フィリップ・モリス【PM】が2.6%の増配

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タバコメーカーのフィリップ・モリス【PM】が、2020年9月9日に配当を発表しました。

これまで四半期ごとの配当が1.17ドルだったのが、1.2ドルに上がります。年間配当は4.68ドルから4.8ドルになる予定で、増配率は2.6%です。2020年9月10日の終値は80.41ドル、配当利回りは5.97%です。

フィリップ・モリス【PM】の連続増配年数は13年です。

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フィリップ・モリス【PM】の過去の配当、年間増配率

近年のフィリップ・モリス【PM】の増配率は2%台が多いですね。次回の配当落ちは9月23です。表内の青字は予想です。

フィリップ・モリス【PM】の年間配当額と年間増配率は?

フィリップ・モリス【PM】の配当金と増配率を1年ごとにまとめてグラフ化しました。増配率は2011、12年頃は高かったですが、近年はそれほどでもないですね。2020年はあと1回配当があります。

フィリップ・モリス【PM】の期別の配当は?

下のグラフは期別の配当です。配当落ちの月を基準にしています。少しずつ階段を上っているイメージでしょうか。

 

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今年に入ってからのフィリップ・モリス【PM】の株価と配当利回りは?

2020年に入ってからのフィリップ・モリス【PM】の株価と配当利回りを見てみましょう。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは5.5%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが7.8%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前の近くまで回復している途上で、配当利回りは5.97%です。

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現在のフィリップ・モリス【PM】の株価と配当利回りの関係は?

年間配当額が現在と同じだったら、株価によって配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ4.8ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後、フィリップ・モリス【PM】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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フィリップ・モリス【PM】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去にフィリップ・モリス【PM】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から1年ごと遡ってフィリップ・モリス【PM】を買った場合のYOCと株価を見ていきましょう。アリトリアグループ【MO】から分社化された12年前の2008年まで、遡ります。

2020年9月10日の終値は80.48ドル、年間配当金額は4.8ドルなので、現在の配当利回りは約5.97%です。

フィリップ・モリス【PM】の株価はそれほど変化がないですね。11年前の2009年頃に買っていれば、YOCは上がります。11年前に買っていたら、現在YOCは約10.1%になっていました。11年前に買っていれば、株価・YOCともに約1.7倍になっていました。

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フィリップ・モリス【PM】の今後の配当予想は?

現在の配当金額(1.2ドル)と1、3、5、10年前の同時期の配当金額(1.17ドル、1.07ドル、1.02ドル、0.64ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。フィリップ・モリス【PM】株を2020年9月9日の終値80.41ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。


年間増配率は過去1年が2.6%、過去3年が3.9%、過去5年が3.3%、過去10年が6.5%でした。現在の配当利回りは5.97%です。もっとも増配率が低い過去1年のペースで増配が続くと10年後のYOCは7.7%、20年後のYOCは9.9%になります。もっとも増配率が高い過去10年の増配と同じだと10年後のYOCは11.2%、20年後のYOCは21.0%になります。現在の配当利回りがかなり高いので、増配率が低くても、将来のYOCは結構期待できます。

 

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フィリップ・モリス【PM】は主要ETFに組み込まれているか?

主要ETFには組み込まれていたり、組み込まれていなかったりです。高配当の【VYM】や【SPYD】では、それなりの位置にいます。

ETF 組込可否 組込順位 割合(%)
VYM(425) 25 1.12
HDV(80) ×
SPYD(80) 22 1.13
VIG(212) ×
VTI(3500) 50 0.37
VOO(509) 49 0.44
DIA(30) ×
QQQ(103) ×

※表内の「ETF」の右側の()内の数字は全組込銘柄数です

 

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フィリップ・モリス【PM】の財務データは?

フィリップ・モリス【PM】の財務データです。営業利益率が高く、キャッシュフローが潤沢ですが、配当性向が高いのが少し気になります。




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ライバル企業とトータルリターンを比較する

フィリップ・モリス【PM】とライバル企業のトータル・リターンを比較します。アリトリアグループ【MO】、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ【BTI】、Vanguard S&P500 ETF【VOO】と比べました。

2015年9月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2020年8月には【VOO】が1万9500ドル、【PM】が1万2800ドル、【MO】が1万500ドル、【BTI】が8100ドルになっていました。

過去10年のトータルリターンを比較する

それでは、過去10年の場合はどうでしょうか? 2010年10月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2020年8月には【VOO】が3万7400ドル、【PM】が2万2200ドル、【MO】が3万100ドル、【BTI】が1万4300ドルになっていました。

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まとめ

フィリップ・モリス【PM】はライバルのアリトリアグループ【MO】やブリティッシュ・アメリカン・タバコ【BTI】と比較すると、配当利回りが2%弱ほど低いです。配当性向が年々上がっているのもに気になるところです。

ただし、フィリップ・モリスはアメリカ以外でビジネスを展開する「80/20 company」に該当するため、米国の源泉徴収税10%がほぼ掛からないという優遇措置があります。