バンガード社のETFはICB(Industry Classification Benchmark)を用いてセクターを分類しています。ステートストリート社やブラックロック社など、バンガード社以外のETFはGICS(Global Industry Classification Standard)を使っています。
そのため、バンガードのETFとそれ以外の会社のETFを、組み込まれているセクターの割合で比較するのは厳しいです。
そういう場合は「fidelity.com」で確認しましょう。このサイトの中でバンガード社のETFを調べてば、GICSでセクター分類されています。VTI、VYM、VIG、VT、VXUSなどを調べましょう。
実際に試してみましょう
それでは【VTI】のセクター分類がどうなっているかを、「fidelity.com」で調べてみましょう。PCを使って見てみます。
最初の画面が現れる
このサイトに最初に訪れた人には、「米国外の人間はクッキーの利用に同意するのか?」みたいな文言が現れますので、同意しましょう。「I Accept」をクリックします。
ティッカー・コードを打ち込む
サイトに入ることができたら、右上に「Search or get a qupte」と書かれた入力スペースがあります。そこに「VTI」などETFのティッカー・コードを打ち込みましょう。
2つのうち、どちらかをクリックすれば辿り着く!
するとETFのページが現れます。左上の「Portfolio Composition」をクリックすれば、ポートフォリオの構成、つまりセクター分類のページが現れます。
もしくはページを下にスクロールすると、「Portfolio Composition」という見出しが現れ、上位組込銘柄が表示されています。その下の「More about Portfolio Composition」をクリックしても同じページに行きます。
ついに登場、GICSだよ
Portfolio Compositionのページが現れ、下にスクロールすると、左側に「Sector Exposure」というコーナーが出てきますので、これがGICSによるセクター分類です。
セクターの英語を日本語すると、以下のような感じです。
セクター | セクター(英語) | カラー(RGB) | カラーコード |
---|---|---|---|
生活必需品 | Consumer Staples | 255-255-0 | FFFF00 |
ヘルスケア | Health Care | 255-0-0 | FF0000 |
エネルギー | Energy | 191-144-0 | BF9000 |
公益事業 | Utilities | 217-217-217 | D9D9D9 |
通信サービス | Communication Services | 61-133-198 | 3D85C6 |
情報技術 | Information Technology | 146-205-220 | 9FC5E8 |
一般消費財 | Consumer Discretionary | 0-176-80 | 00B050 |
資本財 | Industrials | 218-150-148 | DA9694 |
金融 | Financials | 153-0-255 | 9900FF |
素材 | Materials | 253-233-217 | FDE9D9 |
不動産 | Real Estate | 204-192-218 | CCC0DA |
ちなみに当サイトでは、セクター分類は基本的にGICSを用いており、セクター・カラーも決まっています。ご参考に。
米国以外だと少し問題がある
GICS(Global Industry Classification Standard)は、MSCIおよびStandard&Poor’sという米国の会社が開発したものです。そのため、米国以外の銘柄についてはあいまいなところがあります。たとえば米国全体の【VTI】だとセクター全体の比率が98%とほぼすべてを網羅していますが、米国以外もターゲットにした【VT】や【VXUS】は全部で90%ほどありません。約10%が分類不明ということです。
最新のデータではない
「fidelity.com」のデータは、約1カ月ほど遅れている可能性があります。無料のコーナーだからかもしれません。
まとめ
いかがでしたか? これでバンガードのETF、VTI、VYM、VIG、VT、VXUSなどをGICSで分類することができます。ただ、最近はICB(Industry Classification Benchmark)のセクター分類がGICSに似てきていますので、近い将来、どちらでもほぼ同じになりそうな気もします。