2024年9月終了時点でのアセット・アロケーションやポートフォリオの紹介と、保有銘柄の傾向と説明、将来の見通しです。
この1カ月で購入or売却した商品(外貨建て口座)
外貨建て口座で、この1カ月で新規に購入した銘柄は、ありません。
今月も相場が軟調でボラティリティが上昇したので、分配金が増えそうな【JEPQ】を少しだけ追加購入しました。ウィズダムツリー 米国株 高配当ファンド【DHS】、ファースト・トラスト・モーニングスター配当リーダーズ指数ETF【FDL】も少し買い増しました。
この1カ月で購入or売却した商品(円建て口座)
円建て口座で、この1カ月で新規購入したのはありません。
追加購入したのは、Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)、SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)、SBI欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)です。いずれもクレカ積み立てです。
アセット・アロケーションは?
大雑把なアセット・アロケーションです。「日米以外株」の中に、わずかですが米国株と日本株が含まれています。
1カ月前からの変化は、ほぼなしです。
株式のセクター比率は?
株式ETFや投信の中身をGICSに基づいてセクター分類し、個別銘柄と合わせてセクター分けをしました。金融が最多で22.1%で、資本財が15.9%、情報技術が11.0%、ヘルスケアが10.8%、一般消費財が9.0%、生活必需品が8.4%と続いています
先月との比較では、情報技術とヘルスケアの順位が逆になりました。
金融が多いのはBDC銘柄を多く保有しているからですね。資本財が2位なのは、かなり昔に購入した日本株の商社銘柄が好調だからです。
種類別に分けたポートフォリオ
種類ごとに分けました。外貨建て口座はETFが21銘柄、BDC銘柄が15銘柄、米国個別株が12銘柄の計48銘柄です。円建て口座はETFが11銘柄、投資信託が7銘柄、日本個別株が9銘柄の計27銘柄です。合わせて75銘柄ですね
それなりに安全で、高配当と増配の両方を狙える【VYM】が現在8.0%で最多です。それ以外のETFは1銘柄あたり最大で全体の5%に収めようと考えています。現在【VYM】以外で5%を超えているのは【HDV】で5.3%です。
超高配当ETFは最終的に1銘柄あたりの上限は2%が目標です。【QYLD】が2.6%と少し比率が高いですね。
※東証ETFが米国ETFと同じ場合は、米国版ETFの名称にまとめています
ポートフォリオの将来像
最終的には、米国配当系を27.5%、債券、カバードコール、BDC、米国個別株、日本個別株を10%ずつ、米国インデックス&低配当、米国外を7.5%ずつ、日本配当系を5%、米国不動産を2.5%にしようと考えています。日本配当系はもう少し増やすかもしれません。
分配金利回りの高いカバードコールはついつい買いたくなりますが、上限は10%に抑えたいですね。
全保有銘柄と比率
全保有銘柄をカテゴリ別に並べたものです。銘柄ごとの比率、小分類(カテゴリ)の比率も右端にあります。小分類内の並びはティッカーコードのアルファベット順です。
保有銘柄を比率の高い順に並び替える
比率の高い順に並び替えました。【VYM】が7.84%で首位。なお、【VYM】は投信版が70位で0.11%ほどあります。
【HDV】が5.32%で続いています。三井物産【8031】が3位に浮上しました。4.63%です。
種類ごとに、銘柄の比率とYOCをチェック!
ここからは種類ごとに比率やYOCなどを見ていきます。まずは表の見方です。
「債券」の横に書いてある数値は合計比率。つまり、債券の合計比率。その下の数値は、各銘柄やETFの比率です。
左から2列目の「分配頻度」は年何回、分配金や配当が出るかという意味です。「12」なら毎月分配型です。右から3列目の分配金利回りは現時点での利回り。ETFの場合は、過去1年分配金を現在の株価で割って計算します。個別銘柄の場合は直近の配当を1年換算したものを使用します。
右から2列目の元本利回り(YOC)は、現在の過去1年分配金を取得価格で割って計算したものです。自分利回りとも言います。株価が安い時期に買って、増配すれば、YOCは上がります。
一番右の「YOC-利回り」は、YOCが現在利回りよりも高いかどうかです。赤字がマイナスです。この数値は外貨建て口座の場合は、円換算せずにドルのままで計算しています。
債券ETFは全体の7.8%です。【SRLN】はシニアローン、【2866】は優先証券、【YYY】は債券を中心とした高利回りのクローズドエンド型ファンドを集めたものです。全て毎月分配型なので、FIRE向けの商品と言えるかもしれないですね。
【SRLN】は、米国のシニア・ローンが対象のETFです。2024年10月の分配金は0.3040ドル。先月より2.8%減。
王道インデックスはコロナ・ショックの頃に購入
続いて「米国インデックス&低配当ETF」。【DIA】【VTI】などのインデックスと、配当系の中で分配金利回りの低い【VIG】が中心です。全体の7.7%です。3つのETFともに、2019~20年に購入したので、一番右側の「YOC-利回り」が好調です。
【VTI】は全米を対象としたETF。2024年9月の分配金は0.8707ドル。前年同期より9.1%増でした。
米国配当系ETFはポートフォリオのコア
次は「米国配当系ETF」。全体の24.7%を占めており、ポートフォリオの中心です。保有比率は【VYM】が全体の1位、【HDV】は全体の2位です。
この両銘柄は2020年と2021年を中心に購入したので、YOCは高くなっています。【VYM】は特定口座で保有していますが、新NISAでも少し保有しています。
【DVY】は旧NISAから新NISAに移行。【SDY】は旧NISAにあるので、今後新NISAにスライドさせる予定です。
【VYM】はオーソドックスな米国の高配当ETF。10年増配率は6.8%となかなか。9月分配金は0.8511ドル。前年同期より8.5%増でした。
高い利回りが魅力のカバードコールETF
次は「カバードコールETF」。オプション取引を使って、分配可能な収益を確保するETFです。
いずれも分配金利回りが高いので、魅力的ですが、保有比率は各ETF上限2%ぐらいにして、計10%ぐらいを考えています。【2865】は東証版【QYLD】、【2868】は東証版【XYLD】です。
【JEPQ】の10月分配金は0.5506ドル。先月より1.1%減。8月に引き続き、9月も不安定な相場で、ボラティリティが上がり、オプション・プレミアムを多く獲得できたため、分配金は多かったです。
毎月の分配金(青棒)と取引所価格(赤線)の比較。二桁異なり、棒グラフと折れ線グラフが重なると月利1%、年利12%の目安です。分配金利回りは12カ月が9.7%、直近が12.4%。
不動産は近年やや不調
「米国不動産ETF」は【XLRE】と【1476】です。
【XLRE】はS&P500の不動産セクターが対象のETF。組入銘柄は約30銘柄と少なく、少数精鋭です。
【XLRE】の分配金推移です。長期では、わずかに増えています。2024年9月の分配金は0.3115ドル、前年同期から7.0%増です。
米国以外を保有して分散投資
「米国外ETF」は全体の5.9%で、ETFが3つ、投資信託が1つです。【DEM】は新興国高配当、【FGD】は先進国高配当、【VXUS】は米国を除く世界全体が対象のETFです。
【FGD】は先進国が対象の高配当ETFなので、米国も少し含まれています。便宜上、このカテゴリに入れました。
【FGD】は先進国が対象の高配当ETF。2024年9月の分配金は0.3574ドル。対前年同期48.2%増でした。
ウィブル証券で購入不可能となったBDC銘柄
下の表はBDC銘柄。全部で15銘柄。全体に対して10.7%ですね。
BDCとは新興企業や中小企業の事業開発に金融面を中心にサポートする投資会社です。利益の90%以上を配当に充てるため、配当利回りはかなり高いです。
※増配率は特別配当は含めず
エイリス・キャピタル【ARCC】は、BDCの最大手。2024年9月の分配金は0.48ドル。前年同期と同じです。
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最近は購入していない米国個別株
続いて、米国の個別株です。全部で12銘柄。全体に対して14.0%ですね。【BTI】は欧州個別株ですが、便宜上ここに入れておきます。
最近はETFばかり買っているので、ここ2年ほどは買っていません。
ほとんどが増配銘柄なので、YOCは高くなっています。アッヴィ【ABBV】は現在の配当利回りが3.2%で、YOCは8.1%と高くなりました。ブロードコム【AVGO】は現在の配当利回りが1.3%で、YOCは6.9%。どちらも2019年と2020年に購入して、ここまで上がっています。すさまじい増配率です。
※増配率は直近の過去1年配当と〇年前の同時期を比較して計算
テキサス・インストゥルメンツ【TXN】は2024年9月に増配を発表しました。配当が1.30ドルから1.36ドルになります。4.6%増です。
日本配当系は最近新規購入しています
【1489】【1698】【2529】は、2024年から新NISAの成長投資枠で購入しました。全部で9銘柄あり、比率は3.1%です。【2641】は配当系ではありませんが、ここに入れておきます。
【1478】(iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF)は財務の健全性を重視した日本の高配当ETF。2024年8月の分配金は45円。2024年の年間分配金は89円で、前年より29%増と好調でした。
日本の個別株は、かなり前に買った銘柄が目立つ
最後は日本個別株。全部で9銘柄あり、比率は16.0%です。日本株は10数年前に購入したものと、3年ほど前に購入したものの2パターンあります。10数年前に購入して、保有し続けた銘柄のYOCは素晴らしいですね。
加賀電子【8154】のYOCは21.9%と高くなりました。三菱商事【8058】は18.3%、三井物産【8031】は16.7%、アイナボ【7539】は9.3%です。いずれも10数年前に購入した銘柄です。
加賀電子【8154】とアイナボ【7539】は2024年10月1日に、1対2の株式分割を行いました。
※2025年は予想です。増配率は2025年3月期の過去1年配当と、○年前を比較して計算
三井物産【8031】は2024年6月30日に1対2の株式分割を行いました。
分配金利回り(配当利回り)とYOCは?
配当利回り(分配金利回り)と、YOC(Yield On Cost/投資元本に対する利回り)は以下の通りです。加重平均です。
・ドル建て口座の配当利回りは5.04%、YOCは6.30%
・円建て口座の配当利回りは4.68%、YOCは7.35%
・全口座の配当利回りは4.94%、YOCは6.54%
9月末は8月末と比べて、ほとんど変化はありませんでした。
ETFの運用会社は?
ETFの運用会社の比率も調べました。
ETF運用会社の比率は気にする必要はありませんが、いい感じにバランスが取れています。なお、バンガードのETFをSBIアセットの投信として販売してる場合は、SBIアセットでカウントします。
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今後の予定
8月上旬や9月上旬に続き、10月上旬も相場が荒れています。10月は、引き続きクレカ積み立てで投資信託を買い増そうと思います。
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