VYMが低いということになります。
VYMを対象とした5ファンドを比較
VYMを対象とした投資信託とETFを比較します。
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一番左が今回設定される楽天VYM。分配金を出すタイプです。
その隣が、分配金を出さないタイプの楽天VYM。2018年に設定されました。つみたて投資枠でも購入可能です。
さらに隣は、SBI証券で購入可能な分配金を出すタイプのSBI・VYM。2024年1月に設定されました。
さらに隣は、SBI証券で購入可能な分配金を出さないタイプのSBI・VYM。2021年6月に設定されました。
一番右は、米国上場のVYMです。
総経費率を見ると、SBIのVYMは0.15%と0.13%に抑えられており、楽天VYMは分配金を出さないタイプが0.23%です。
今回設定の楽天VYMの分配金を出すタイプは、総経費率は運用開始前なので出せませんが、0.23%ぐらいになりそうです。
表の一番下の決算に注目してください。楽天VYM、SBIVYM、米国上場のVYMを買うと、毎月分配が実現できます。
VYMを対象とした3ファンドで毎月分配が実現!
VYMを対象とした投資信託とETF。投資信託は分配金を支払うタイプです。
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楽天VYMの決算が1、4、7、10月。
SBI・VYMの決算が2、5、8、11月。
米国上場のVYMの決算が3、6、9、12月です。
この3つを揃えれば毎月分配となります。ただし、楽天とSBIは楽天証券とSBI証券でしか購入できないので、両方に口座を持っていないといけません。
分配金の税金は?
分配金にかかる税金について確認しましょう。
米国上場のETF・VYMの場合は、特定口座だと分配金の税金は28.3%、NISA口座の場合は10%です。
今回設定される楽天・VYMなどVYMの投資信託は、二重課税調整制度の対象です。そのため、特定口座で購入した場合は、米国の税金がかからず20.3%です。
ただし、NISA口座の場合は、投資信託でも米国上場ETFでも税金は10%で同じです。
VYMはどんなファンドか?
ここからはVYMについてです。VYMの銘柄選定方法とコンセプトについて紹介します。
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ベンチマークはFTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスです。
親指数はFTSE US All Cap インデックスで、約1700銘柄あります。時価総額で考えると全米の95%なので、ほぼ全米です。
銘柄選定は、それほど複雑ではありません。
ざっくり言うとREITが対象外で、予想配当利回りが上位50%の銘柄を選び、時価総額加重平均で組入れます。
銘柄入れ替えは3月で、リバランスは行いません。銘柄数は536。
基本的には、配当利回りが平均以上の銘柄を、時価総額加重平均で組入れるシンプルな投資戦略です。
VYMの組入上位20銘柄とセクターを確認
VYMの中身について見ていきましょう。組入上位20銘柄の12月末のデータです。
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上位10銘柄で全体の26.2%を占め、20銘柄では38.2%です。なかなか分散されています。
VYMは時価総額加重平均のため、規模の大きな順に組み入れられています。背景がオレンジ色の部分です。規模が大きいほど色が濃いです。
上位組入銘柄のセクターはバラエティに富んでおり、なかなかバランスがいいですね。生活必需品とヘルスケアがやや多いです。セクターの背景色をGICSによる分類で色分けしています。カラフルですね。
上位20銘柄のほとんどが連続増配年数が10年を超えています。超えていないのは、わずか1銘柄です。VYMは高配当ETFですが、結果的に連続増配系ETFという側面もあります。
VYMの特徴は、世界で活躍する有名企業が上位を占めていることですね。ヘルスケアや生活必需品などのディフェンシブ銘柄は配当利回りはそれほど高くありませんが、長年にわたって増配を続けているので安心できます。
VYMのセクター比率は?
VYM組入銘柄のセクター比率を確認しましょう。GICSによる分類です。
トップが金融で23%、生活必需品と情報技術が12.6%、資本財が12%。この4つのセクターで約60%です。以下、ヘルスケア、エネルギー、一般消費財と続きます。
金融がやや多めですが、満遍なく分かれており、セクターのバランスはなかなか良いですね。
VYMの分配金を確認
VYMの分配金について見ていきます。
直近2024年12月の分配金は0.9642ドルで、対前年同期12.3%減。2024年の年間分配金は3.4945ドルで、前年より0.5%増です。2024年は以前と比べると今ひとつでした。
ただ、長期で見ると分配金は増えています。2011年以降ずっと増配を続けています。年末基準で考えると、14年連続増配という見方もできます。
10年増配率は6.2%とまずまずです。
VYMの分配金と取引所価格(株価)の比較
年間分配金と取引所価格(株価)の比較です。
左軸の年間分配金は右軸の取引所価格に対して3%なので、赤い線に対して、青い棒グラフが重なっていると、ちょうど分配金利回り3%です。
取引所価格と年間分配金は似たような伸びです。増配した分だけ、取引所価格も上昇しています。
これは、分配金利回りがどのタイミングでも同じくらいという意味でもあります。だいたい3%前後ですね。
ただし、直近の2024年末は3%を下回っています。
1年ごとの増配率をチェック!
年間増配率を確認しましょう。2011年以降、毎年増配を続けていますが、増配率は徐々に下がってきています。
直近の1年増配率は0.5%です。2025年以降は持ち直すかどうか、注目が集まります。
米国高配当&増配7ETFの基本データを比較(購入場所、NISA、特徴、重視、分配金利回り)
ここからは米国の【VYM】と、ライバルの高配当や増配ETFを比較します。
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比較対象は、【SPYD】、【HDV】、【SCHD】、【VYM】、【DGRO】、【VIG】、【VOO】です。
右端の【VOO】はS&P500が対象のETFです。高配当や増配ではありませんが、米国株の基準とも言えるETFなので、比較対象にします。
【HDV】と【DGRO】は東証ETFの【2013】、【2014】で購入可能です。
【SPYD】、【SCHD】、【VYM】、【VIG】は分配金の出るタイプの投資信託で購入可能です。
ただし、【SPYD】、【VIG】は現在のところ、SBI証券のみで購入可能です。
この7つのETFは、米国ETF以外でも購入可能な人気高配当もしくは増配ETFです。
高配当や増配ETFの定番である3つのコンセプト、高配当、増配、財務健全のどれを重視しているか分けてみました。
3要素すべてを重視していると良いファンドで、1つのみだとダメというわけではありません。
【VYM】は配当利回りが平均以上というシンプルなものです。
使用するデータは?

分配金利回りを比較
分配金利回りをグラフにしました。2025年1月24日のものです。過去12カ月の分配金から算出しました。
今後のコンテンツは、分配金利回りの高い順の並びにします。
左端の【SPYD】が分配金利回りがもっとも高く、右端の【VOO】が分配金利回りがもっとも低いです。
【VYM】はちょうど真ん中です。2.63%です。直近の分配金がやや少なめだったので、少し低いです。通常は3%前後です。
米国高配当&増配7ETFの基本データを比較(運用会社、設定年、経費率、規模など)
続いて、基本データのその2です。
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表内の赤字は、他のETFと比べて数値が優れているという意味です。
運用会社はバンガードが3つ、ブラックロックが2つ、ステートストリートとチャールズシュワブが1つずつです。
【VYM】はバンガードのETFです。
設定された年は、【VYM】は2006年と古いです。18年以上の歴史があります。
組入れ方式は時価総額加重です。
銘柄数は536と多いです。
上位10銘柄の比率は26%ほどなので、まずまず分散が効いています。
経費率はどれも低い
経費率をグラフで確認します。グラフが小さいほど、経費率が低いです。
いずれも0.1%を切っており、かなり低いですね。
【VYM】は0.06%なので、この中では平均的ですが、ETF全体としてはかなり低い方です。
投資信託版や東証ETFの総経費率は、もう少し高いです。0.1%ぐらいプラス。
ETFの規模を比較
ETFの規模、運用総額をチェックしましょう。SeekingAlphaのデータです。
【VOO】が210兆円と圧倒的な規模です。
【VYM】は11.4兆円です。【VIG】の16.1兆円にはやや劣りますが、【SCHD】の10.6兆円をわずかに上回っています。
純粋な高配当ETFとしては、【VYM】と【SCHD】が最大規模で、人気を二分していると言えます。
米国高配当&増配18ETFのセクター、重複率、組入れ銘柄の規模
ETF組入れ銘柄のセクター比率を比較します。GICSによる分類です。
比率が高いほど背景の色が濃くなっています。右端が7ETFの合計の数値で、多い順に並んでいます。
【VYM】の各セクターの比率は、合計比率の順位とほとんど同じです。
【SCHD】と【DGRO】も合計比率の並び順とほぼ同じです。【VYM】を含めたこの3ETFはセクターの比率が似ています。
【VYM】は金融が23%と最も多いですが、他のETFも金融は多いですね。合計比率では1位です。
上位3セクターは?
それぞれのETFの上位3セクターを抽出しました。
金融はほとんどのETFで1位か2位です。【HDV】は3%と少ないので入っていません。
あとは生活必需品とヘルスケアが目立ちます。
情報技術も多いですが、分配金利回りの低いETF、つまり右側に偏っています。
重複率を確認
重複率を見ていきましょう。
【VYM】は【DGRO】と62%も重複しています。VIGとは59%の重複です。高配当というよりは、増配系との重複率がかなり高いです。
また、【VOO】とは33%、【VTI】とは31%となかなか重複しており、市場全体にも近いです。
一方、【SCHD】とは20%の重複なので、それほど重なっていません。【VYM】と【SCHD】の両方を保有するというのは、理にかなっているかもしれないですね。
組入れ銘柄の規模は?
組入銘柄の規模を比較します。超大型株、大型株、中型株、小型株、超小型株がどのくらい入っているかです。Morningstarのデータです。
【VYM】は超大型株は18%とそれほど多くありませんが、大型株が51%となかなか多いです。
【SPYD】は均等加重のため、超大型株や大型株が少なく、中型株が多いです。
それ以外は時価総額加重や配当加重なので、規模の大きな銘柄が中心です。
トータルリターンを比較しよう
トータルリターンを比較します。
まずは1年と3年です。
1年は【VOO】が25%ともっとも成績が良いです。【VYM】は17.6%で2番手です。
3年は【VOO】が8.9%で首位、【VYM】が7.7%で2番手です。
【VYM】はどちらも2番手なので、最近のリターンは良いですね。
長期のリターンを比較
続いて、5年と10年のトータルリターンの比較です。
5年は【VOO】が14.5%で首位です。【VYM】は9.8%なので5番手です。
10年も【VOO】が13.1%で首位です。【VYM】は9.8%なので5番手です。
5年と10年は【VOO】がトップで、【VIG】、【DGRO】、【SCHD】がほぼ互角で2番手グループ。
【VYM】はこれらにはやや劣りますが、【HDV】や【SPYD】よりは高いです。
トータルリターン、リスク、シャープレシオを比較しよう
トータルリターン、リスク、シャープレシオを比較します。縦軸がトータルリターン(年率)、横軸がリスク、括弧内の数値がシャープレシオです。
シャープレシオは投資効率の良さを示したものです。トータルリターンが高く、リスクが低いと、シャープレシオは高くなります。
表の左上がローリスク・ハイリターンで理想です。右下がハイリスク・ローリターンで良くないです。
赤い線は市場資本線です。無リスク資産のリターンから【VOO】に向けて引きます。
この線より左上が効率的という意味ですが、【VOO】はかなり優秀なので、すべてが右下に位置しています。どのくらい線に近づけるかという感じですかね。
このグラフは3年のデータです。
シャープレシオは【VOO】が0.35でもっとも成績が良いです。
【VYM】のシャープレシオは0.30で、【HDV】と同じで2番手です。
5年のシャープレシオは?
続いて5年です。
シャープレシオは【VOO】が0.70でもっとも成績が良いです。
【VYM】のシャープレシオは0.48なので、【VIG】、【SCHD】、【DGRO】の次の5番手ですね。
10年のシャープレシオを比較
最後は10年です。【SPYD】はありません。
シャープレシオは【VOO】が0.77でもっとも高いです。
【VYM】のシャープレシオは0.60なので、5年と同じで【VIG】や【DGRO】、【SCHD】の次の5番手ですね。
【VYM】は5年や10年のリターンはそれほど高くないですが、【VIG】はVIGの次に低いですね。
トータルリターンと分配金利回りの関係は?
トータルリターンと分配金利回りを散布図で比較します。
縦軸がトータルリターン、横軸が分配金利回りです。右上が素晴らしいという意味です。
まずは3年です。
一般的な傾向として、分配金利回りが低いETFはトータルリターンが高く、分配金利回りが高いETFはトータルリターンが低い傾向にあります。
全体の傾向はどうなる?
全体の傾向を示す赤いラインを背景に入れます。
過去3年の場合は、【HDV】が赤いラインよりも右上に位置しており、分配金利回りのわりにリターンが優秀といえます。
【VYM】や【SPYD】も赤いラインの上の方なので、悪くないです。
5年の傾向をチェック
続いて過去5年を見ていきます。
【SCHD】が赤いラインよりも右上に位置しており、分配金利回りのわりにリターンが優秀といえます。
【VYM】は平均的ですね。
10年の傾向をチェック
最後に過去10年を見ていきます。【SPYD】はありません。
過去5年とだいたい同じ傾向です。
【SCHD】が赤いラインよりも右上に位置しており、分配金利回りのわりにリターンが優秀といえます。
【VYM】は平均的ですね。
全体的に見ると5年以上では【SCHD】が優秀で、【VYM】は平均的ですね。
過去に購入した場合の現在YOCは?
5年前や10年前にETFを購入していた場合、現在、取得価額に対する利回り(YOC)はどのくらいになっているかというグラフです。いわゆる自分利回りというやつです。
左の赤い棒グラフが現在の分配金利回り、真ん中の青い棒グラフが5年前に購入していた場合のYOC、右の緑色の棒グラフが10年前に購入していた場合のYOCです。
5年前に購入していた場合だと、【SCHD】が5.2%で最も高く、【SPYD】が4.9%で2番手です。【VYM】は3.8%で4番手です。
10年前に購入していた場合だと、【SCHD】が7.7%と最も高く、【VYM】は5.2%なので、【DGRO】や【HDV】とほぼ同じです。
総合的に見ると【SCHD】が素晴らしいです。
【VYM】は【HDV】や【DGRO】とほぼ同じ2番手グループです。
増配率を比較しよう
増配率を見ていきましょう。
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表の下の部分は1年、3年、5年、7年、10年増配率の一覧です。背景のオレンジ色が濃いほど増配率が高いという意味です。
ざっと見ると【SCHD】の色が濃いですね。二桁%の増配が多いです。
5年以下の増配率を確認
1、3、5年の増配率をグラフにします。
いずれの期間も【SCHD】が首位です。圧倒的ですね。
【VYM】は1年が0.5%、3年が4.1%、5年が4.2%なので、この中ではイマイチですね。
7年以上の増配率は?
続いて7年と10年の増配率です。
こちらも【SCHD】が12.0%と11.0%なのでトップです。
【DGRO】は10年のデータはありませんが、7年は10.1%と高水準です。
【VYM】は7年が5.5%、10年が6.2%と平均的です。【HDV】よりは高いです。
【VYM】は2024年の分配金がそれほど多くなかったため、増配率はあまり高くないです。2025年の巻き返しに期待です。
将来YOCはどうなるか
それでは、いまETFを購入したら、将来、取得価額に対する利回り(YOC)がどのくらいになるのかをシミュレーションします。
現在の分配金利回りに過去の増配率を当てはめて計算していきます。
3年、5年、7年、10年の増配率を使用します。
「分配金は再投資しない。税引き前」という設定です。
まずは3年増配率を使った将来YOC予想です。
10年目YOC予想は、【SCHD】が8.3%で首位で、【VYM】は3.8%で5番手です。
20年目YOC予想は、【SCHD】が21.2%で圧倒的に首位、【VYM】は5.7%で6番手です。
5年増配率を使用した将来YOCは?
続いて5年増配率を使った将来YOC予想です。
10年目YOC予想は、【SCHD】が9.5%で首位、【VYM】は3.8%で5番手です。
20年目YOC予想は、【SCHD】が28.5%で首位、【VYM】は5.8%で5番手です。
7年増配率を使用した将来YOCは?
続いて7年増配率を使った将来YOC予想です。
10年目YOC予想は、【SCHD】が9.9%で首位、【VYM】は4.3%で5番手です。
20年目YOC予想は、【SCHD】が30.7%で首位、【VYM】は7.3%で6番手です。
10年増配率を使用した将来YOCは?
最後は10年増配率を使った将来YOC予想です。【SPYD】、【DGRO】はありません。
10年目YOC予想は、【SCHD】が9.1%で首位、【VYM】は4.5%で3番手です。
20年目YOC予想は、【SCHD】が25.9%で首位、【VYM】は8.3%で3番手です。
全体的に見ると【SCHD】が圧倒的に好成績です。分配金利回りが3.5%と高く、増配率もほぼ10%以上だったからです。
【VYM】は5、6番手が多かったです。直近の分配金が少なかったのが響いています。10年増配率を使った場合はまずまずでした。
それぞれの項目をランク分け
これまで取り扱ったデータをランクづけしました。「A」が最高で「B」「C」「D」の順です。
「S」はありえないほど最高の場合です。【VOO】の運用総額と【SCHD】の将来YOC予想のみ当てはまりました。
相対比較で、やや強引に差をつけました。参考程度にしてください。
※クリックで拡大します
上段が基本的なデータ。下段が注目したい成績ですね。どのデータを重視するかは、人それぞれですね。
【VYM】は上段の基本的なデータは素晴らしいです。「A」が多いです。
下段の注目したい成績は「B」が多く、この中では平均的でした。
下段の成績が優れていたのは、【SCHD】と【DGRO】ですね。
ランキングの数をまとめると?
「S」「A」「B」「C」「D」の数をまとめたデータです。
「S」は【VOO】と【SCHD】に1つあっただけです。
「A」の数は【VIG】が8個で最多、【VYM】と【VOO】が7個で続いています。
「B」の数は【DGRO】が9個で最多、【VYM】が8個で2番手です。
「S」「A」「B」を合わせた数は【VYM】と【DGRO】が15個で最多、【SCHD】が14個で続いています。
ランキングの数から総合的にみると、【VYM】、【DGRO】、【SCHD】が良かったということですね。
今回は高配当に関するデータが中心だったので、低配当ETFの【VIG】と【VOO】などの成績はあまり良くなかったです。気にすることはないですね。
楽天・高配当株式・米国VYMファンド(四半期決算型)は、楽天証券で購入可能です【PR】
楽天証券は、国内手数料が完全無料、ポイントが貯まる・使える、投資初心者が使いやすいなど、さまざまな特典があります。
楽天証券の注目はクレカ積み立てですね。条件に応じて、最大で2%が還元されます。
新NISAの成長投資枠を使って、楽天SCHDでクレカ積み立てを行いポイントをもらい、そのポイントを使って、さらに投資信託を購入することも可能です。
VYMの投資信託版「楽天・高配当株式・米国VYMファンド(四半期決算型)」を購入できるのは、楽天証券
まとめ
✅米国の大人気高配当ETF【VYM】の投資信託版「楽天・高配当株式・米国VYMファンド(四半期決算型)」が2025年3月5日から運用開始
✅信託報酬は0.192%なので、SBI・VYMの0.1238%よりも少し高い
✅楽天証券ユーザーは、投資信託のVYM、SCHD、日本版SCHDを保有すると毎月分配が実現
✅VYMを楽天の投信、SBIの投信、米国ETFで保有するとVYMで毎月分配が実現
✅VYMは直近の分配金がイマイチだったが、全体的な内容は悪くなく、SCHDやDGRO(東証版2014)と互角














1489(NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信)を徹底分析!



