日米高配当ニュース【2024.08.24】XYLD増配、SBI・VYMの2度目の分配金、SBI・J-REIT、2013、2014の分配金について

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2024年8月の日米の高配当に関するニュースをお送りします。

✅グローバルXのカバードコールETF【XYLD】の分配金が0.4ドルと好調。なぜ今回が多かったのか? 【QYLD】の直近分配金も紹介し、比較する

✅東証上場カバードコールETF【2865】や【2868】の分配金もチェック。次回は増えるのか?

✅SBIアセットのVYM・SPYD・VIGの投資信託版の2回目の分配金が決定。同じだった理由は?

SBI・J-REITの初回分配金は50円。なぜ少なかったか?

✅ブラックロックの東証版ETF、2013と2014の2回目の分配金も決定。意外と健闘している?

 

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【XYLD】の2024年8月分配金は0.4ドル。先月より28%増

まずは【XYLD】の分配金についてです。

【XYLD】はS&P500を対象としたカバードコールETFです。S&P500を保有しながら、同指数のコールオプションを売却することによって、オプションプレミアムを獲得します。それが分配金として支払われます。

【XYLD】の8月分配金です。

左から4列目が分配金です。0.4ドルでした。先月との比較では28%増とかなり増えました。

 

XYLDの分配金推移をチェック

【XYLD】の分配金を1年ごとに重ねて棒グラフにしました。

2022年の年間分配金は5.289ドルと多かったですが、2023年以降は減っています。

2024年の分配金は一番右です。0.3ドル前後が多かったですが、今回は0.4ドルに増えました

 

XYLDの分配金と基準価額を比較

【XYLD】の毎月の分配金と基準価額の比較です。

赤い折れ線の基準価額に対して、青い棒線の分配金が重なっていれば、分配金の満額である1%を獲得したということです。

2023年4月以降は、重なっていなかったです。一番右の今月はほぼ重なりました満額の1%にかなり近い0.97%でした。

なぜ今回の【XYLD】の分配金が多かったのでしょうか。

 

【XYLD】のオプションプレミアムとVIXの関係

こちらは、S&P500指数のオプション価格から算出されるボラティリティを示す【VIX】と、【XYLD】が獲得したオプション・プレミアムの関係です。

カバードコール戦略はボラティリティが大きいと、オプション・プレミアムをたくさん獲得できると言われています。

ボラティリティとオプション・プレミアムは、ほぼ連動しています。

2024年の【VIX】は15を切ることが多く、オプション・プレミアムも少なかったです。

ところが、8月の序盤に米国の景気後退懸念からリスク回避の動きが世界的に強まり、株式市場は大きく下落しました。そのため、【VIX】は38まで急上昇しました。右端の青い部分ですね。

このVIXの上昇により、8月のオプション・プレミアムが1.94%と増え、分配金額も0.4ドルに増えたわけですね。

 

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【QYLD】の2024年8月分配金は0.1791ドル。先月より1.0%増

続いて【QYLD】の分配金についてです。

【QYLD】はナスダック100を対象としたカバードコールETFです。

【QYLD】の8月分配金について見ていきます。

左から4列目が分配金です。今月は0.1791ドルでした。先月との比較では1.0%増です。ひとつ前の【XYLD】と比べると、余り増えていないですね。

 

QYLDの分配金推移をチェック

【QYLD】の分配金を1年ごとに重ねて棒グラフにしました。

2021年は年間2.85ドルと多かったですが、2022年以降は徐々に減っています。

最近の毎月の分配金は0.16ドル台か0.17ドル台です。

 

QYLDの分配金と基準価額を比較

【QYLD】の毎月の分配金と基準価額の比較です。

基準価額はほぼ株価です。赤い折れ線の基準価額に対して、青い棒線の分配金が重なっていれば、分配金の満額である1%を獲得したということです。

ほとんどが重なっています。月利1%で年利にすると12%になります。

今月は1%の満額でした。先月よりも分配金が増えていないのは、【QYLD】の分配金がほぼ毎月満額のためです。

 

【QYLD】のオプションプレミアムとVXNの関係

このグラフは、ナスダック100指数のオプション価格から算出されるボラティリティを示す【VXN】と、【QYLD】が獲得したオプション・プレミアムの関係です。

ほぼ連動していますね。オプション・プレミアムが2%を超えるには、【VXN】の値が20弱ぐらいが目安のようです。

8月上旬に【VXN】は35まで上がりオプション・プレミアムも2.68%と増えました。

【QYLD】のオプション・プレミアムは2%を超えている月が多く、分配金は1%上限かそれに近い数値がほとんどです。

 

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東証版XYLD【2868】、QYLD【2865】を米国版と比較

今度はグローバルX社の東証上場ETF2種類の分配金を、米国版と比較します。【XYLD】の東証版【2868】、QYLDの東証版【2865】です。

まずは東証版XYLD【2868】です。

赤い棒が【2868】で左軸、青い棒が米国版【XYLD】で右軸です。どちらも分配金は波がありますね

【XYLD】の8月分配金は0.4ドルと多かったですね。一番右の青い棒です。

【2868】の8月分配金は5円なので、少なかったですね。おそらく、来月9月の分配金が、【XYLD】の8月分配金が反映されるため、増えるんじゃないかなと思います。

12カ月分配金利回りは【XYLD】が9.32%【2868】は調整後で9.31%です。調整後というのは、外国税控除分を戻して計算した分配金利回りです。12カ月分配金利回りは、ほぼ同じですね。

 

東証版QYLD【2865】と【QYLD】の分配金を比較

続いて東証版QYLD【2865】です。2回目の分配金から、現在までのデータです。

赤い棒が【2865】で左軸、青い棒が米国版【QYLD】で右軸です。

先ほどの【XYLD】や【2868】と比べると、こちらの分配金は安定していますね。

【QYLD】の8月分配金は0.1791ドルでした。一番右の青い棒です。

【2865】の8月分配金は9円でした。こちらも、来月9月の分配金が、【QYLD】の8月分配金が反映されるため、10円になるかもしれないですね。

12カ月分配金利回りは【QYLD】が11.54%【2865】は調整後で11.21%です。12カ月分配金利回りは、ほぼ同じですね。

東証版の【2865】や【2868】は設定から1年半以上が経過し、最近はやや円高気味なので、分配金利回りは米国版とほとんど同じになりました。設定当初はかなり低かったですね。

 

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SBIアセットのVYM、SPYD、VIGの投資信託版、2回目の分配金は前回と同じ

続いてSBIアセットの米国高配当株や増配株が対象の投資信託の分配金についてです。

SPYD、VYM、VIGの投資信託版、年4回分配型です。ここではSBI・SPYD、SBI・VYM、SBI・VIGと呼びます

SBI・SPYDは120円、SBI・VYMは80円、SBI・VIGは45円で初回と同じです。

分配金を年換算して出した分配金利回りは、SBI・SPYDが4.76%、SBI・VYMが3.25%、SBI・VIGが1.90%です。いずれも米国版ETFと同じくらいというか、少し高いぐらいです。

 

米国版と国内投信の分配金の増加率を比較

分配金が前回とそっくり同じというのは不思議ですね。

投資信託版と、米国のETFの【SPYD】【VYM】【VIG】の分配金を比較します。

左側が米国ETFの直近2回の分配金と、分配金の増加率

右側はSBIの投資信託であるSBI・SPYD、SBI・VYM、SBI・VIGの直近2回の分配金と増加率です。増加率は前回と比べて直近の分配金がどのくらい増えたかという意味です。

米国ETFは【SPYD】が30.57%増、【VYM】が56.17%増、【VIG】が16.9%増です。3月に比べて6月は増えていますが、増え方が異なっています

SBIの投資信託は2回とも同じなので、増加率はみな0%です。

このあたりが投資信託のよくわからないところですね。

ETFの場合は、組入れ銘柄の配当がそのまま分配金として支払われます

投資信託は、運用会社がそのあたりを調整して、安定した分配金を支払うようです。柔軟に対応してくれるという考え方もできます。

どちらが良いかは、人それぞれですかね。個人的にはETFの方がクリアな感じがするので好みですね。

 

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SBI・J-REITの初回分配金は50円

続いてSBI・J-REITの初回分配金についてです。

この投資信託はJ-REITが対象で、設定が2024年5月。分配金は年4回出ます。J-REITの中の高配当銘柄を集めたファンドです。

最新の公式サイトのデータには、組入れ銘柄から算出した分配金利回りは4.68%とあります。東証リート指数が対象のETFの分配金利回りは4.2%ぐらいなので、少し高いですね。

今回のリリースでは初回の分配金は50円とあります。基準価額が9445円なので、分配金利回りにすると2.12%ですね。

ただし、本来は分配金を98円支払うことが可能だったようです。分配金利回りにすると4.15%です。7月にJ-REIT市場が低迷したため、基準価額を回復することを優先して、分配金は約半分にしたようです。

臨機応変に対応してくれてありがたいと考えるのか、余計なことをせずに全額支払ってくれと思うか、人によって異なりそうです。

 

なぜ分配金が少なかったのか?

こちらはSBI・J-REITの基準価額の推移です。

5月に1万円でスタートしましたが、初回分配金の8月7日は9445円まで下がっています。

分配金をいくら出そうと、ほとんどの人が基準価額より高い数値で購入したことになるので、元本払い戻し金、いわゆる特別分配金になってしまうわけですね。

なので、分配金を約半分にしたのは苦渋の選択だったということですね。

 

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ブラックロックの【2013】と【2014】の分配金が決定

最後にブラックロックの東証上場ETFの分配金についてです。


10口につき、【2013】が15円、【2014】が8円でした。どちらも今年の1月に上場したETFで、2度目の分配金ですね。

2回目の分配金は多かったのか?

初回と2回目の分配金について検証していきましょう。

左上が米国の【HDV】の分配金。前回3月と直近の6月です。右上が東証版HDV【2013】の分配金。初回の5月と直近の8月です。真ん中の6月は米国【HDV】決算時の純資産です。

左下が米国の【DGRO】の分配金。前回3月と直近の6月です。右下が東証版DGRO【2014】の分配金。初回の5月と直近の8月です。真ん中の6月は米国【DGRO】決算時の純資産です。

赤字が直近の分配金です。

米国版の決算と、東証版の決算にタイムラグがあるので、そのタイミングで純資産が増えると、分配金は希薄化されるようです。

右端が、米国版6月の決算時と比較した、東証版HDV【2013】東証版DGRO【2014】純資産の変化

東証版HDV【2013】0.38%でほぼ同じ東証版DGRO【2014】4.25%とわずかに増えています。8月前半に暴落が来たためですね。なので、今回はあまり希薄化はされていないかもしれません。

直近と前回の分配金を比較します。米国の【HDV】の分配金は0.8355ドルから0.9284ドルに増えました。11.12%増です。それに対して、東証版HDV【2013】は1.1円から1.5円なので、36.36%増です。東証版HDV【2013】は、米国の【HDV】と比べて、かなり増えたと言えます。

米国の【DGRO】の分配金は0.3107ドルから0.2932ドルになりました。5.63%減です。それに対して、東証版DGRO【2014】は0.8円から0.8円なので、変わらずです。米国の【DGRO】の分配金が減ったのに対して、東証版DGRO【2014】は同額だったので、健闘したといえます。

 

分配率を比較

それでは分配率を比較します。分配金を1年換算して、基準価額で割って分配率を求めます。


左上は米国の【HDV】。前回の分配率が3.09%で、今回は3.44%。11.12%増です。

右上は東証版HDV【2013】。前回の分配率が1.95%ですが、今回は2.69%。38.2%増です。

左下は米国の【DGRO】。前回の分配率が2.16%で、今回は2.05%。4.86%減です。

右下は東証版DGRO【2014】。前回の分配率が1.42%で、今回は1.45%。2.26%増です。

東証版HDV【2013】東証版DGRO【2014】ともに、分配率は本家よりも低いですが、前回との比較では、どちらも上回っています。

初回の分配金や分配率はかなり低かったですが、2回目の今回は米国版と比較して改善されたと言えます。

東証版HDV【2013】は分配金が増えていますし、東証版DGRO【2014】は分配金は同額ですが、米国版が減らしているので、実質増えているとも言えます。

ただし、東証版の2回目の決算である8月9日は株価が暴落した数日後なので、基準価額は大幅に下がっています。そのため、分配率が高く出たという考え方もできます。また、為替の影響も考慮する必要があり、決算日も異なっているので、米国版と東証版の分配金に関する比較は、参考程度にしたほうがいいかもしれないですね。

 

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まとめ

グローバルXのカバードコールETF【XYLD】の分配金が0.4ドルと好調でした。8月初旬の暴落でVIXの値が大きくなり、オプション・プレミアムをたくさん獲得できたですね。【XYLD】は久々に満額の1%でした。

それにともない、東証版XYLD【2868】は、来月の分配金が増えそうな気がします。

SBIアセットのVYM・SPYD・VIGの投資信託版、2回目の分配金が決まりました。いずれも前回と同じでした。米国ETFは直近と前回の分配金が異なっていたので、投資信託版は安定した分配金を支払うため、運用会社が調整した可能性があります。

SBI・J-REITの初回分配金は50円。本来は98円支払うことが可能でしたが、基準価額の回復を優先して半分にしたようです。基準価額がスタート時より下がっているので、ほとんどの人が元本払い戻し金となってしまうため、仕方ないのかなと思います。

ブラックロックの東証版HDV【2013】東証版DGRO【2014】の2回目の分配金も決まりました。【2013】1.5円【2014】0.8円でした。

前回と比較した場合、【2013】は増えました。また、同時期の米国【HDV】との比較でも好調でした。【2014】は前回と同じでしたが、同時期の【DGRO】の分配金が減っていたのに対して健闘しました。どちらも初回は少なかったですが、2回目は多少、良くなったと考えられます。ETFの1年目の分配金は不安定なので、少なめなのは仕方ないかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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