日米高配当NEWS【2024.06.16】1489銘柄入れ替え、【HDV】増配、オルカン高配当株が新登場、【2564】銘柄入れ替え

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2024年6月前半の日米の高配当に関するニュースをお送りします。

【1489】の銘柄入れ替え、【HDV】【DVY】【DGRO】などブラックロック社配当系ETFの6月分配金結果、オルカンの高配当株を対象とした投資信託、グローバルXの【2564】の銘柄入れ替えについてお伝えします。

 

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日経平均高配当株50指数の銘柄入れ替えについて

まずは、日経平均高配当株50指数の銘柄入れ替えについてです。

この指数は、日経平均225社の中から、ほぼ予想配当利回りの高い50社を集めたものです。

ETFでは【1489】(NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信)の対象指数です。投資信託では2024年1月末に設定された「Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)」です。


この指数の銘柄入れ替えは年に1回で、6月末に行われます。5月末時点でのデータを使います。

元々50銘柄ですが、すでに松井証券、あおぞら銀行が除外されていたので、現在は48銘柄です。
9銘柄が新加入となり、7銘柄が除外となります。

各銘柄の右端に6月14日現在の各銘柄の配当利回りを書いておきます。青い文字が新加入銘柄の配当利回り3.8%以上ぐらいが目安ですね。赤い文字が除外銘柄の配当利回り3%を切ると除外されるようです。

ファンドの配当利回りは3.85%になるようです。ちなみに、現在の【1489】の過去1年分配金から出した分配金利回りは2.91%です。1%弱ぐらい上がりそうです

主な除外銘柄は三井物産【8031】ですね。現在配当利回りが2.63%なので、株価が上がりすぎてしまい、配当利回りが低くなったので除外されたようです。

 

新加入と除外銘柄のチャートを確認

新加入9銘柄と除外された7銘柄の直近1年チャートを確認しましょう。

※クリックで拡大します

左が新加入9銘柄。20%以上のプラスは9銘柄中2銘柄です。

右が除外7銘柄。7銘柄すべてが20%以上のプラスでした。業績が好調で株価が上がった銘柄が配当利回りが低くなり除外され、逆に業績がイマイチで株価が軟調な銘柄が入るケースが多いです。

ただ、そうすると、ファンドのリターンはイマイチになりそうな気がしますよね。つまり、「ダウの犬投資法」というより「日経平均の犬投資法」です。

米国のETFなら【SPYD】が「S&P500の犬投資法」です。このETFは、S&P500採用銘柄の配当利回り上位80銘柄が対象です。ファンドのリターンは米国高配当ETFの中では、あまり良くないです。

 

日経高配当株50指数のリターンは?

ところが、ここ数年の「日経平均高配当株50指数」は、トータルリターンが素晴らしいです。

近年、超大型企業が株主還元を重視して増配傾向にあったのが、この指数に良い影響を与えている感があります。


左の3つが高配当ETF、一番右が「日経225連動型」、右から2番目が「TOPIX連動型」のETFです。

【1489】の対象指数である「日経平均高配当株50指数」は分配金利回りが高く、リターンもかなり高いです。

国内高配当ETFの中では最強と言われ、TOPIXや日経平均などのインデックスよりもリターンが優れています。

5年リターンだと23%で、TOPIXや日経平均225の15%台と比べてかなり上回っています。今後もこの好調が持続するのでしょうか。

 

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【HDV】の2024年6月分配金は0.9284ドル。対前年同期16.6%増

続いて、ブラックロック社の米国高配当ETF【HDV】の6月分配金についてです。

今回は0.9284ドルで、前年の同期と比べて16.6%増と好調でした。

【HDV】の分配金は少しクセがあります。表の赤く囲ったところを見てください。今回の分配金を前年同期と比較してどのくらい増減したかです。

一番上が今回6月で、16.6%増です。

ただし、それ以前の3回は背景が赤くなっています。前年同期と比べて10数%のマイナスでした。

その前の4回はプラスで、30%以上のプラスが2回、60%のプラス1回ありました。

つまり、【HDV】は好調や不調が1年ぐらい続く傾向にあるということですね。

 

【HDV】の過去1年分配金と株価の比較

こちらは【HDV】の過去1年分配金と株価の比較。どちらも右肩上がりです。

青い棒が過去1年分配金です。右側が直近です。

2020年以降は増えて減って、増えて減ってを繰り返しながら、総合的には増えています。

先ほどの好不調が1年ぐらい続くというのが、わかりますね。

 

分配金の傾向を1年ごとにチェック

【HDV】の分配金を1年ごとに重ねて棒グラフにしました。多少ジグザグしていますが、長期では堅実に増えていますね。

6月13日の分配金利回りは3.57%

10年増配率が5.2%、7年や5年増配率は4%台。やや物足りないかもしれませんが、前回まで3回連続対前年同期マイナスというのが響いています。今後はもう少し改善すると思います。

 

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【DVY】の2024年6月分配金は0.9304ドル。対前年同期14.0%増

同じブラックロック社の米国好配当ETF【DVY】の6月分配金についてです。

今回の分配金は0.9304ドルで、前年の同期と比べて14.0%増とこちらも好調でした。

先ほどの【HDV】は財務を重視したオーソドックスな高配当ETFに対して、【DVY】は増配を意識している高配当ETFです。

配当利回り加重のため、上位銘柄がややマイナーなものが多いですね。サテライト向きですが、データ面は悪くないです。

 

分配金の傾向を1年ごとにチェック

【DVY】の分配金を1年ごとに重ねて棒グラフにしました。

先ほどの【HDV】と比較しても、鮮やかに上昇しているのが、わかりますか?

6月13日の分配金利回りは3.82%10年増配率が7.2%、7年や5年増配率は7%前後。現在のところ、分配金利回り、増配率ともに【DVY】が【HDV】を上回っています。

 

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【DGRO】の2024年6月分配金は0.2932ドル。対前年同期12.9%増

こちらも同じブラックロック社の米国増配ETF【DGRO】の6月分配金についてです。

今回の分配金は0.2932ドルで、前年の同期と比べて12.9%増とこちらも好調でした。

【DGRO】は日本の証券会社では購入できません。ただし、2024年1月に東証に上場した【2014】は中身が同じで、東証版【DGRO】です。

【DGRO】は連続増配ETFです。分配金利回りは2%台前半なので【HDV】や【DVY】よりも低いです。

 

分配金の傾向を1年ごとにチェック

【DGRO】の分配金を1年ごとに重ねて棒グラフにしました。

6月13日の分配金利回りは2.38%

7年増配率が10.6%、5年や3年増配率は9%前後なので、ひとつ前の【DVY】よりも増配率は高いです。

 

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ブラックロック社の配当系3ETFを比較

それでは、ブラックロック社の高配当・増配ETFを3つを比較しましょう。

左端が【HDV】。わりとオーソドックスな高配当ETFです。経費率が0.08%と低いです。

分配金利回りは3.6%ほど。【DVY】と同じくらいです。

米国上場の【HDV】のほかに、東証上場【2013】が2024年1月に設定されました。

業種はエネルギー、生活必需品、ヘルスケアが多め。高配当ETFなのに、金融が少ないので、比較的暴落時に強さを見せるタイプです。

※クリックで拡大します

真ん中が【DVY】高配当と増配の中間のようなETFです。経費率は0.38%と少し高め。

分配金利回りが3.8%で、一番良いです。利回り加重なので、上位銘柄はややマイナー。サテライト向きかもしれません。

業種は公益事業、金融、生活必需品が多め。

 

右端は【DGRO】5年以上連続して配当が成長している増配ETFです。

運用総額4.2兆円と規模は大きいですが、米国上場ETFは買えません。東証に上場した【2014】のみ購入可能です。

分配金利回りは2.4%と低いですが、5年リターンや5年増配率が10%前後と、この中では群を抜いています

将来の株価成長と増配に期待するタイプですね。ライバルは米国上場なら【VIG】です。

業種は金融、情報技術、ヘルスケアが多め。情報技術が多く、アップル【AAPL】やマイクロソフト【MSFT】が上位にいます。

 

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アムンディ・インデックスシリーズの投資信託3本が発売

ヨーロッパを代表する資産運用会社であるアムンディが、6月28日に投資信託を3本設定します。

※クリックで拡大します

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)をベースにしたのが2本です。(アムンディ・インデックスシリーズ)オールカントリー・高配当株、(アムンディ・インデックスシリーズ)オールカントリー・大型成長株です。

また、持続的な成長が期待されるインドに特化した(アムンディ・インデックスシリーズ)インド株もあります。

NISA成長投資枠での購入が可能で、6月26日より、SBI証券やマネックス証券で取り扱いが開始されます。

 

どんな投資信託なのか?

こちらが3本の投資信託の基本データ。

※クリックで拡大します

一番左はオールカントリー・高配当株。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス、いわゆるオルカンをベースに、高配当株を抽出したファンドです。信託報酬は0.165%と低いです。配当利回りの高さだけではなく、配当性向、配当の継続性、ROEなども重視するようです。

真ん中はオールカントリー・大型成長株。こちらもオルカンをベースにして、大型成長株を抽出したファンドです。信託報酬は同じく0.165%

一番右はインド株が対象で、信託報酬が0.2805%と低いです。

 

オールカントリー・高配当株の過去の実績は?

オールカントリー・高配当株のパフォーマンスをチェックします。


上のデータの青がオールカントリー高配当株で、黄色がオールカントリーです。まずまずですね。リターンは5年で8.89%、10年で6.64%です。

世界が対象の高配当としては、リターンが優れています。ちなみにファンドの配当利回りは3.84%ぐらいのようです。

 

オールカントリー・高配当株の国やセクターは?

オールカントリー・高配当株の中身をチェックします。


国別では米国が最多で57.8%と半分以上を占めています。以下、日本が8.3%、スイスが7.6%、英国が6.0%、フランスが4.6%、その他が15.7%です。オルカンと似ていますね。

セクターは生活必需品が17.5%で最多ヘルスケアが15.0%、金融が13.1%、エネルギーが10.6、資本財が10.6%と続いています。

バランスがいいですね。生活必需品とヘルスケアが首位と2位なので、何が何でも配当利回りを重視というわけではないのがわかりますね。

 

オールカントリー・高配当株の組入銘柄は?

オールカントリー・高配当株の上位10銘柄です。


米国の高配当株の定番銘柄ばかりですね。8位のネスレだけが、スイスです。

【VYM】っぽいとも言えますし、【DEW】のようでもあります。上位10銘柄で23.7%なので、まずまず分散はされていると思います。

オールカントリー・高配当株は、世界が対象なのに信託報酬が0.165%というのは素晴らしいです。

ただ、中身は米国が中心なので、自分の保有しているファンドといろいろ重複する可能性がありそうです。トータルリターンも良いですが、これは米国株を多く組み入れているためと言えそうです。

 

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【2564】のベンチマーク、MSCIジャパン・高配当セレクト25指数が銘柄入れ替えを実施

【2564】(グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF)が銘柄入れ替えを行いました。

【2564】の対象指数は、MSCIジャパン・高配当セレクト25指数で、年に2回、5月末と11月末に銘柄入れ替えを行います。

※クリックで拡大します

指数のコンセプトは、時価総額1000億円以上で、5年間の1株当たりの配当金成長率がプラスなどの条件に当てはまった銘柄から、配当利回り上位25銘柄を選びます。

業種による上限が設けられており、均等加重です。日本株を対象とした高配当ETFの中では、スクリーニングの条件が若干緩く、規模の小さめな高配当銘柄が入る傾向です。配当利回りをより重視しています。

 

新規採用銘柄と除外銘柄について

今回の銘柄入れ替えで9銘柄が新加入、9銘柄が除外となりました。

目立った除外銘柄としては、日本郵船、商船三井、川崎汽船の海運3社が抜けたことですね。

海運3社の現在の配当利回りは3.5%ぐらいまで下がっています。2年前は10%ぐらいあった気がしますね。

 

半年間のチャートを比較

新加入9銘柄と除外された9銘柄の半年のチャートを確認しましょう。

※クリックで拡大します

左が新加入9銘柄プラスマイナス10%以下が5銘柄と、横ばいが多いですね。

右が除外9銘柄。こちらは+40%台が2銘柄、+20%台が3銘柄など、株価が上がりすぎたため、配当利回りが低くなって除外されたと考えられます。

 

純資産の増え方と分配金を確認

【2564】と日本株高配当ETFなどの6カ月チャートの比較です。

【2564】はオレンジ色です。苦戦していますね。とくに最近3カ月は横ばいです。

今回の銘柄入れ替えで、復活を期待したいところです。

 

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まとめ

日経平均高配当株50指数が年に1回の銘柄入れ替えを実施しました。9銘柄が新加入となりました。近年のトータルリターンが素晴らしい【1489】がこの銘柄入れ替えでどうなるか、気になるところです。

ブラックロック社の配当系ETFの6月分配金が決まりました。【HDV】は0.9284ドルで対前年同期16.6%増、【DVY】は0.9304ドルで同14.0%増、【DGRO】は0.2932ドルで同12.9%増。いずれも好調でした。

アムンディ・インデックスシリーズの投資信託3本が発売されました。オルカンの高配当株は、興味深いですね。過去のリターンはなかなか良いですが、中身は米国が半分以上のためと言えそうです。

グローバルXの高配当ETF【2564】が銘柄入れ替えを実施。25銘柄中9銘柄が変更となりました。海運がざっくり減りましたね。今後の復活なるか注目が集まります。

 

 

 

 

 

 

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