ナスダック100連動ETF【QQQ】が2021年6月の分配金を発表。0.3968ドル。対前年同期6.5%減

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インベスコ QQQ 信託シリーズ1【QQQ】が、2021年6月18日に分配金を発表しました。0.3968ドルです。1年前の同期は0.4243ドルでしたので、1年前の同期との比較では6.5%の減配です。

利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年6月25日の終値は349.46ドル、過去1年の分配金額は1.741ドルなので、利回りは0.50%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します。

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基本情報を確認しよう

米国ハイテク・グロースの代表的な3つのETFの基本情報です。成長株が多いため、利回りはいずれも1%を切っています。その中でも【VGT】の利回りが一番高いですね。運用会社は【QQQ】がインベスコで、【VUG】と【VGT】はバンガード社です。運用総額は【QQQ】が17.6兆円と多く、経費率も【QQQ】が0.2%と少し高いですね。

※「利回り」は過去1年の分配金額から算出しました

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【QQQ】のセクター別のファンド構成比は?

【QQQ】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。GICS(Global Industry Classification Standard)で分類されています。情報技術の割合が圧倒的に多く50%弱です。一般消費財と通信サービスは20%弱。金融、エネルギー、素材、不動産などのセクターはありません。

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【QQQ】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【QQQ】の組込比率1%以上の上位21銘柄です。ベンチマークはナスダック100指数で、ナスダック市場に上場している時価総額上位100銘柄の時価総額加重平均によって算出しています。ただし、金融は除いています。上位21銘柄で、全体の約69%を占めています。2021年6月24日のデータです。

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2020年5月以降の上位組込銘柄の推移

2020年5月以降の組込比率1%以上の銘柄の推移です。この1年ではあまり変化はありませんが、2020年中ごろと比較すると、上位3銘柄アップル【AAPL】、マイクロソフト【MSFT】、アマゾン【AMZN】が比率を下げています。

 

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【QQQ】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【QQQ】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当、市場全体、ハイテクの主要9ETFへの組込比率(%)をまとめました。背景色のオレンジ色が濃いほど、比率が高いことを意味しています。

【QQQ】の上位銘柄は【VOO】や【VTI】と組込順位が似ています。というよりは、FAGAMテスラなど【QQQ】の上位銘柄が巨大なので、【VOO】や【VTI】の上位にも組み込まれているという考え方の方が正しいかもしれません。

【VGT】とは上位陣はそれほど重複していません。【QQQ】の上位10銘柄のうち、5銘柄しか【VGT】に組み込まれていません。

【QQQ】との重複率は【VGT】が47%、【VOO】が41%、【VTI】が34%、【VIG】が18%、【VYM】が16%、【DIA】が11%でした。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年5月末、その他のETFは6月14日ごろのデータをもとにしています。【DIA】と【SPYD】の組込比率はそれほど重要ではありません。

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【QQQ】の過去の分配金と増配率は?

【QQQ】が設定されたのは1999年3月です。下の表は過去の分配金の一覧です。

今回の【QQQ】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との分配金額の比較です。今回が0.3968ドル、前年の同期が0.4243ドルなので6.5%の減配になります。また、前年同期との過去1年分配金額の比較では、今回が1.7410ドル、前年の同期が1.6288ドルなので、6.9%増配となります。

【QQQ】は分配金目当ての銘柄ではないかもしれません。ただし、上の表の一番右側の「過去1年分配金額の対前年同期増減率」はほとんどがプラスで、マイナスだったときもわずかな数値でした。着実に分配金を積み重ねています。

※背景がになっているのが減配です

2014年2月に特別分配金が0.3731ドルがありました。それは加えていません。

【QQQ】の期別分配金は?

2020年はすべての期で前年同期を上回りました。ほとんどの期が安定した右肩上がりです。今回の0.397ドルは1年前よりも少ないです。前年同期より減るのは珍しいですね。

※このグラフだけ、2014年2月の特別分配金0.3731ドルを追加してみました。黒い棒です

【QQQ】の年間分配金額と年間増配率は?

【QQQ】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。2009~2012年は強烈な増配率ですね。

【QQQ】の分配金額を棒グラフで確認しよう

こちらは期ごとの分配金額を株価と比較したものです。分配金を支払わない企業が上位に多いですが、それでも分配金は増えています。最近の株価の伸びには、分配金がついていけていないですね。

【QQQ】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

過去1年分配金額と株価を比較しました。過去1年分配金額は、株価とある程度は連動していましたが、2020年以降は株価が突き抜けています。

 

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2020年以降の利回りは?

2020年以降の【QQQ】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年当初の利回りは0.7%台で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月20日には利回りが0.95%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前の値を大幅に更新し、利回りは0.50%です。

 

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現在の【QQQ】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく1.741ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ1.741ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.1%ごとに株価を出しました。今後【QQQ】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

 

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【QQQ】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【QQQ】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

2021年6月25日の終値は349.46ドル、過去1年の分配金額は1.741ドルなので、現在の利回りは約0.50%です。過去5年の平均利回りは約0.78%です。株価は右肩上がりで、増配率もまずまずなので、早い時期に買えばYOCは上がります。2016年7月に買っていたら、現在YOCは約1.5%になっていました。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

情報技術セクターETF【VGT】、大型グロース株ETF【VUG】とトータルリターンを比較します。参考として、S&P500ETF【VOO】とも比べます。2011年6月から2021年5月までの10年間を、PORTFOLIO VISUALIZERを使って比べます。

2011年6月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年5月には【VGT】が6万4300ドル、【QQQ】が6万3300ドル、【VUG】は4万6500ドル、【VOO】は3万8200ドルになっていました。【QQQ】と【VGT】はほぼ同じです。最近のチャートも重なっています。

年次リターン

1年ごとのリターンを比較しました。【QQQ】はほとんどの年で1番か2番目にリターンがいいですね。2020年はコロナ・ショックがあったにもかかわらず、ハイテク・グロース系は40%以上のリターンです。2019年に続き、2年連続で約40%とはすさまじいですね。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンです。過去10年のリターン(年平均)は、【VGT】が20.5%、【QQQ】が20.3%、【VUG】は16.6%、【VOO】は14.4%でした。ハイテク・グロース系ETFはどの期間も素晴らしいです。【VGT】は過去3年と5年リターンは【QQQ】に結構差をつけています。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年6月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

【QQQ】【VUG】【VGT】は途中まで似たようなインカムでしたが、最近数年は【VGT】の伸びが素晴らしいです。

10年間の分配金の合計は【VOO】が3600ドル、【VGT】が2700ドル、【VUG】が2300ドル、【QQQ】は2100ドルでした。

 

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【QQQ】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(1.741ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年分配金額(1.6288ドル、1.3038ドル、1.2068ドル、0.4175ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの分配金利回りのことです。【QQQ】株を2021年6月25日の終値349.46ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

増配率は過去1年が6.9%、過去2年が10.1%、過去5年が7.6%、過去10年が15.3%でした。現在の分配金利回りは0.50%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが0.57%なので、年間分配額は57ドルです。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は65ドル、10年目の分配金額は91ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は88ドル、10年目の分配金額は180ドルになりそうです。分配金額180ドルはYOC(購入額に対する利回り)1.80%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は66ドル、10年目の分配金額は95ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は90ドル、10年目の分配金額は193ドルになりそうです。分配金額193ドルはYOC(購入額に対する利回り)1.93%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は50ドルではなく、税引き後の36ドルになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は47ドル、10年目の分配金額は68ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は64ドル、10年目の分配金額は136ドルになりそうです。分配金額136ドルはYOC(購入額に対する利回り)1.36%です。

【QQQ】は増配率は高いですが、株価が上がりすぎているため、分配金の再投資額が減ってしまうというジレンマに陥ってしまい、結果的にYOCはあまり伸びませんでした。ただ、その代わり、株価の値上がり益は狙えそうです。

 

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まとめ

【QQQ】は今回の分配金は今ひとつでした。2021年に入って株価は足踏み状態でしたが、ここにきて上昇し始め、史上最高値を更新しています。

なお、例年通りだと、次回は9月半ばか後半に分配金額が決定して、すぐに権利落ちになりそうです。

 

 

 

 

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