✅9月後半から10月にかけての高配当ファンドについてのニュース
✅楽天SCHD(楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型))の売れ行きが好調!
✅Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)の初回分配金は100円!
✅日本高配当株の10月分配金が決定【1489】【1577】【2529】は好調。【1698】【1494】も
✅JEPQとJEPIの10月分配金が決定。先月に引き続き好調の理由は?
✅9月の分配金が多かった【IQQQ】の10月分配金はどうだったか?
✅マネックス証券で購入可能になったカバードコールETF【SPYI】【QQQI】について
楽天SCHD(楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型))の売れ行きが好調!
最初のニュースです。楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)が好スタートを切りました。
このファンドは、米国ETFの投資信託版なので「楽天SCHD」といった方が、分かりやすいですね。
楽天証券での取り扱い開始は9月27日でしたが、わずか1週間で純資産額が105億円と売れています。素晴らしいですね。
積み立て設定ランキングも好調!
こちらは、楽天証券における積み立て設定ランキング。9月21日から27日のものです。
「楽天SCHD」は3位です。
eMAXIS SlimのS&P500とオルカンが首位と2位なので、実質トップと言っても過言ではありません。
SCHDはどのくらい優秀か?
楽天SCHDは、米国株が対象で、配当利回り、銘柄の規模、財務の健全性、稼ぐ力、増配率などを重視した100銘柄で構成されています。
このグラフは、米国の高配当や連続増配ETFの比較。10年のデータで縦軸が増配率、横軸が分配金利回り、円のサイズがトータルリターンです。
【SCHD】は高配当ETFでありながら、増配率がトップで、トータルリターンが【VIG】とほぼ同じくらい。配当利回り、増配率、トータルリターンの三拍子が揃ったETFです。
規模は8.7兆円ほどで、8.3兆円の【VYM】よりも大きく、米国上場高配当ETFの中ではトップですね。
そんなわけで、ファンドの売れ行きが好調なのは、予想通りですね。

Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)の初回分配金が決定!
Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)の初回分配金が決定しました。100円です。
奇数月分配型なので、年間換算すると600円。基準価額が10923円なので、分配金利回りは5.5%ほどになります。
このファンドは設定されたのが1月末なので、8カ月ほど経過しています。初回分配金が出るのが結構遅かったですね。今回多かったのは、そのためですね。次回以降はもう少し減ると思います。
ちなみに純資産は104億円ほど。設定から8カ月ほどなので、なかなかのペースで売れています。初回分配金が多かったので、今後の売れ行きが良くなりそうな予感がしますね。
1489を参考に、Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)の今後の分配金を考える
こちらは、同じベンチマークの【1489】(日経平均高配当株50指数のETF)の分配金推移です。
直近の10月分配金は見込み額が38円ですね。年間分配金が78円、10月4日の終値が2253円なので、分配金利回りは3.5%ほどです。
【1489】を参考にすると、Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)の今回の分配金は100円でしたが、今後は60円強ぐらいで推移しそうですね。
Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)はどんなファンドか?
Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)のベンチマークである日経平均高配当株50指数についてです。
※クリックで拡大します
日経平均225銘柄の中から、予想配当利回りの高い50銘柄で構成されています。
スマートベータ型の指数で、組み入れ方式は配当利回りや流動性などを考慮した配当利回りウェート方式を採用しています。イメージとしては配当加重ですね。規模が大きく、配当利回りの高い銘柄が上位に入るイメージです。
実質信託報酬はどのくらい?
Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)は、信託報酬が0.10725%と低いのが特徴です。
同じベンチマークの【1489】が0.308%なので、かなり低いです。
Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)の総経費率は0.17%。0.10725%よりは少し高いですが、かなり抑えられています。

日本株高配当ETFの10月分配金が次々決定!
東証に上場している日本高配当株ETFは年4回、1、4、7、10月に分配金を出すケースが多いです。5つのETFが分配金が決まったので伝えます。
野村アセットの【1489】、【1577】、【2529】。日興アセットの【1698】、そしてアセットマネジメントONEの【1494】です。
それぞれ見ていきましょう。
1489の10月分配金は38円。対前年同期27.7%増
まずは、先ほどのTracers 日経平均高配当株50インデックスのところでも登場した【1489】です。
正式名称は、NEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信です。ベンチマークは同じ日経平均高配当株50指数。純資産が3000億円ほどあり、日本の高配当ETFの中では最大規模です。
今回の分配金は38円。前年同期との比較では27.7%増と増えました。
年間分配金は2022年と2023年がほぼ同じでしたが、2024年は前年と比べて11%増です。好調です。
1577の10月分配金は527円。対前年同期31.8%増
続いて【1577】です。NEXT FUNDS野村日本株高配当70連動型上場投信。
予想配当利回りの高い70銘柄で構成される均等加重の指数が対象です。
今回の分配金は527円。前年同期との比較では31.8%増とかなり増えました。
年間分配金は1229円で、前年と比べて13.7%増です。こちらも好調ですね。
2529の10月分配金は21円。対前年同期31.3%増
続いて【2529】。NEXT FUNDS野村株主還元70連動型上場投信。
株主還元を積極的に行なっている銘柄が対象。増配系ETFですね。
今回の分配金は21円の予定。前年同期との比較では31.3%増とかなり増えました。
年間分配金は49円の予定で、前年と比べて8.9%増です。こちらも好調ですね。
1698の10月分配金は25.6円。対前年同期33.3%増
続いて【1698】。日興アセットの商品です。上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)。
高配当ETFで、配当の支払い月によってポートフォリオを分けているので、年4回の分配金が同じくらいというのが特徴です。
今回の分配金は25.6円。前年同期との比較では33.3%増とかなり増えました。
年間分配金は95.9円で、前年と比べて18%増です。こちらもかなり好調ですね。
1494の10月分配金は533円。対前年同期30.0%増
最後は【1494】。アセットマネジメントONEの商品です。One ETF 高配当日本株。
連続増配銘柄が対象のETFです。分配金は年2回です。
今回の分配金は533円。前年同期との比較では30.0%増とかなり増えました。
年間分配金は1024円で、前年と比べて29.3%増です。こちらもかなり好調ですね。
10月の分配金と年間分配金を前年と比較
5つのETFの分配金のまとめです。
右柄2列目が、今回の分配金と前年の同期の比較です。30%前後も増えています。今回はかなり好調でしたね。
一番右が対前年比較。2024年の年間分配金と前年の2023年の比較です。どれも増えました。
上の3つ、野村の【1489】、【1577】、【2529】の分配金は昨年と同じくらいのペースでしたが、最後に一気に増えたため、年間でも10%前後の増配となりました。
【1698】と【1494】は今年の前半の分配金も多かったですし、今回も多く、年間でも多いです。
ちなみに、たかにんは【1489】、【2529】、【1698】はNISAの成長投資枠で保有しています。
そして【1577】と【1494】は権利落ち直前に少しだけ購入しました。
日本株を対象とした高配当ETFは、増配はもちろん、リターンも結構いいんですよね。過去に、様々な動画で比較検証していますので、もしよかったら見てください。10月決定後のデータ比較も、後日やる予定です。
【JEPQ】の2024年10月分配金は0.5506ドル。先月より1.1%減
JPモルガン・アセットマネジメントの10月分配金について見ていきます。
まずは【JEPQ】です。ナスダック100を中心とした米国の大型成長株を保有して、ELNを通してオプションの売却を組み合わせるカバードコールETFです。
10月の分配金は0.5506ドルで、先月より1.1%減でした。
今年に入ってから0.3ドル台か0.4ドル台だったので、直近の2カ月は0.5ドル台と好調です。
JEPQの分配金と取引価格を比較
毎月の分配金と先月末のETF取引価格の比較です。
数値がちょうど二桁異なるので、青い棒グラフの分配金が、赤い折れ線グラフの取引価格の終値と重なると月利1%になり、年間分配金利回りは12%の目安となります。
2023年6月以降は重なっていなかったですが、一番右側の2つは重なっています。2024年9月と10月です。なので、直近の分配金利回りは12%前後になります。
JEPQの分配金とVXNの関係
【JEPQ】の分配金と、ナスダック100指数のボラティリティを示す【VXN】の関係です。
ボラティリティが大きいほど、獲得できるプレミアムが大きくなる傾向と言われています。
8月に引き続き、9月の前半もボラティリティが上がりました。【VXN】は20を超えており、やや高いですね。
今回の分配金も多かったのは、このあたりが原因と考えられます。
JEPQの取引価格、分配金利回りの推移
ETFの取引価格と分配金利回りの比較です。
青い線が取引価格の終値、赤い線が過去12カ月の分配金から出した分配金利回り、黄色の線が直近分配金を1年換算した分配金利回りです。
今回の分配金が0.5506ドルと多かったので、直近利回りは12.25%と高い数値をキープしています。12カ月利回りは9.67%です。
【JEPI】の2024年10月分配金は0.3922ドル。先月より1.9%減
続いて【JEPI】を見ていきます。
S&P500を中心とした米国の大型株を保有して、ELNを通してオプションの売却を組み合わせるカバードコールETFです。
10月の分配金は0.3922ドルで、先月より1.9%減でした。
先月に引き続き、ほぼ0.4ドルです。今年の中では好調です。
JEPIの分配金と取引価格を比較
毎月の分配金と先月末のETF取引価格の比較です。
数値がちょうど二桁異なるので、青い棒グラフの分配金が、赤い折れ線グラフの取引価格の終値と重なると月利1%になり、年間分配金利回りは12%の目安となります。
2023年2月以降は、取引価格よりも棒グラフが下の位置なので、分配金利回りは12%に届いていません。
右端の2回、2024年9月と10月は、最近の中では多いです。
JEPIの分配金とVINの関係
【JEPI】の分配金と、S&P500指数のボラティリティを示す【VIX】の関係です。
1つ前の【VXN】と同じ傾向で、8月に引き続き、9月の前半もボラティリティが上がりました。【VIX】は20前後です。
今回の分配金も多かったのは、このあたりが原因と考えられます。
JEPIの取引価格、分配金利回りの推移
【JEPI】の取引価格と分配金利回りの比較です。
最近の分配金利回りは以前よりも下がっています。分配金が減ったためですね。
ただし、9月と10月の分配金は回復したので、黄色の線の直近利回りは7.99%とまずまずです。12カ月利回りは7.17%です。
【IQQQ】の10月分配金は0.3240ドル。先月より大幅減
【IQQQ】はプロシェアーズのETFです。ナスダック100を対象としたカバードコールETFです。日次でコールオプションを売ります。
日本の証券会社では、8月以降購入可能となりました。設定から間もなく、まだ6回しか分配金を出していません。
先月9月が0.8192ドルとかなり分配金が多く、年利にすると分配金利回りは20%を超えていました。
ただし直近の10月は0.3240ドルと元に戻りました。
過去6回の分配金を1年換算した分配金利回りは約12%と高いですが、イレギュラーに多かった9月が含まれています。
直近の分配金から出した分配金利回りは9.5%ほどなので、これぐらいが目安でしょうか。【JEPQ】と同じくらいかもしれないですね。
マネックス証券からカバードコールETF【SPYI】【QQQI】が登場
マネックス証券では、新たなカバードコールETFが購入可能となりました。
SP500が対象の【SPYI】と、ナスダック100が対象の【QQQI】です。
NEOSインベストメンツという会社の商品です。信託報酬はどちらも0.68%とやや高めです。
QQQIとSPYIの基本データ比較
2つのETFの基本データ比較です。
規模は【QQQI】が700億円ほど、【SPYI】が3000億円ほどです。
設定されたのは【QQQI】は2024年1月なので、まだ9カ月ほどしか経っていません。【SPYI】は2022年8月設定なので、2年が経過しています。
分配金利回りは【QQQI】は14.4%と高く、【SPYI】も11.76%と高水準です。これが最大の特徴です。
QQQIの分配金と取引価格の比較
【QQQI】の毎月の分配金とETF取引価格の比較です。
青い棒グラフの分配金が、赤い折れ線グラフの取引価格の終値と重なると月利1%になり、年間分配金利回りは12%の目安となります。
青い棒グラフが、赤い線を突き抜けており、毎月の分配金は価格の1%を超えています。なので、先ほど紹介したように分配金利回りは14.1%と高いです。
カバードコールETFの中では、とくに高いです。
SPYIの分配金と取引価格の比較
こちらは【SPYI】の毎月の分配金とETF取引価格の比較です。
毎月の分配金は価格のちょうど1%ぐらいです。先ほど説明したように分配金利回りは約12%です。
S&P500が対象で分配金利回り12%というのは、かなり高いです。
分配金利回りが高い理由は?
NEOSの【QQQI】や【SPYI】の分配金利回りが他のカバードコールETFと比べて高いのは、以下のような理由が考えられます。
✅アクティブなオプション売買戦略により、高いプレミアム収入を得ていること。
✅税効率の向上により、手元に残る収益が増えていること。
✅より積極的なプレミアム収入を狙うオプション設定や、頻繁なリバランスによるインカム機会の最大化が図られていること。
分配金の最大化を狙いたい人向けの商品と言えるかもしれません。
カバードコールETFと運用会社の比較
ナスダック100とS&P500が対象のカバードコールETFと、その運用会社を確認しましょう。
運用会社は左から、JPモルガン、グローバルX、ファーストトラスト、プロシェアーズ、NEOSインベストメンツです。
NEOSは右端ですね。【QQQI】【SPYI】ともに、現在のところ、マネックス証券のみで購入可能です。
プロシェアーズの【ISPY】は日本の証券会社では買えないようです。
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【NVDU】は、エヌビディア株の2倍の値動きになるETFです。そして【NVDD】は、エヌビディア株ベア1倍のETF。日々のエヌビディア株の株価が下がると上昇するETFです。
話題株の2倍レバレッジと1倍ベア型が登場です。これは楽しみですね。
たかにんもウィブル証券を利用しています。これを機会にウィブル証券で口座開設を考えてみるのもいいかもしれません。
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まとめ
✅楽天SCHD(楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型))の売れ行きが好調。1週間で100億円突破!
✅Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)の初回分配金は100円。初回分配金が出るのが結構遅かったため、今回は多かった。次回以降は60円ぐらいに減りそう
✅日本高配当株の10月分配金見込み額が決定。いずれも大幅増。前年同期との比較では【1489】28%増、【1577】32%増、【2529】31%増、【1698】33%増、【1494】30%増。年間分配金も、前年より10%以上増えたETFばかり
✅JEPQとJEPIの10月分配金が決定。世界情勢の不安など、ボラティリティが高かったため、先月に引き続き好調。JEPQが0.5506ドル、JEPIが0.3922ドル
✅9月の分配金が多かった【IQQQ】の10月分配金は減った。分配金利回りは9%ぐらいに
✅マネックス証券で購入可能になったカバードコールETF【SPYI】【QQQI】はアクティブな戦略のため、分配金利回りが高く、【SPYI】が12%、【QQQI】が14%ほど









1489(NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信)を徹底分析!



