✅2025年4月前半の高配当ファンドについてのニュース
✅【354A】iFreeETF ブルームバーグ日本株高配当50指数が4/17に登場。日本の高配当ETF
✅基本データ、指数のコンセプト、リターン、組入銘柄、業種、ライバルの【1577】と比較
✅東証上場の日本高配当株ETF【1489】【1577】【2529】【1698】【1494】の4月分配金が決定。いずれも大幅増配!
✅三菱商事【8058】が増配と1兆円の自社株買いを発表

【354A】iFreeETF ブルームバーグ日本株高配当50指数
【354A】の基本データです。
✅正式名称は「iFreeETF ブルームバーグ日本株高配当50指数(354A)」。略称/愛称は「iF高配当50」。運用会社は大和アセットマネジメント
✅対象指数は「ブルームバーグ日本株高配当50指数(配当込み) 」日本の高配当企業50社による株式インデックスです。
✅時価総額上位500銘柄、平均売買代金上位400銘柄、当期損益で利益を計上に当てはまる銘柄から、配当利回り上位50銘柄を均等加重。指数基準日は2015年4月
✅上場は2025年4月17日
✅信託報酬は0.275%。国内高配当ETFと比べるとやや低い
✅分配金利回りは不明。4%ぐらいかな
✅分配金は1、4、7、10月の年4回。初回分配金は10月
✅決算日(権利確定日)は7日。2営業日前に保有していれば分配金が貰える
✅1株から購入可能、2000円程度
✅NISA成長投資枠の対象
ブルームバーグ日本株高配当50指数(配当込み) とは?
それでは、対象指数であるブルームバーグ日本株高配当50指数(配当込み) の銘柄選定方法とコンセプトを確認します。
対象は東京証券取引所に上場している株式です。
ステップ1で、時価総額上位500銘柄に絞ります。時価総額スクリーニングです。
ステップ2は、直近90日間の1日当たり平均売買代金、上位400銘柄を選出します。流動性スクリーニングです。
ステップ3は、データ提供元3社以上による予想配当利回りがある、直近会計年度末において当期損益で利益を計上している銘柄です。データカバレッジ&財務健全性スクリーニングです。
これらすべてに当てはまる銘柄から、基本的に配当利回り上位50銘柄で構成されています。
ただし、銘柄の入れ替えの際は、現在採用銘柄は多少条件が緩くなります。予想配当利回り上位75位でも残留となることがあります。
組入方式は均等加重です。50銘柄なので、銘柄入れ替え直後は1銘柄2%ですね。
銘柄の入れ替えは年4回も行います。1、4、7、10月です。高配当ETFで年4回の銘柄入れ替えは珍しいですね。
この頻繁な見直しにより、高配当を維持しつつ、株価が上がった銘柄の比率を下げ、下がった銘柄の比率を上げる、いわゆる「逆張り効果」を狙う点がユニークです。
まとめると、ある程度の規模と流動性があり、直近の決算で利益を計上している配当利回り上位50銘柄を、均等加重で組入れるETFです。
354Aの組入銘柄、業種は?
【354A】の上位10銘柄を確認しましょう。
1月に銘柄入れ替えを行い均等加重にしたので、そこから2月末にかけて株価上昇率の高い銘柄が上位10銘柄にいるというわけです。
上位10銘柄の配当利回りは3.81%~4.95%で、平均すると約4.5%程度なので結構高いですね。
業種別では鉄鋼業が、1位神戸製鋼所、8位大和工業、9位JFEホールディングス、10位日本製鉄と4銘柄入っています。
2位のNIPPON EXPRESSホールディングスは陸運業、3位の日立建機は機械です。輸出関連企業が好調だったようです。
【354A】は均等加重なので、5位のピジョン、8位の大和工業のような中型株もわりといますね。
354Aの業種を確認
業種別構成比率を見ていきましょう。
首位は資本財で28.16%です。日立建機(機械)、NIPPON EXPRESSホールディングス(陸運業)などがトップ10にいましたね。あとは高配当で同じみの総合商社や海運も資本財です。11位以下に結構入っていそうな感じがします。
2位は素材で20.32%。鉄鋼がトップ10に4銘柄も入っていましたね。
資本財と素材で48%なので、結構偏っていますね。
日本の規模の大きな高配当ETFは、資本財の商社&海運、素材の鉄鋼、一般消費財の自動車メーカー、金融の銀行&や保険、ヘルスケアの医薬品などが代表格なので、オーソドックスなセクター比率とも言えます。
なので、セクターから推測すると、個別銘柄の11位以下には商社、海運、自動車メーカー、銀行、保険、医薬品などが入っていそうな感じがします。あくまで予想ですが。
354Aのライバルは1577なのか?
【354A】のライバルとなりそうな高配当ETFは【1577】ですね。両ETFを比較します。
銘柄数は【354A】が50銘柄、【1577】は70銘柄です。
どちらも均等加重です。そのため、配当加重や時価総額加重の高配当ETFと比較すると超大型株は少なめです。
スクリーニングの条件も結構似ています。時価総額が大きく、流動性があり、ある程度の財務健全性のある銘柄から、予想配当利回り上位を選んでいます。若干【354A】の方が規模が大きい銘柄が対象です。
銘柄入れ替えは【354A】が年4回もあり、年1回の【1577】と異なりますね。
信託報酬は【354A】が0.275%と低く、【1577】は0.352%です。
354Aの上位10銘柄は1577に入っているか?
先ほどの【354A】の上位10銘柄が、【1577】にどのくらい入っているかという比較です。
【354A】の10銘柄中7銘柄が【1577】に入っていました。
入っていないのは3位の日立建機、5位のピジョン、8位の大和工業と3銘柄です。
ここからも両ETFの類似性を確認できました。
354Aと1577のセクターを比較
先ほどの【354A】のセクター比率を、【1577】のセクターと比較してみます。
左が【354A】、右が【1577】です。
どちらも資本財、素材、一般消費財、金融が上位セクターを占めています。
【1577】は日本の市場で高配当銘柄として定番の銀行、保険、商社、海運、自動車、鉄鋼などが中心。おそらく【354A】も似た感じになりそうです。業種構成の傾向からは、そんなイメージです。
354Aとライバルの高配当ファンドと比較
それでは、【354A】とライバルの高配当ETFを比較します。
比較対象は、【354A】と中身が似ている【1577】、高配当ETFの代表格【1489】と【1698】、やや中配当よりで同じ大和アセットの【1651】です。
信託報酬は【354A】は0.275%なので、結構低いです。同じ大和アセットの【1651】は0.209%です。
分配金利回りは【354A】は上位10銘柄から推測すると4%ぐらいになりそうです。他の高配当ETFは3%強ぐらいなので、高配当ETFの中では高い部類になりそうです。
354Aの過去のリターンは?
こちらは【354A】の対象指数であるブルームバーグ日本株高配当50指数(配当込み) のリターンです。
指数のブルームバーグ日本株高配当50指数(配当込み) を過去に保有していたらという仮のデータです。なので参考程度にしてください。
これを年率に換算して、高配当ETFと比較します。
3年リターン107.93%は、年率27.55%。
5年リターン158.94%は、年率20.99%です。
ライバルETFとトータルリターン(年率)を比較
【354A】を、【1577】、【1489】、【1698】、【1651】、そしてTOPIX【1306】のトータルリターン(年率)と比べます。
【354A】は1月末基準、他は2月末基準なので、1カ月ずれています。参考程度にしてください。
【354A】の1年リターンは12.9%と好成績です。2番手は【1577】の10.3%。
【354A】の3年リターンは27.6%とトップで、2番手の【1489】が26.8%です。
【354A】の5年リターンは21.0%で3番手、首位は【1489】の22.9%です。
やや強引な比較ですが、【354A】は、【1489】と比べて互角のリターンでした。ライバルの【1577】を結構上回っていました。
なかなか期待できそうです。
日本高配当株ETF&投資信託の分配金日程、決算日
こちらは日本高配当株を対象としたETFと投資信託の分配金日程です。決算日です。
ETFが10種類、投資信託が5銘柄、計15銘柄です。たかにんは10銘柄保有していますね。
【354A】は上から10番目です。1、4、7、10月の7日が決算です。【1489】などと同じですね。
日本高配当株ETF&投資信託の分配金日程、分配金支払日
分配金の支払日を確認しましょう。
【354A】は2、5、8、11月の15日頃に分配金が支払われます。初回分配金は10月なので、支払日は11月15日頃です。
【354A】は5月と11月が分配金の支払いが多いと思いますが、他の高配当ETFも同じですね。
日本株高配当ETFの2025年4月分配金見込額が次々決定!
東証に上場している日本高配当株ETFは年4回、1、4、7、10月に分配金を出すケースが多いです。
今回は5つのETFの4月分配金が決まりました。【1489】、【1577】、【1698】、【1494】を、【2529】です。
1489の4月分配金は対前年同期33.3%増
【1489】は純資産が3300億円ほどあり、日本の高配当ETFの中では最大規模です。野村アセットマネジメントの商品です。
【1489】の今回の分配金は40円で、対前年同期33.3%増。かなり増えました。
1577の4月分配金は対前年同期30%増
続いて【1577】です。【354A】のライバルという位置づけのファンドです。こちらも野村アセットマネジメントの商品です。
【1577】の今回の分配金は658円で、対前年同期30%増。
こちらもかなり増えました。
2529の4月分配金は対前年同期15.8%増
【2529】は株主還元を積極的に行なっている銘柄が対象。増配系ETFです。こちらも野村アセットマネジメントの商品です。
今回の分配金は22円。前年同期との比較では15.8%増。
こちらも好調です。
1698の4月分配金は対前年同期18.4%増
続いて【1698】。日興アセットマネジメントの商品です。
日本の高配当ETFには珍しく、年4回の分配金が同じくらいというのが特徴です。
今回の分配金は28.3円。前年同期との比較では18.4%増。
2022年以降の分配金伸びぐらいは素晴らしいですね。
1494の4月分配金は対前年同期12%増
最後は【1494】。アセットマネジメントONEの商品です。
連続増配銘柄が対象のETFです。分配金は年2回。
今回の分配金は550円の予定。前年同期との比較では12.0%増。着実に増えています。
たかにんは、この5つのETFはすべてNISA口座で保有しています。
日本株を対象とした高配当ETFは、増配はもちろん、リターンも結構いいんですよね。今後、いつものようにデータ比較をやる予定です。
三菱商事【8058】が10%の増配と自社株買いを発表
最後に日本株の情報です。
三菱商事【8058】が増配を発表しました。年間配当がこれまでの100円から110円になります。
さらに、1兆円の自社株買いも発表しました。
三菱商事の10年増配率は20.8%
こちらは、三菱商事の配当推移。
10年増配率は20.8%になります。かなり高いですね。
4月4日の終値は2542.5円、年間配当が110円になるので、配当利回りは4.33%です。ここ1年は株価が冴えなかったので、増配もあって結構高くなりました。
ちなみにたかにんは三菱商事の株は2008年と2011年に買い、そのまま保有しているので、購入価格に対する配当利回りのYOCは20%を超えました。
まとめ
✅【354A】iFreeETF ブルームバーグ日本株高配当50指数が4/17に上場
✅ある程度の規模と流動性があり、直近の決算で利益を計上している配当利回り上位50銘柄を、均等加重で組入れるETF
✅分配金は年4回で1、4、7、10月。信託報酬は0.275%、分配金利回りは4%
✅【354A】のコンセプトは【1577】とかなり似ている
✅トップ10は鉄鋼業が多かった、それ以外は商社、自動車メーカー、銀行、保険、医薬品などのオーソドックスな高配当銘柄が入っていそう
✅指数の過去のリターンは【1489】と互角、なかなか優秀
✅東証上場の日本高配当株ETF【1489】【1577】【2529】【1698】【1494】の4月分配金が決定。いずれも二桁増配!
✅三菱商事【8058】が10%の増配と1兆円の自社株買いを発表。10年増配率は20.8%















