エクソン・モービル【XOM】が配当金0.88ドルを宣言。1セントの増配!

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少し前のことですが、石油メジャーのエクソン・モービル【XOM】が2021年10月27日に増配を発表しました。

これまで四半期ごとの配当が0.87ドルだったのが、0.88ドルに上がります。年間配当は3.48ドルから3.52ドルになる予定で、増配率は1.1%です。2021年12月7日の終値は62.27ドル、配当利回りは5.65%です。

エクソン・モービル【XOM】の連続増配は39年です。

 

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エクソン・モービル【XOM】はどんな会社か?

エクソン・モービル【XOM】は1世紀を超える長い歴史の中で、灯油を販売する地域の企業から、先進的なエネルギーおよび化学品のイノベーター、そして世界最大の上場企業のひとつへと発展してきました。

エネルギーおよび化学品製造事業のほぼすべての面で業界をリードし、世界のほとんどの国で施設を運営し、製品を販売し、6大陸で石油および天然ガスを探鉱し、気候変動のリスクに対処しながら世界経済に燃料を供給するという2つの課題を解決するための次世代技術を研究開発しています。

エクソンモービル【XOM】は、燃料、潤滑油、化学品を4つのブランドで世界的に販売しています。「エッソ」「エクソン」「モービル」「エクソンモービル」の4つのブランドで展開しています。

エクソンモービルは、世界最大級の上場エネルギー企業であり、化学品メーカーでもあります。次世代技術の開発と応用により、エネルギーと高品質な化学製品に対する世界の高まるニーズに安全かつ責任を持って応えています。

以上、公式サイト情報です。

 

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セブンシスターズとは?

第2次世界大戦後から1970年代まで、石油生産をほぼ独占した欧米の石油メジャー7社は「セブン・シスターズ」と呼ばれていました。

・スタンダード・オイル・ニュージャージー(現エクソン・モービル)
・ロイヤル・ダッチ・シェル
・アングロペルシャ石油会社(現BP)
・スタンダード・オイル・ニューヨーク(現エクソン・モービル)
・スタンダード・オイル・カリフォルニア(現シェブロン)
・ガルフ・オイル(現シェブロン、一部はBPに)
・テキサコ(現シェブロン)

現在はエクソン・モービル【XOM】、シェブロン【CVX】、BP【BP】、ロイヤル・ダッチ・シェル【RDS】の4社が「スーパーメージャー」と呼ばれています。

また、トタル【TTE】、コノコフィリップス【COP】を加えた6社を「スーパーメジャー」と呼ぶこともあります。

新セブンシスターズとは?

最近では、ロシアや中国など新興国の国営企業7社が存在感を増してきており、かつてのセブンシスターズになぞらえて、「新・セブンシスターズ」と呼ぶこともあります。

・サウジアラムコ(サウジアラビア)
・ペトロナス(マレーシア)
・ペトロブラス(ブラジル)
・ガスプロム(ロシア)
・中国石油天然気集団公司(ペトロチャイナ/中国)
・イラン国営石油(NIOC/イラン)
・ベネズエラ国営石油会社(PDVS/ベネズエラ)

 

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エクソン・モービル【XOM】の過去の配当、年間増配率

エクソン・モービル【XOM】は高い増配率が続いています。すでに11月10日の権利落ちは過ぎています。

エクソン・モービル【XOM】の期別の配当は?

期別の配当です。基本的に、権利落ちの月を基準にしています。2018年の5月に0.82ドルに増配して以降は現状維持が続いていました。今回増配しなかったら、年間配当が前年と同じなので連続増配記録が途切れるところでした。意地でも1セントだけ増配したような気もしますね。

エクソン・モービル【XOM】の年間配当額は?

年間配当額の推移です。2021年の年間配当は、2000年と比較すると約4.0倍です。

エクソン・モービル【XOM】の年間増配率は?

年間増配率の推移です。5%以上が多かったですが、最近2年はわずかな増配に留まっています。

エクソン・モービル【XOM】の年間配当額と株価の関係は?

株価と年間配当の比較です。株価は2021年を除いて年末のものです。株価は2013年が頂点で、右型下がりですね。2021年は前年から回復しています。

 

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最近のエクソン・モービル【XOM】の株価と配当利回りは?

2020年以降のエクソン・モービル【XOM】の株価と配当利回りを見てみましょう。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。

2020年の年初は配当利回り5%前後でしたが、2月半ば以降はコロナ・ショックで株価が暴落したため、3月23日には配当利回りが11.0%まで上昇しました。その後、株価はコロナ・ショック前まで戻り切っておらず、現在の配当利回りは5.65%です。

 

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現在のエクソン・モービル【XOM】の株価と配当利回りの関係は?

年間配当額が現在と同じだったら、株価によって配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ3.52ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後、エクソン・モービル【XOM】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

 

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過去の利回り、株価、YOCは?

過去にエクソン・モービル【XOM】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2021年12月7日の終値は62.27ドル、年間の予想配当金額は3.52ドルなので、現在の利回りは5.65%です。過去10年の平均利回りは約4.2%です。

高配当になったのは近年株価が低迷したからで、以前はそれほど利回りは高くないですね。そんなわけで、早い時期に買ってもYOCは上がりません。2020年10月頃に買っていたら、現在YOCは約10.8%になっていました。

 

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競合銘柄とトータルリターンを比較する

エクソン・モービル【XOM】と石油メジャーでトータル・リターンを比較します。シェブロン【CVX】、ロイヤル・ダッチ・シェル【RDS.b】、BP【BP】と比べました。

2011年12月から2021年11月までの10年間を比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使います。

2011年12月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年11月には【CVX】が1万6500ドル、【XOM】が1万1200ドル、【BP】が1万700ドル、【RDS.b】が8900ドルになっていました。いずれも芳しくない成績です。

過去のトータルリターン

過去1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。どの銘柄も過去1年は抜群の成績です。エネルギ―・セクターはコロナ・ショック後からの回復が最も遅く、原油価格の上昇もあり、最近は株価が急上昇しています。

過去10年のリターン(年平均)は【CVX】は5.2%とまずまずですが、残りはよくないです。【XOM】は1.2%、【BP】は0.8%、【RDS.b】は-1.1%でした。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。対象期間にもよりますが、1を超えていれば優秀です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。1.5を超えていると、素晴らしいです。

いずれも最大ドローダウン値が大きく、暴落耐性があまりありません。シャープレシオやソルティノレシオもよくないです。この4銘柄では、シェブロン【CVX】が最もいいですね。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年12月に1万ドル投資して配当を再投資した場合の、年間にもらえる配当の推移を比較します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

10年間の配当金の合計は【XOM】が2万1000ドル、【CVX】が1万6600ドル、【RDS.b】が1万1300ドル、【BP】が6600ドルでした。

 

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エクソン・モービル【XOM】の今後のYOC予想は?

現在の配当金額(0.88ドル)と1、3、5、10年前の同時期の配当金額(0.87ドル、0.82ドル、0.75ドル、0.47ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【XOM】株を2021年12月7日の終値62.27ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

増配率は過去1年が1.1%、過去3年が2.4%、過去5年が3.2%、過去10年が6.5%でした。現在の利回りは5.65%です。

「配当を再投資しない」「配当を再投資しない(税引き後)」「配当を再投資する」「配当を再投資する(税引き後)」の4パターンで検証します

配当金を再投資しない場合

まずは配当金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。スタート年は、現在の利回りの5.65%です。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(1.1%)ペースだと5年後のYOCは5.99%、10年後のYOCは6.34%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(6.5%)で推移すると5年後のYOCは7.73%、10年後のYOCは10.58%になります。

配当金を再投資しない場合(税引き後)

次に配当金を再投資しないケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。配当は28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは5.65%ではなく、税引き後の4.07%になります。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(1.1%)ペースだと5年後のYOCは4.31%、10年後のYOCは4.56%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(6.5%)で推移すると5年後のYOCは5.57%、10年後のYOCは7.62%になります。

配当金を再投資する場合

それでは配当金を年1回再投資する場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の配当は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(1.1%)ペースだと5年後のYOCは7.99%、10年後のYOCは11.49%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(6.5%)で推移すると5年後のYOCは10.66%、10年後のYOCは22.50%になります。

配当金を再投資する場合(税引き後)

最後に配当金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。配当は28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは5.65%ではなく、税引き後の4.07%になります。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(1.1%)ペースだと5年後のYOCは5.32%、10年後のYOCは7.03%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(6.5%)で推移すると5年後のYOCは7.03%、10年後のYOCは13.19%になります。

【XOM】は近年の増配率はそれほど高くないですが、利回りは高いので、長期保有して再投資し続ければ、結構YOCは上がりそうです。

 

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エクソン・モービル【XOM】は主要ETFに組み込まれているか?

高配当ETFにはすべて組み込まれており、かなり上位です。唯一、二桁順位の【SPYD】は均等組み入れなので、この順位はあまり気にする必要はありません。

【VOO】や【VTI】には22~23番目に組み込まれています。米国企業の中で時価総額が22番目ぐらいに大きいと言えます。2011年頃は米国の時価総額で首位だったので、この10年の成長という意味では今ひとつです。

ETF 組込可否 組込順位 割合(%)
SPYD(79) 24 1.4
HDV(75) 1 9.2
DVY(101) 4 1.9
VYM(410) 6 2.0
SDY(114) 2 2.3
VIG(268) ×
DIA(30) ×
VOO(511) 23 0.7
VTI(4093) 22 0.6
VUG(275) ×
QQQ(102) ×
VGT(338) ×

※表内の「ETF」の右側の()内の数字は全組込銘柄数です。組込比率はバンガード社のETFは2021年10月末、その他のETFは2021年11月半ばのデータをもとにしています。

 

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エクソン・モービル【XOM】の財務データは?

エクソン・モービル【XOM】の財務データです。2020年に比べると、2021年は回復したのがわかります。ただ、配当性向は高いですね。モーニングスターのデータです。



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まとめ

エクソン・モービル【XOM】は2020年は歴史的な赤字を出し、コストカットを行いました.2021年は原油価格の上昇もあり、予想を上回る売り上げを見せて株価も上昇しています。

2022年から10億ドル以上の自社株買いを1~2年かけて行うと発表しました。

 

 

 

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