スマホを使って1000円から気軽に投資を始められるPayPay証券の使い勝手はどうでしょうか? 今回はPayPay証券で購入可能な日本と米国の株、そしてETFについて調べます。
PayPay証券とはどんな会社なのか?
PayPay証券は、One Tap BUY(ワンタップバイ)という名称で2016年に証券業界に参入しました。2021年に現在の「PayPay証券」として生まれ変わりました。ソフトバンクの子会社で、みずほ証券も出資しています。
取り扱っているサービスと手数料は?
2021年5月現在、日本株、米国株の個別株やETF、IPO、CFD取引などが可能です。日本株や米国株は1000円から、IPOは1株から、CFD取引は1万円から取引が可能なので、気軽に投資を始められると評判を呼んでいます。つみたてロボ貯蓄という自動で積み立てを行うサービスもあります。
米国株の取引手数料は価格の0.5%で、時間外だと価格の0.7%。為替手数料は1ドルあたり35銭。日本株の取引手数料も価格の0.5%で、時間外だと価格の1.0%です。
日本株で取り扱っている銘柄は?
日本株の個別銘柄は全部で150銘柄。トヨタ自動車【7203】、ソフトバンクグループ【9984】、三菱商事【8058】、ソニーグループ【6758】、任天堂【7974】など、日本を代表する企業はほとんど取り扱っています。
種類 | 取扱銘柄数 |
---|---|
個別銘柄 | 150 |
ETF | 4 |
REIT | 4 |
ユニクロでおなじみのファーストリテイリング【9983】は、株価が9万円台で最小単位は100株なので、通常の証券会社で購入するには900万ほど必要です。そんな人気銘柄を【PayPay証券】ではスマホから1,000円で投資できるのは、うれしいですね。
日本株のETFとREITにはどんなものがあるのか?
PayPay証券で取り扱っている日本株のETFとREITです。どちらも4種類ずつです。
ETFは通常型、インバース型、通常型2倍、インバース型2倍です。インバースは、値下がりしたときに利益が出て、値上がりすると損失になります。
REITは運用総額が大きいものばかりです。【8951】が最も売れている国内リートで、運用総額1兆1000億円です。残りの3つも7000億以上の規模です。
米国株で取り扱っている銘柄は?
米国株の個別銘柄は134銘柄。GAFAMはもちろん、テスラ【TSLA】、オクタ【OKTA】、ショピファイ【SHOP】、リフト【LYFT】など、近年成長著しいグロース株も多数取り扱っています。
種類 | 取扱銘柄数 |
---|---|
個別銘柄 | 134 |
BDC | 2 |
ETF | 25 |
米国株のBDCとETFはどんな種類があるのか?
PayPay証券で取り扱っているBDC銘柄2つとETF25個をジャンル別に分けましたので、右側の「種類」ごとに解説します。
BDCというのはBusiness Development Companyの略で、主に中小企業にお金を貸して利息を得ています。高利回りになる傾向が強いですね。
米国株は5つ。いずれも世界的に人気のETFです。S&P500に連動する【SPY】は運用総額約39兆円で、世界で最も売れているETFです。【VTI】は全米すべてを網羅したETF。【QQQ】はナスダック市場のトップ100銘柄を組み込んでおり、話題のハイテク・グロース株が数多く含まれています。【VYM】は大人気高配当銘柄ですが、現在は株高のため利回りが少し低いです。そして【VIG】は財務が健全で10年以上連続して増配している銘柄の集合体です。
新興国株は中国やブラジルなどがありますね。
債券は利回りの高い銘柄が目立ちます。【HYG】はハイイールド社債をまとめたもので、利回りは約5%、株価はあまり変動せず、増配もしないのが特徴です。【PFF】は議決権などがない優先株が主体で、株と債券の中間のような商品です。こちらも利回りが高く、株価はあまり動かないです。
レバレッジはいずも3倍。ブル型が値上がりしたときに3倍の利益になるロングで、ベア型が値下がりしたときに3倍の利益になるショートですね。どちらも難易度が高いので、初心者向きではないです。
まとめ
ETFを中心にざっと紹介しましたが、銘柄をバランスよく上手に絞り込んだ感があります。ETFはレバレッジを利かせたものが多く、これはユーザーの需要に応えたということでしょう。
米国ETFは基本に忠実なものを揃え、BDCと債券でインカム(分配金・配当金)を狙う層に対して、しっかりフォローしています。国内REITは運用総額の大きいものを用意し、ユーザーの資産を安全に運用しようという意思が伝わります。
取扱銘柄が多すぎると、初心者にとっては何を買っていいのか迷ってしまいますので、これぐらいに絞ったほうがいいのかもしれません。ただし、レバレッジ系のETFは難易度が高いので、購入するのなら自分のリスク許容度をしっかり理解してからにしましょう。