巨大通信サービス会社のベライゾン【VZ】が2020年1月9日に配当落ちを迎えます。その前に買うべきか検討してみます。
これまで四半期ごとの配当は0.615ドルです。2019年の年間配当は2.4225ドル。ここ数年の増配率は2%台です。2020年1月3日の終値は60.4ドル、配当利回りは4.1%です。
ベライゾン【VZ】の連続増配年数は15年です。
ベライゾン【VZ】の過去の配当、年間増配率
増配率は2012年以降は2~3%と低水準です。表内の青字はこのままの配当が続いた場合の予想です。次回の増配は、例年通りだと9月5日前後に決まります。
ベライゾン【VZ】の今後の配当予想は?
現在と1、3、5年前の同時期の配当金額を比較して増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。ベライゾン【VZ】株を2020年1月3日の終値60.4ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。
増配率は過去1年が2.1%、過去3年が2.1%、過去5年が2.3%でした。現在の配当利回りは4.1%です。もっとも増配率が低かった過去1年のペースで増配すると10年後のYOCは5%に、もっとも増配率が高かった過去5年のペースの増配だと10年後のYOCは5.1%になります。増配率は低いですが、現在の配当利回りが高いですが、配当リターンはまずまずです。
ベライゾン【VZ】の配当性向は?
配当性向は2014年以降は低く抑えられています。
ベライゾン【VZ】の自社株買いは?
発行済株式数は2014年に一気に増えています。ベライゾン・ワイヤレスを完全子会社化する際に、株式による支払いをしたためです。
ベライゾン【VZ】の株価は?
株価はここ数年で下値を切り上げています。少し割高かもしれません。
ベライゾン【VZ】の業績は?
業績は安定しています。キャッシュも潤沢で、営業利益率はAT&Tを上回っています。
ベライゾン【VZ】のEPS、BPS、ROE、ROAは?
BPS(1株当たり純資産)が2014年に大幅に減ったのは、ベライゾン・ワイヤレスを完全子会社化するための支払いによるためです。近年は回復しています。
ベライゾン【VZ】の買い時は?
過去5年の配当利回りの平均は4.55%です。配当利回りは5%を超えていたこともあったようです。
黄色の線はYOC(Yield on Cost)です。過去にこの銘柄を買った場合、現時点での購入単価当たりの利回りが何%になっているかを示しています。配当利回り(赤い線)と連動した動きになり、増配率が高いほど、そのときの配当利回りよりも高くなります。また、株価が低い時に買ったほうが、配当利回りやYOCは高くなります。ベライゾン【VZ】は増配率がわずかなので、配当利回りとYOCは似ています。YOCが最も高いのが2015年の10月頃に買った場合で、現在が約5.6%になっています。